ツルニチニチソウ(ビンカマジョール)は春から初夏にかけて花を咲かせる植物です。
今回は、ツルニチニチソウの特徴と切り戻し剪定など育て方のポイントを紹介します。
ツルニチニチソウの特徴
ツルニチニチソウはキョウチクトウ科の常緑ツル性多年草(もしくは亜低木)、南ヨーロッパが原産地です。
ニチニチソウに似た花を咲かせること、ツル性であることが名前の由来となっています。
別名、ビンカマジョールとも呼ばれます。
草丈:10~40cm。ツルは100cm以上
開花期:3~5月
花色:紫、青、白
寒さにはやや弱いですが半日陰でも育ち乾燥にも耐えるため初心者でも育てやすいです。
グラウンドカバー、花壇、寄せ植え、公園や庭園、ハンギングバスケットなどに使われます。
主な品種
◆ツルニチニチソウ(ビンカマジョール)
紫色の可愛らしい花を咲かせます。
横に広がっていくというよりは、重なり合ってボリュームが出てくる感じで少しずつ広がります。
常緑性ですが寒さに少し弱いため冬になると少し葉を落とします。
◆ヒメツルニチニチソウ(ビンカミノール)
ツルニチニチソウに比べると花も葉も全体的に小さいです。
株自体も大きくならないので寄せ植えに使われることが多いです。
ツルニチニチソウより寒さに強いですが暑さにはやや弱いです。
ツルニチニチソウの育て方
苗を購入して育てます。
植え付け適期は4~5月です。
土質は特にこだわりませんが水はけのよい土が好みです。
鉢植えの場合は市販の草花用培養土を使うと簡単です。
日なたから半日陰の場所で育てましょう。
日当たりが良いほうが花つきは良くなります。
リーフプランツとして斑入り品種を育てるなら半日陰で管理したほうが美しい葉を楽しめます。
水やり
地植えの場合は特に必要ありません。
鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
肥料
地植えの場合は植え付ける時に元肥として緩効性化成肥料を用土に混ぜておきます。
その後は肥料を与えると茂りすぎるので追肥する必要はありません。
鉢植えの場合は花後に緩効性化成肥料を与えます。
病害虫
特に問題となる病害虫はありません。
ただし、風通しが悪いとカイガラムシが発生することがあります。
植え替え
3~5月と9月中旬~10月が適期です。
鉢植えの場合は、ひとまわり大きな鉢に植え替えるか株分けをします。
庭植えの場合は、特に必要ありません。
ただし、増えすぎているようなら株分けを兼ねて植え替えをします。
増やし方
株分け、または挿し芽で増やします。
挿し芽は、初夏に伸長が止まって茎がかたくなったころ、先端を切って用土にさします。
ツルニチニチソウの切り戻し剪定
ツルが旺盛に伸びます。
広がりすぎるときは、適宜、不要な部分を切り取りましょう。
ツルが密生すると風通しが悪くなりカイガラムシが発生することがあります。
鉢植えの場合は、新しいツルが出てきたら古いツルを根元で切ってツルを更新すると美しい株の状態を保つことができます。
また、斑入り品種で緑葉の葉が出ることがありますが、見つけたら早めに根元で切りましょう。
さいごに
今回は、ツルニチニチソウの特徴と切り戻し剪定など育て方のポイントをまとめてみました。
寒冷地に住んでいますが公園やマンションの植栽でも見かけることが多いお馴染みの植物です。
日当たりが悪い場所でも一年中きれいな斑入りの葉が楽しめるのはいいですね。
日陰の庭に植えたら庭が明るくなりそうです。
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