庭の手入れをする時間が取れず雑草だらけで荒れてしまった!という経験はありませんか?
そんな場合は、ローメンテナンスガーデンに変えてみるのもよいかもしれません。
メンテナンスを軽くして手間が掛からない庭にする方法について調べたことをまとめました。
ローメンテナンスガーデンとは
・花がら摘み
・切り戻し
・肥料
・薬剤散布
・剪定
・草取り など
このような作業をあまり必要としない庭のことをローメンテナンスガーデンといいます。
庭木があれば剪定や害虫駆除、秋の落ち葉掃きなどの作業をする必要もあります。
植物は生長し続けるので放りっぱなしという訳にはいきません。
しかし、植物の種類や植え方を変えることでメンテナンスにかける手間を減らすことはできます。
庭のメンテナンスを軽くする方法
庭仕事を楽にするために以下のようなことを取り入れた庭づくりを意識してみるとよいかもしれません。
・手間をかけなくても丈夫に育つ多年草を植える
・植物を植えるスペースを減らす
・芝生の維持管理には労力がかかるので取り除いてテラスにする
・花壇をレイズドベッドにして屈みこまなくても作業ができるようにする
※レイズドベッド:レンガやブロックなどで囲って作る地面よりも高くした花壇のこと。
一般に、シニア世代は若いころに比べてガーデニングに費やせる時間は増えます。
ところが、それと反比例するかのように体力は落ちてきます。
年金暮らしになって、これからはガーデニングにたっぷり時間がとれると張り切っていたのに…。
腰や膝が痛くて長時間の庭仕事ができないということが起こるかもしれません。
50代以降は体力に余裕があるうちに現在の庭をローメンテナンスガーデンに作り変えることを考えていきましょう。
ローメンテナンスな庭で大切にしたいのは、単に「手間がかからない」ことではありません。
美しいけれど手間がかからないこと
草木がなければ手間はかかりません。
しかし、それでは庭がさびしくなってしまいます。
ある程度、庭の緑の量を保ちつつ、少ない作業できれいな庭を維持していくことを目指したいものです。
丈夫で育てやすい植物を選ぶコツ
ローメンテナンスな庭にするために重要なのは「植物選び」。
植物は適材適所に植えられていれば病害虫や環境ストレスを受けずにすんだり受けても被害が少ないといわれています。
地元で昔から植えられている植物は手間がかからない丈夫な植物である場合が多いです。
近所でよく見かける植物の中から選ぶのもオススメ。
グラベルガーデンについて
グラベルガーデンとは「砂利の庭」のこと。
草取りや水やりの手間が減らせるので庭の手入れが楽になります。
イギリスのガーデナー、ガーデンデザイナーであるベス・チャトーさんが作った「グラベルガーデン」が有名。
所在地:イギリス東南部エセックス州
土質に合わせて、グラベルガーデン、ドライガーデン、ウッドランドガーデンなどのエリアがある
公式サイト:The Beth Chatto Gardens
日本語のページ:Japanese – Beth Chatto’s Plants & Gardens
エセックス州はイギリスでも特に乾燥した場所で年間降雨量は約400mm。
東京の年間降雨量は1500mmですから、かなり雨が少ないことが分かります。
グラベルガーデンは、植え付ける時以外は一切人工的な水やりや灌水をしないで管理されているそうです。
・駐車場だった場所を土壌改良
・砂利を敷き詰める
・エセックス州の気候に合った植物を植栽
というようにして作られたのだとか。
グラベルガーデンを作るポイント
砂利の下に防草シートを敷くのは雑草対策として行われています。
あとは、乾燥に強い植物を植え付ければグラベルガーデンが作れるのでしょうか。
調べてみると一番大切なのは植物の管理だということです。
①砂利の部分と植物の部分のエリア配分をしっかりする
②植栽の特性をしっかりと理解して選ぶ
③植物の世話をしっかりとする
この3つがしっかりしていれば素敵な砂利の庭が出来るようです。
自宅の庭をグラベルガーデンにできる?
「グラベルガーデン」という言葉はNHKで放送されたベス・チャトーさんの番組で知りました。
※2008年「ベス・チャトー 荒れ地に育む奇跡の庭 四季」の再放送(2009年)
ところで、水やりをしなくてもいいなら手入れが楽!
というわけではないのですね。
素敵な庭を維持するには、大変な労力が必要なことがわかりました。
イギリスと日本では気候が違うので、グラベルガーデンは無理…と思っていたのですが。
グラベルガーデンを紹介しているサイトを見ていたら自宅の庭にあるヒマラヤユキノシタを発見!
工夫次第で庭の一部分を「砂利の庭」にすることができるかもしれません。
スパイラルロックガーデンについて
ロックガーデンとは大きめの石を置いて、その間に植物を植え込んだ庭のこと。
中央が高くなるように石を渦巻状に並べて作った庭は「スパイラルロックガーデン」とも呼ばれます。
日当たりの良い場所、悪い場所、乾燥する場所ができるのでそれぞれの環境にあった植物を植えていきます。
例えば、直径1.6m、真ん中の高さは1mくらいのスペースでもさまざまな植物を育てられるメリットがあります。
さいごに
庭の手入れを減らす方法について調べたことをまとめました。
・多年草を植える
・植えるスペースを減らす
・レイズドベッドを取り入れる
植物の好みは人それぞれ。百人いたら百通りの庭があります。
なので、一年草と宿根草のどちらを多くすればよいのか断言することはできません。
ここ数年、シニア世代に突入してからは体力の衰えを感じることが増えました。
スコップを使って多年草を掘り起したときなど、自分でも驚くほど疲れて作業が進みませんでした。
今まで苦もなくできていた作業が、ある日突然「時間が倍かかってしまう」というのはショックが大きいです。
自分の体力を過信してはいけませんね。
自宅の庭に関しては多年草メイン。一年草はアクセント程度にしようかなと考えていますが。
多年草も大きく育つタイプは減らした方がよいのかもしれません。
庭仕事を減らすには「植物を植えるスペースを減らすこと」も有効だといわれています。
実際に、花壇を減らしてみたら、本当に作業が減って楽になりました。
植物を植えない部分に雑草がはびこっては困るので防草シートを敷いてあります。
当然のことながら見映えはよくありませんが、裏庭ということで、そのままにしてあります。
理想は、化粧砂利を敷き詰めるとかデッキやテラスを設けるとかしたいところなのですが。
お金を掛けずに自分でやるとなると、なかなか実現はむずかしそう。
試行錯誤の連続です。