クローバーは公園や空き地などで見かける身近な植物です。
雑草扱いされることもある一方でグランドカバーや緑肥として利用されていることをご存知ですか?
クローバーの特徴と育て方、緑肥の利用についてまとめてみました。
クローバーの特徴
クローバーはヨーロッパ原産、マメ科の常緑多年草。
別名、シロツメクサ(白詰草)、ホワイトクローバーとも呼ばれます。
ツメクサという名前は「詰め物の草」が由来。
昔、ヨーロッパでは葉が荷造り用の詰め物に使われました。
日本への渡来もオランダから贈られたガラス器などの箱の詰め物に使われたクローバーから種で広まったといわれています。
草丈:10~15cm
開花期:4~6月
繁殖力が強くどんどん広がるのでグランドカバーとして利用できます。
その一方、根付いてしまうと完全に除去することがむずかしいので雑草として嫌われることもあります。
緑肥に利用
緑肥(りょくひ)とは栽培している植物を収穫しないでそのまま田畑などにすきこみ後から栽培する作物の肥料にすることをいいます。
ほとんどの植物は土の中の窒素分を根から吸収します。
そのため、植物を育て続けていると土の中の窒素分がなくなり肥料を与えないといけなくなります。
マメ科のクローバーは大気中の窒素を取り込んで養分にできるので根に窒素分を貯めることができます。
そのため緑肥としても有効な植物といえるのです。
例えば、
・家庭菜園の周りに生やし刈り取ったクローバーを草マルチや緑肥にする
・ブルーベリーなど低木の下草として生やしてグランドカバーにする
といった使い方もできます。
【追記/天敵を呼び寄せて害虫対策】
クローバーを家庭菜園の畑の周りに植えると、そこに蜘蛛がやってきて害虫を食べてくれるそうです。
NHKやさいの時間で放送されていました(2020年3月)。
クローバーの育て方
タネをまくか、苗を植えて育てます。
雑草扱いされるくらいですから育て方は簡単。放置状態でも十分育ちます。
日当りがよく乾燥気味の場所で育てましょう。
根で窒素肥料が合成できるため荒れ地でも育ちます。
寒さには強いですが暑さには弱いです。
そのため、夏場の暑さで地上部が枯れてしまうことがあります。
しかし、根が残っていれば翌年また復活して花を咲かせます。
さいごに
クローバーの特徴と育て方について調べたことをまとめました。
・寄せ植えやグランドカバーに利用
・緑肥や草マルチに利用
・除去するのが難しい雑草
空地で見かけることも多い身近な植物。
雑草として厄介者扱いしていました。
緑肥になると知ったので活用してみたいと思っています。
カラーリーフの品種を鉢植えで楽しむのもよいかもしれません。
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