華やかな花を咲かせ、暑さに強いグラジオラスは夏花壇の定番植物ですね。
グラジオラスの特徴や植え方・育て方、栽培記録を紹介します。
グラジオラスは植えっぱなしにしていても大丈夫な球根なのかも調べてみました。
グラジオラスの特徴
グラジオラスはアヤメ科の球根植物です。
鋭く尖った葉をもち、長く伸ばした花茎に連なって花を咲かせます。
春植え夏咲き種:草丈が高く大輪の花を咲かせる
秋植え春咲き種:草丈が低く小さめの花を咲かせる
この2種類がありますが一般にグラジオラスといえば夏咲き種を指します。
夏咲き種は品種が豊富で、花色も赤、ピンク、白、黄色と多彩。
夏花壇に、なくてはならない植物といえるでしょう。
グラジオラスの植え方
【植え付け適期】
春植え夏咲き種:3月下旬~4月上旬
秋植え春咲き種:10月~12月
植え付けてから1ヶ月くらいで発芽し、80~90日たつと開花します。
暑さがピークになる前に花が咲くと花もちも良くなります。
開花時期から逆算して植え付ける時期を決めるとよいでしょう。
1週間ほど時期をずらして球根を植えると植えた順に開花するので長い期間楽しめます。
庭植えの場合、耕す土の深さは30cmほどで、堆肥と肥料をよく混ぜます。
植える深さは球根2個分が目安です。
まとめて複数の球根を植える場合は、互いに3、4個分の間隔をあけましょう。
グラジオラスの育て方
日当たりと水はけのよい場所を好みます。
あまり日が当たらない場所では葉だけが茂り花芽が付かなくなるので気をつけましょう。
水やり
土が乾燥したら与える程度で水が花にかからないように注意します。
害虫
オルトラン粒剤などをまいて予防します。
支柱立て
葉が5枚ほど出てツボミができたら開花したときに強い風が吹いても倒れないように支柱を立てます。
花後の管理
春植え夏咲き種は、秋が深まると地上部の葉が枯れます。
寒さにはあまり強くないので掘り上げて冬は室内で越冬させた方がよいでしょう。
南関東以西の暖地では普通に冬越しできるので、掘り上げて防寒する必要はないようです。
秋植え春咲き種は、7~8月に掘り上げます。
グラジオラスは植えっぱなしでも大丈夫?
地植えの場合、数年は植えっぱなしでも大丈夫です。
寒さに弱いといわれますが暖かい地域なら地植えのままで冬越しします。
連作を嫌うので、花つきが悪くなったら違う場所に植え付けましょう。
数年経つと新しい球根が古い球根の上にできて球根が地表に出てくることもあります。
この場合も掘り上げて植え直します。
目安としては一年おきくらいには掘り上げたほうがよいと思います。
グラジオラスの栽培記録
夏に咲くグラジオラスの花はとても豪華。
仏花にしても見ばえがいいのでお気に入りです。
少しずつ種類を増やしていこうと思っています。
【追記】
2019年、お盆の仏花用にグラジオラスを育てることにしました。
ところが、ホームセンターにグラジオラスの球根を買いに行ったら売り切れ。
楽天市場の通販で購入しました。
↓ ↓ ↓
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5月中旬、球根を花壇に植え付けました。
2週間ほどで芽が出始め、5月下旬には10個すべてが発芽しました。
予想していたより発芽するのが早かったのは気温が平年より高い日が多かったせいかもしれません。
6月上旬、発芽から16日目の様子。草丈が20cmほどになりました。
7月上旬、ネキリムシに1本切られてしまいました。被害拡大を防ぐため薬剤散布。
7月中旬~下旬、ツボミが出てきました。
球根の植え付けから70日くらい。発芽からはおよそ50日です。
7月30日、ツボミの部分が伸びてきました。
倒れそうになってきたので支柱を立てました。
8月2日、下のほうから咲き始めました。
草丈は120cm、花が咲いている部分はその半分の60cmくらいです。
