ダリアの特徴と育て方!球根の植え付け時期と夏越し・冬越しの方法は?

ダリアの花

ダリアは夏から秋まで鮮やかな花を咲かせる球根植物です。

切り花やアレンジメントにも利用されるお馴染みの花ですね。

今回は、ダリアの特徴、植え付け、夏越し、冬越しの方法など育て方のポイントを紹介します。

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ダリアの特徴

花色豊富なダリアの花

ダリアは、メキシコ・グアテマラ原産、キク科の春植え球根です。

春に球根を植え付けると夏から秋まで花を咲かせます。

暑さにやや弱く夏は花数が減ることがありますが、秋になると再びたくさん花が咲くようになります。

和名はテンジクボタン(天竺牡丹)。

インドを経て日本に渡来し、花の姿が牡丹に似ていることが名前の由来といわれています。

種類

園芸品種の数は30,000を超えるといわれ、花の大きさ、花色、花型の種類が豊富です。

草丈は、20cmほどの小型品種から150cmの高性品種まで。その他、皇帝ダリアのように6mほどまで育つ品種もあります。

花の大きさは、2cmくらいの小輪から30cmを越える巨大輪まであります。

花型は、シングル咲き、ポンポン咲き、デコラ咲き、カクタス咲き、フリル咲きなど16種類ほどあります。

花色は、赤、ピンク、オレンジ、黄色、白色などがあり、青を除いて全ての色がそろうといわれています。

ダリアの球根の植え付け時期・方法

オレンジのダリアの花

ダリアは水はけが良く栄養豊富な土を好みます。

地植えする1週間くらい前に堆肥や腐葉土を混ぜて耕しておきましょう。

複数の球根を植えるときは、大型の品種では50~60cm、小~中型種では40cmほど間隔をあけます。

芽の部分が5~10cmほどの深さになるように植え付けます。

鉢植えの場合は、ひとつの鉢にひと株ずつ、市販の草花用培養土を使って植え付けます。

適期は4~7月ですが、品種によって異なります。

寒さに弱いので、遅霜の心配がなくなってから植え付けるようにしましょう。

発芽点を上にする

ダリアは球根の付け根が少し膨らんでいます。

ダリアの芽(発芽点)は、この膨らんだ部分についているので、球根だけ切り分けても芽がでません。

前の年に掘り上げた球根を植え付ける時は、この部分をつけて切り分けます。

4月頃になると芽が成長して確認しやすいので、その頃に植えると良いでしょう。

必ず芽を上にして球根を置くのがポイントです。

ダリアの育て方

白いダリアの花

日当たりと水はけのよい場所を好みます。

ただ、温度が高すぎると弱ってしまいます。

真夏に直射日光が長時間当たる場合は、日よけをつくりましょう。

土の表面に敷きワラを置いて地面の温度を上げないようにするのもよいです。

水やり

発芽するまでは水やりしません。

水を与えすぎると腐ってしまうことがあるので注意してください。

地植えの場合は、発芽した後も水やりをする必要はありません。

鉢植えの場合は、発芽した後、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。

肥料

地植えの場合は、元肥のほか、5月と9月ごろに追肥をします。

鉢植えの場合は、真夏を除いて定期的に月3回ぐらい液体肥料を与えるか、月1回の置き肥をします。

ダリアは栄養が足りないと花を咲かせられません。ときどき葉の茂り方や色などを見てチェックしましょう。

病害虫

病気では、ウイルス病、うどんこ病、灰色かび病などが発生することがあります。

害虫では、アブラムシ、ハダニ、メイガ類が発生することがあります。

支柱立て

小型の品種以外は倒れやすいです。

茎が伸びるにしたがい支柱を立てます。

夏越し・冬越しの方法

ダリアの花

夏越し

ダリアは暑さが苦手です。

夏場は、夕方から夜にかけてホースに蓮口をつけてダリアの葉裏に水がかかるようにたっぷりと水を与えます。

株を冷やすとともに、夏に発生しやすい葉ダニを退治する効果が期待できます。

鉢植えなら日陰に移動させ、直射日光が株元に当たるのを防ぎます。

咲き終わった花を放っておくと枯れて汚くなります。

花がらは見つけしだい花の付け根から摘み取ります。

初夏の花が一段落したら3分の1程度を残して切り戻しましょう。

新しい芽が伸びてきて、秋には再びたくさんの花が咲くようになります。

冬越し

秋になって地上部分が枯れたら株元から切り取ります。

暖地では、そのまま霜に当てないような場所で越冬できます。

盛り土やマルチングで防寒しておくとよいでしょう。

寒冷地では霜や雪などの影響で腐る可能性があります。

球根が傷まないよう土から掘り上げて冬越しさせます。

掘り上げた球根は土を落とし乾燥させて保管します。

段ボール箱にモミガラか新聞紙で厚めに包むなどして5℃くらいの所に置きます。

ただし、寒冷地でも鉢植えであれば球根を掘り上げる必要はありません。

さいごに

ダリアの花

今回は、ダリアの特徴、植え付け、夏越し、冬越しの方法など育て方について調べたことをまとめました。

以前、ダリアを育てたことがあります。

夏場は花つきが悪くなるといわれていますが寒冷地だからでしょうか夏もよく咲いてくれました。

お盆の時期に重宝した記憶があります。

球根を秋に掘り上げて新聞紙に包んで段ボール箱で保管。

春に芽が確認できるようになってから植え付けるということを数年間続けました。

基本的にほったらかしにしていたのですが手間がかからず育てやすい印象でしたね。

ただ、茎を切った後、腐らせてしまう失敗を何度かしました。

ダリアの茎って空洞なんですよね。

そのままにしておくと、そこから雨水が入り腐ってしまうことがあるのです。

対策としては水がたまるのを防ぐために切り口に覆いをします。

やり方は、切り口をよく乾燥させてからアルミホイルなどで覆って紐でしばります。

ポイントは切り口を乾燥させてから覆うこと。

乾燥させないと茎から出る水分で内部が蒸れてしまい腐ってしまうので注意が必要です。

ダリアを育てていた当時は切り口を乾燥させないまま覆ってしまったので失敗してしまったわけです。

ちなみに、空洞は上から下までつながっているわけではありません。

葉のついている節の部分は閉じていて、竹のような構造になっています。

水がたまらないようにするには閉じている部分で茎を切るのもよいかもしれません。

それにしてもダリアの種類がこんなにたくさんあるとは知りませんでした。

今度、育てるなら寄せ植えにできるような小型の品種を選んでみたいですね。

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