ヒヤシンスは春に香りのよい花を咲かせる球根植物です。
小学生のときに水栽培で育てた経験があるという人も多いのではないでしょうか。
今回は、ヒヤシンスの特徴と地植え・鉢植え・水栽培での育て方のポイントを紹介します。
ヒヤシンスの特徴
ヒヤシンスは地中海沿岸が原産地、キジカクシ科の耐寒性球根植物です。
※ヒヤシンス科、ユリ科で分類される場合もあります。
別名、錦百合(にしきゆり)、風信子(ふうしんし)とも呼ばれます。
草丈:約20~30cm
花色:白、赤、ピンク、黄色、紫など
すっと伸びた茎の先に2cmくらいの小さい花を房状にたくさん咲かせます。
耐寒性が強いので積雪が多い地域でも地植えで育てることができます。
品種
園芸品種は次の2つに分けることができます。
◆ダッチ系ヒヤシンス
オランダで開発された品種のことです。
1つの球根から1本の花茎を出します。
一般に栽培されているのはダッチ系の品種が多いようです。
水栽培用に使われるのもダッチ系です。
◆ローマン系ヒヤシンス
フランスが原産の品種です。
1つの球根から数本の花茎を出します。
丈夫で育てやすいですが寒さにはあまり強くありません。
ヒヤシンスの育て方【地植え・鉢植え】
代表的な秋植え球根です。
植え付けの適期は10月中旬~11月下旬。
日当たりの良い場所を好む植物ですが半日陰でも水はけさえ良ければ大丈夫です。
水はけのよい土に植え付けましょう。
地植えをする場合は、根が30cmほど伸びるので事前に深くよく耕して腐葉土を混ぜておくとよいでしょう。
【地植え】
深さ:球根の高さの倍以上(約13~18cm)
間隔:10~15cm
鉢植えの場合は、市販の培養土を使えば簡単です。
深さは球根の先が出るくらいでOK。しっかり根が張るスペースを確保しておきましょう。
植え付けた後は鉢植え、地植えともにたっぷりと水やりをしておきましょう。
一定の期間、寒さにあてないと花が咲きません。
鉢植えは12月位までは屋外においてください。
肥料
ツボミが株元から見え始める頃に、緩効性化成肥料を追肥します。
花後の管理
花が枯れてきたら花がらを手で摘み取ります。
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ヒヤシンスの育て方【水栽培】
事前準備
一定の期間、寒さに当たらないと花が咲かないため、水栽培をする場合は低温処理が必要です。
購入した球根は3ヶ月程度10℃以下の場所で保管してください。
新聞紙などで包んで冷蔵庫に入れておくと良いでしょう。
11月から12月に水栽培を始めれば2月から4月頃には花が咲きます。
水栽培の開始
水栽培用の球根を容器にセットします。
水の量は球根の底が少し触れるくらいです。
根が出るまで涼しくて暗い場所に置きましょう。
根が伸びてきたら徐々に水を減らして、根が呼吸できるようにします。
水は1週間に1回は取り替えましょう。
根が出たら明るい窓辺などの日当たりのよい場所に移動します。
花が咲き終わったら水栽培は終了です。
水栽培に使った球根は処分
球根は栄養を使い切っているので来年の花は期待できません。処分しましょう。
来年も水栽培を楽しみたい場合は花が咲いたら花茎を切り取ってください。
切った花茎は花瓶に飾って花と香りを楽しみましょう。
葉がついたままの球根は根を傷めないようにして土に植え付けます。
この時に肥料を少し与えておきましょう。
葉が枯れてしまったら球根を掘り起こし、秋の植え付け時期まで風通しの良いところで保管します。
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さいごに
今回は、ヒヤシンスの球根の植え付けと育て方を紹介しました。
東北地方に住んでいますがヒヤシンスといえば鉢植えや水栽培のイメージが強いです。
しかし、寒さに強いので積雪が多い地域でも地植えで育てられるそうですね。
花壇の後方に同じ秋植え球根のチューリップ、スイセンと一緒に植え付けるのもオススメだとか。
草丈の低いムスカリを花壇の手前に植え付けるとバランスよく見えるということです。
今年の春、花つきが悪くなったのでスイセンとチューリップの球根を掘り起こしました。
新しい配置で植え付けるチャンスですね。
ヒヤシンスの球根も追加して花壇の後方、前方を意識して植える場所を変えてみようと考えています。
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