カタクリの特徴と育て方!山菜としての食べ方は?

カタクリの花

カタクリは、早春に可憐な紫色の花を咲かせる植物です。

観賞するだけでなく山菜として食べられることをご存知ですか?

カタクリの特徴、育て方、食べ方を紹介します。

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カタクリの特徴

カタクリの花

カタクリ(片栗)はユリ科の球根性多年草です。

山里のやや明るい林の下などに群生することが多い代表的な野草の一つ。

花が籠を傾けたように咲くことから片籠(かたかご)の花と呼ばれるようになったとか。

それが次第に変化してカタクリになったといわれています。

また、根の鱗片が栗の片割れに似ていることから、片栗と呼ばれるようになったともいわれています。

落葉樹の新緑が茂る前、早春の雪解けとともに紅紫色の花を咲かせます。

5月上旬頃、新緑が生い茂り日光が当たらなくなるまでに結実すると葉や茎の地上部は枯れて休眠に入ります。

カタクリは春を告げる花

カタクリは、発芽してから花を咲かせるようになるまで7~8年かかるといわれています。

花を付けるようになっても、地上に顔を出すのは4~5月にかけての数週間。

さらに、花を見ることができるのは2週間ほどの間しかありません。

花後に地上部は枯れてしまい休眠に入る。

そのことから「スプリング・エフェメラル(春のはかない命・春の妖精)」と呼ばれることもあります。

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カタクリの育て方

カタクリの群生

カタクリは、落葉樹などの下草として自生していることが多い植物です。

育てるには自生している場所と同じような環境にしてあげることがポイント。

秋~春の間は日が当たり、葉が枯れて球根だけの状態になる初夏~秋の間は日陰になる場所が適しています。

適度な湿気のある腐葉土質の土に植え付けましょう。

地植えの難易度は、少し高いといわれています。

春には苗が売られますが、鉢植えで育てたほうがよいかもしれません。

自生のカタクリの鱗茎はかなり深い所にあります。

鉢は深鉢を使ったほうがよいようです。

鉢植えにしたカタクリは秋から春までの間は日当たりの良い場所で管理します。

晩春ごろに葉が黄色くなり始めたら、明るい日陰へ移動させましょう。

夏の暑さに大変弱いので、涼しい日陰に置きます。

西日が当たらないように注意してください。

水やりは、土が乾いてきたら与えましょう。

花には、直接水がかからないよう株元に与えます。

肥料は葉の出ている間はうすい液肥を与えます。

カタクリは山菜・食べ方とレシピ

カタクリはスーパーで山菜として売られていることもありますね。

観賞用とばかり思っていた植物が食べられるなんて意外に思う人もいるかもしれません。

山菜としてのカタクリは花も葉も鱗茎もすべて食べることができます。

ピンクの花は食卓に春らしい彩りを添えてくれます。

いったい、どんな味なのか気になりますね。

カタクリには山菜特有の苦みやクセはありません。

ほんのりとした甘みが感じられるという人もいますが、あまり味がないと感じる人もいるようです。

【カタクリの下処理・食べ方】

生で食べることもできますが、サッと下ゆでして使うことが多いです。

食感が残るように、さっと茹でて冷水にさらしてから水切りします。

おひたし、三杯酢、ゴマ和え、マヨネーズ和えに。

その他、天ぷらや炒め物、炊き込みご飯も美味しいです。

【片栗粉の原料】

根からはデンプンが採れます。

子供の頃、カタクリの根(鱗茎)からはデンプンが採れ、これが本物の片栗粉だと教わったという方もいるのではないでしょうか。

ちなみに、カタクリの鱗茎は小さく少量の片栗粉しかとれません。

現在、販売されている片栗粉のほとんどはジャガイモを原料とした馬鈴薯デンプンです。

さいごに

カタクリ群生地

群生地で一面に咲くカタクリの花は春を感じさせてくれますね。

その花姿はスプリング・エフェメラルという言葉がまさにピッタリという気がします。

我が家にも誰が植えたのか分かりませんが春の間だけ姿を表す花があります。

それは「キクザキイチゲ」という植物。

調べてみたら、キクザキイチゲは、まさにスプリング・エフェメラルの一種だということが分かりました。

似た種類に、アズマイチゲというのがありますが葉で区別できるそうです。

梅雨前には葉が枯れてしまい地上部から姿を消してしまいますが、つかの間の美しさを毎年楽しんでいます。

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