頭でっかちになって横倒しになってしまったものもあります。
この写真を撮った翌日、1本の花茎が花の重みでポッキリと折れてしまいました。
残りのグラジオラスの花茎部分を麻ひもで支柱に結わえ付けました。
8月7日、ほぼ満開。一番先に咲いた下の部分の花はしおれているものもあります。
8月13日朝、仏花用に切り取りました。
葉は自然に枯れるまで、このままにしておきます。
花壇の花で作ったお墓参り用仏花の束8つをバケツに入れたところ。
自分の家のほか親戚のお墓参りもするので花だけでも結構な量になります。
昨年はルドベキアとアルストロメリアだけでしたが、グラジオラスが加わって豪華になりました。
感想
久しぶりに育てたグラジオラスでしたが購入した球根すべてお盆の時期に咲いてくれました。
咲いてほしい時期から逆算して植え付け時期が決められるというのは大きなメリットですね。
ネキリムシの被害にあうというアクシデントはありましたが、植え付け後は特に手入れの必要がないのはありがたかったです。
草丈が高くなるので来年は花壇の後ろのほうに植え付けたいと思います。
反省点
支柱の立て方がわるく花茎が折れてしまったこと。
咲き始めたら花の重みで倒れないようヒモで補強する必要があります。
グラジオラスの球根を掘り上げる時期と保管方法【栽培記録 追記】
青森県で育てています。
当初、雪に埋もれてしまえば球根が寒さにやられてしまうことはないと思い植えっぱなしにする予定でした。
しかし、来年は植える場所を移動させようと考えが変わったので掘り上げて保管することに。
以下、追記します。
掘り上げる時期
秋になって葉が枯れはじめる頃です。
グラジオラスの球根には「木子(きご)」がたくさんついています。
完全に枯れてからだと掘り上げる時に木子がバラバラと落ちてしまいます。
葉が半分くらい枯れてきた頃を目安に掘り上げたほうがよいでしょう。
※木子とは
球根の脇についている小さい球根のこと。
ユリにできるムカゴと同じようなもので土に植えてから根が肥大して花が咲くまで3~4年ほどかかります。
ムカゴについてはコチラの記事でも書いています。
↓ ↓ ↓
オニユリ(鬼百合)の特徴と育て方!ムカゴでの増やし方は?
新球と木子を保管
球根は風通しの良い日陰に置いて乾燥させます(1カ月程度)。
乾いたら茎を完全に切り取りましょう。
新しい球根は春に植え付けた球根(親球)の上にできています。
干からびた親球は処分して、新しい球根と木子を取り外します。
木子は大きい方が育ちやすく直径が1cmにも満たない小さいものは発芽しにくいといわれています。
たくさんついている場合は必要な分だけ取っておきましょう。
0度以下の場所では球根が枯れてしまいます。
ネットや段ボールに入れて春まで凍らない場所で保管して下さい。
11月2日に掘り上げました。
なかなか葉が枯れずタイミングがつかめなかったのですが…。
さすがに11月なら大丈夫だろうということで決行しました。
球根のまわりに小さな粒粒がついていたのには驚きました。
チューリップやスイセンは最初に植えた球根のまわりに新しい球根がついていますよね。
グラジオラスを掘り上げると、まわりに木子をつけた新しい球根が出てきます。
最初に植えた球根はどこに消えたかと思ったら、新しい球根の下に小さくなってくっついていました。
掘り上げた球根の中には大きな木子もありました。
一見すると球根が3個ついているように見えます。
反対側から見たところ。
球根をバラバラにしたところ。
来年の春に植え付けるのは新球と大きい木子2つ。
1cm未満の木子は発芽しないかもしれませんが、試しに植え付けてみようと思っています。
5~6個だけ残して、あとは処分しました。
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