クローバー(シロツメクサ)は公園や空き地などで見かける身近な植物ですね。
雑草扱いをされることもある一方でグランドカバーや緑肥として利用されていることをご存知ですか?
クローバーの特徴や育て方、緑肥の利用についてまとめてみました。
クローバー(シロツメクサ)の特徴と品種
クローバーはヨーロッパが原産地のマメ科の常緑多年草。
別名、シロツメクサ(白詰草)、ホワイトクローバーとも呼ばれます。
昔、ヨーロッパでは葉が荷造り用の詰め物に使われたのだそうです。
日本への渡来もオランダから贈られたガラス器などの箱の詰め物に使われたクローバーから種で広まったのだそうです。
ツメクサという名前は「詰め物の草」に由来します。
草丈:10~15cm
開花期:4~6月
春になると一面に白い花を咲かせるお馴染みの植物です。
公園の緑地や河川敷、空き地などで見られます。
一般に緑色の3枚の小葉をつけますが4枚の葉をつけるものもあります。
幸運を与えてくれるという「四葉のクローバー」を探したことがある方も多いのではないでしょうか。
葉色が美しい園芸品種はハンギングや寄せ植えに利用されることも多いです。
クローバーは繁殖力が強く根付くとどんどん数を増やします。
すると他の雑草が生えにくくなるためグランドカバーとして利用されることもあります。
その一方、引き抜いても根が残っていたり種がこぼれたりして完全に除去することは難しい性質もあります。
除去しづらい雑草として嫌われることもあります。
主な品種
花色は赤紫。茎は直立して伸びます。
●クリムゾンクローバー
別名、ベニバナツメクサ、ストロベリーキャンドル、オランダレンゲとも呼ばれます。
日本では暑さに弱く夏に枯れるため一年草として扱われる事が多いようです。
●四つ葉のクローバー
四つ葉以上の出現率がとても高い園芸品種です。
●クローバー ティントナイト
黒葉にグリーンの縁取りが鮮やかな品種です。
クローバー(シロツメクサ)を緑肥に利用
緑肥(りょくひ)とは栽培している植物を収穫しないでそのまま田畑などにすきこみ後から栽培する作物の肥料にすることをいいます。
ほとんどの植物は土の中の窒素分を根から吸収します。
そのため、植物を育て続けていると土の中の窒素分がなくなり肥料を与えないといけなくなります。
マメ科のクローバーは、大気中の窒素を取り込んで養分にできるので根に窒素分を貯めることができます。
そのため緑肥としても有効な植物といえるのです。
特にクリムゾンクローバーは花もキレイなので景観緑肥として育てられることが多いようです。
畑や家庭菜園の中に入ってしまうと除去するのは難しい雑草として嫌われることもあります。
ただ、菜園の周りに生やしておくのは便利かもしれません。
刈り取ったクローバーは草マルチや緑肥に利用できます。
ブルーベリーなど低木の下草として生やしておくとグランドカバーにもなります。
繁殖力が強いからこそ他の雑草が生えにくくなりグランドカバーとして役に立つといえます
クローバー(シロツメクサ)の育て方
タネをまくか、苗を植えて育てます。
雑草扱いされるくらいですから育て方は簡単。放置状態でも十分育ちます。
日当りがよく乾燥気味の場所で育てましょう。
根で窒素肥料が合成できるため荒れ地でも育ちます。
寒さには強いですが暑さには弱いです。
そのため、夏場の暑さで地上部が枯れてしまうことがあります。
しかし、根が残っていれば翌年また復活して花を咲かせます。
クローバー(シロツメクサ)まとめ
・寄せ植えやグランドカバーに利用
・緑肥や草マルチに利用
・除去するのが難しい雑草
クローバーを雑草として厄介者扱いするか、有益な植物として活用するかは人それぞれです。
カラーリーフを楽しんだり緑肥に利用するなどクローバーの良いところを取り入れることができたらいいですね。
【追記】天敵を呼び寄せて害虫対策
クローバーを家庭菜園の畑の周りに植えると、そこに蜘蛛がやってきて害虫を食べてくれるそうです。
NHKやさいの時間2020年3月放送(再放送だったかも)で偶然みたので忘れないように書いておきます。
関連記事
緑肥作物の種類と効果!家庭菜園で緑肥を利用する方法は?
雑草マルチが雑草対策になる理由!草マルチの効果と方法は?
雑草堆肥の作り方!自宅で簡単に作る方法と利用方法は?
リュウノヒゲ(ジャノヒゲ)の育て方!日陰のグランドカバーにおすすめ植物!
アジュガの育て方!雑草対策におすすめのグランドカバープランツ!