苦労して刈り取った雑草をゴミとして捨ててしまうのは、もったいないと思いませんか?
タダで手に入る雑草を利用して堆肥を作ってみましょう。
雑草で堆肥が作れれば肥料代を減らすことができたり家庭ゴミを減らすことができるなどメリットがあります。
今回は、雑草堆肥の簡単な作り方と利用方法を紹介します。
雑草堆肥の特徴・メリット
堆肥を作ると言えば落ち葉を利用するイメージが強いかもしれませんね。
しかし、雑草も堆肥作りの絶好の材料になります。大いに活用しましょう。
堆肥は、大きく動物性の堆肥と植物性の堆肥に分けることができます。
植物性堆肥は落ち葉や雑草から作られたものです。
動物性堆肥と比べて効き目が緩やかという特徴をもっています。
つまり、時間をかけて、ゆっくりと効果を発揮するというわけですね。
栄養素や微生物のバランスを崩しにくく病害虫や連作障害などのリスクが比較的低いといわれています。
発芽障害なども起こしにくいので堆肥をまいてすぐに種まきや苗の植え付けができるメリットもあります。
その他にも次のようなメリットがあります。
◆ゴミの量が減る
堆肥にすることができれば、それだけゴミの量を減らすことができます。
家庭ゴミの収集が有料化されている場合なら家計の支出も減らせるので嬉しいですね。
◆肥料代が減る
雑草を堆肥にすることができれば肥料代を減らすことが出来ます。
さらに肥料を買いに行く時間や手間も省けます。
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雑草堆肥を自宅で簡単に作る方法
雑草を堆肥にするときの注意点は種を付けていない若い雑草を使うことです。
理由は、堆肥を用土に混ぜた後に種から雑草を生やさないためです。
作り方の手順
雑草は、刈り取ったら天気の良い日に薄く広げて半日ほど乾燥させましょう。
適度に乾燥させたら、側面と底に直径5mmほどの穴をたくさん開けたポリバケツに詰めていきます。
底に枯れ葉か市販の腐葉土を厚さ3~5cm敷き、その上に乾燥させた雑草を詰めます。
※発酵を促すために、米ぬかを加えるとよいでしょう。油粕で代用できます。
さらにハエなどが付かないよう容器の口を布のような通気性のある物で覆いましょう。
ポリバケツは、水がかからない場所に置きます。
底の穴から水分が染み出すので、バケツの下に受け皿などを敷いておくといいでしょう。
この作業が終われば2週間おきに布を外して、雑草をかき混ぜます。
水分が多く酸素が不足すると草が青みを帯びた色になり悪臭がします。
このような状態は堆肥に向かない「嫌気性発酵」になるので、酸素を供給する必要があります。
水を捨てて乾燥させるか、乾燥した枯れ葉や腐葉土を新たに加えてかき混ぜます。
しばらくすると褐色に変わり、土に混ぜて使える状態になります。
庭で作る場合は、米ぬかと雑草を積み上げたら、10cmほどの厚さを目安に土をかぶせます。
さらにビニールシートで覆います。
1ヶ月ごとに下からかき混ぜて、空気を中に入れます。
かき混ぜないと分解が進まず、雑菌が増える原因になるので注意しましょう。
カビ臭いにおいがなくなり、土の匂いがしてきたら雑草堆肥の出来上がりです。
出来上がりまでの目安は5~6ヶ月ほどです。
雑草堆肥の利用方法
【花壇に使う場合】
花壇の土を深さ20㎝くらい耕します。
その後、雑草堆肥を全体にばらまき土を掘り起こすようにしながら混ぜ合わせていきます。
元肥として有機質肥料なども一緒に混ぜ合わせ、平らにならしておきましょう。
植物の植え付けは、2週間ほど寝かせて土が落ち着いてから行います。
【鉢土のリサイクルに利用する場合】
鉢から古い土を出したら根やゴミなどを取り除きます。
天日で乾かしてから雑草堆肥を混ぜ合わせましょう。
使用量は土の量に対して2~3割が目安です。
雑草を堆肥化してエコ生活
雑草を堆肥にするのは簡単!という話をきいたので作り方を調べてまとめてみました。
定期的に混ぜることを忘れずに行えば意外と簡単に作れそうです。
雑草を堆肥にすることができればゴミが減りますし肥料を買う回数も減らせます。
いいことずくめなので、ぜひチャレンジしてみたいですね。
肥料になると考えれば草取り作業も少しは楽しくなるかもしれません。
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