冬咲きクレマチスの品種と栽培ポイント!剪定時期と方法は?

冬咲きクレマチス

クレマチスの多くは春から秋にかけて花が咲き冬になると休眠期に入る植物です。

ただ、中には冬に花を咲かせる品種がいくつかあり「冬咲きクレマチス」と呼ばれています。

今回は冬咲きクレマチスの主な品種と剪定時期・方法など栽培のポイントを紹介します。

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冬咲きクレマチスの特徴と品種

冬咲きクレマチス

冬に花を咲かせる種類のクレマチスは、比較的寒さにも強いので初心者でも育てやすいといわれています。

花が少ない季節にフェンスやトレリスに絡ませて、たくさんの花を楽しむことができるのは魅力ですね。

鉢植えにすればベランダでも育てられます。

冬に開花する系統にはシルホサ系とコンナータ系があります。

◆シルホサ系
落葉性。地中海沿岸地域と一部西アジアに自生する系統です。

夏の間は休眠し秋から育ちはじめ冬に花を咲かせます。

◆コンナータ系
冬咲き・常緑種と初夏~秋咲き・落葉種があります。

日本の温暖な地方から東南アジアにかけて自生する系統です。

常緑タイプでは夏に伸びたツルの節々に花を咲かせます。

主な品種

◆ジングルベル(シルホサ系)

落葉性。開花期:10~3月。

花の大きさは4~5cm。ベル型の白い花を咲かせます。

夏に休眠して葉が落ちるタイプ。秋に新葉がでて同時に花が咲きます。

◆グレウィーフローラ(コンナータ系)

常緑性。開花期:12~1月。

花の大きさは2~3cm。ベル型の黄色の花を咲かせます。

株全体が細かい毛で覆われているのが特徴でヒマラヤなどに自生する原種です。

◆アンスンエンシス(コンターナ系)

常緑性。開花期:12~2月中旬。

花の大きさは2~3cm。白い花がベルのようにぶら下がって咲きます。

中国原産の原種。生育旺盛でよく伸びるのでアーチやフェンスに絡ませて楽しむこともできます。

ツル性でよく伸びるのでアーチやフェンスに絡ませたり鉢であんどん仕立てにして楽しむことができます。

冬咲きクレマチスの栽培のコツ

日当たり、風通し、水はけの良い場所で育てます。

クレマチスは移植を嫌うので地植えする場合は植え場所をよく考えてから植え付けましょう。

鉢植えの場合、市販のクレマチス専用培養土を使うと簡単です。

水やり

地植えの場合、基本的に水を与える必要はありません。

鉢植えの場合、鉢土の表面が乾いたら、たっぷりと与えます。

常緑のものは夏に極端な水切れを起こすと葉を落としてしまうことがあるので注意しましょう。

夏に休眠するシルホサ系は土がすっかり乾いてから水やりをします。

肥料

植えつけ時には元肥を混ぜ込んでおきましょう。

生育期間中は、定期的に肥料を与えて株を充実させます。

緩効性肥料を1~2か月に1回、液体肥料を月2~3回を目安に与えます。

病害虫

立枯病、白絹病、うどんこ病、葉枯病、さび病などが発生することがあります。

害虫ではアオムシ、ナメクジ、アブラムシ、コガネムシ、ヨトウムシ、ハダニなどが発生することがあります。

冬咲きクレマチスの剪定時期・方法

冬咲きクレマチス

冬に花が咲くクレマチスは「旧枝咲き」タイプなので剪定は弱めが基本です。

旧枝咲きについてはこちらの記事でも書きました。
↓ ↓ ↓
クレマチス モンタナ系の育て方!剪定時期と方法、花が咲かない原因は?

シルホサ系の花後の剪定は基本的に花がらを摘み取る程度にとどめます。

芽が出はじめる秋には、枯れている枝を切る程度の弱剪定をします。

株が古くなり伸びすぎた場合は冬から春のツルがよく出る季節に半分以下に切って整えます。

コンナータ系は花芽が付いて充実した枝を残し、シルホサ系と同じように枯れている枝を切る程度の剪定をします。

さいごに

今回は冬咲きクレマチスの主な品種と剪定時期・方法など栽培のポイントをまとめてみました。

実は、冬にも咲く品種があることを知ったのは最近のことです。

春から秋まで開花する植物だとばかり思っていました。

寒冷地なので冬の間は鉢植えを室内に飾って楽しむことになりますね。

寒さ対策をしなくても花が咲いてくれたら嬉しいですね。

他の季節に咲く花はカラフルなものが多いですが、冬咲きの花色は白やアイボリーホワイト。

冬の季節にピッタリの花色のようにも感じます。

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