クレマチスのモンタナ系は旧枝咲き・弱剪定タイプのクレマチスです。
春にたくさんの花を咲かせ良い香りがする品種もあります。
剪定時期や花が咲かない原因など育て方・管理のポイントを紹介します。
クレマチス モンタナ系の特徴と品種
クレマチスはキンポウゲ科のツル性植物です。
モンタナ系は、中国西部からヒマラヤ地方にかけての高山帯に自生している原種とその改良種になります。
非常によく伸び、たくさんの花を咲かせるのが特徴です。
4~5月にかけて株全体を覆うようにピンク色や白色の花を咲かせます。
鉢植えでも楽しめますが庭のアーチやフェンスに這わせる仕立て方をする場合が多いです。
【特徴】
開花タイプ:旧枝咲き
開花時期:4月~5月の一季咲き
花色:ピンク、白
耐寒性・耐暑性:寒さには強いが暑さは苦手
※旧枝咲きは去年の伸びたツルに今年花が咲くタイプです。
代表的な品種
◆ルーベンス
モンタナ系の人気定番種です。
花は淡いピンク色で、花芯は黄色。
花つきが良く株全体を花で覆いつくしてしまう程です。
甘い香りがします。
生育旺盛、丈夫で育てやすいです。
◆エリザベス
花色はピンク。
モンタナ系の中では大輪の方で花径は8センチほどもあります。
生育旺盛でツルがよく伸び株が花でおおわれてしまう程です。
バニラの香りがします。
◆スノーフレーク
6cmほどの純白の花をたくさん咲かせます。
生長がとても早く育てやすい品種です。
良い香りがします。
花色が白なのでバラなど他の植物とのコラボも楽しめます。
クレマチス モンタナ系の育て方
地植えにする場合は、夏の直射日光のことを考えて植える場所を決めるのがポイントです。
株元は半日陰、苗の上部は日当たりの良い場所が適しています。
地植えに適した場所がない場合は鉢植えにするというのも1つの方法と言えます。
鉢植えなら、冬の間は南側の日がよく当たる場所、夏になれば半日陰の場所といったように移動することができます。
植え付け時期は霜が降りない4~10月です。
1年生の苗を買った場合は、いきなり地植えにしても根付かない可能性が高いといわれています。
まずは鉢植えで1~2年育てて、株を大きくしてから地植えするとよいでしょう。
モンタナ系はクレマチスの中でも比較的寿命が短いといわれています。
品種にもよりますが、長くて7年。
その中で元気な姿でいるのは3~5年。
たくさんの花を咲かせた翌年に終わることが多いとも言われています。
挿し木で増やしておくとよいでしょう。
クレマチス モンタナ系の剪定時期・方法
基本的に、剪定の必要はありません。
春に花が咲き終わったら花がらを摘み取り枯れた枝を整理する程度の弱剪定を行います。
何年も経過して枝が混みあってきたら、風通しをよくするために間引く程度に整理します。
クレマチス モンタナ系の花が咲かない原因と対策
モンタナ系は旧枝咲きといって去年伸びたツルに今年花が咲くタイプです。
今年伸びたツルを切ってしまうと来年花が咲かないので気をつけましょう。
その他に花が咲かない原因として次のようなことが考えられます。
・日光不足
・肥料不足
また、モンタナは株が充実しないと花が咲きません。
大抵の場合花が咲くまでは2~3年かかるといわれています。
1年苗を植え付けた場合は株の体力がないので咲かない可能性があります。
クレマチス モンタナ系まとめ
・去年伸びたツルに今年花が咲く旧枝咲き
・剪定は弱めにする
・開花期は春
・寒さに強いが暑さに弱い
・生育旺盛、丈夫で育てやすい
平面的になりがちな庭に高さを持ち込むと奥行が生まれるのだそうです。
具体的には、クレマチスをアーチやフェンスに絡ませて高い位置に花を咲かせるという方法があります。
目線が上がるので庭に奥行きが生まれるという訳です。
ちなみに整備不足の地面が気にならなくなるというメリットもあるそうですよ。
ルーベンスなどモンタナ系の人気品種をアーチに絡ませて花を咲かせてみませんか。
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