落ち葉で腐葉土を作る方法と短期間で作るコツ

落ち葉

掃いても掃いても積もる落ち葉。

掃除をしてもきりがなくて、うんざりすることもありますよね。

落ち葉を使って自分で腐葉土を作れることをご存知ですか?

・腐葉土を購入しなくてよいので経済的
・落ち葉ゴミを減らせるのでエコ
こんなメリットがあります。

腐葉土の作り方について調べたことをまとめました。

※腐葉土は「落ち葉堆肥」とも呼ばれます。堆肥の種類について書いています。
雑草堆肥の作り方!堆肥が必要な理由と種類も紹介!

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落ち葉が腐葉土になる仕組み

森の落ち葉

自然の森の中では落ち葉が積み重なって自然に腐葉土ができていきます。

・落ちて間もない葉は、ヤスデやミミズ、ダンゴムシなどが食べる
・細かい葉は、小さなダニやトビムシなどが食べる
・細かくなって排出されたものを微生物(細菌類、菌類)が分解する
・地面に接した下の葉から発酵する
・形が崩れて土のようになる

腐葉土になるまでは1年以上。長い時間がかかります。

腐葉土を作る方法

落ち葉で腐葉土作り

【必要なもの】
・落ち葉
・作る場所もしくは容器

【時間短縮したい場合に使うもの】
・米ぬか もしくは発酵促進剤

庭があれば空いた場所に積み上げて放置するのが簡単。
ただし、出来上がりまで時間がかかります。

短時間で作るには、ひと手間かける必要があります。

公園の落ち葉
木の種類によって腐葉土作りに向いている葉と不向きな葉があります。

腐葉土作りに向いているのは

クヌギ、ポプラ、ケヤキ、カシワ、ナラ、プラタナス、ナナカマド、ホオノキ

などの落葉広葉樹。

サクラ、カキなど、落葉広葉樹でも腐葉土に向かないものもあります。

常緑樹や針葉樹は腐葉土作りに不向きといわれ、あまり使われません。

理由は発酵に時間がかかるから。
・ツバキなどの常緑樹は葉が厚い
・イチョウ、マツ、スギ、ヒノキなどの針葉樹は分解しにくい成分や樹脂分を含む

ただし、不向きだからといって作れないわけではありません。

発酵に時間がかかるので一般には腐葉土にしないだけです。

簡単に短時間で腐葉土を作りたい場合は広葉樹の落ち葉を使いましょう。

簡単なのは放置して作る方法ですが、出来上がるのに1年ほどかかります。

【庭で作る場合】
風通しが良く水がたまりにくい場所を選びましょう。

・穴を深さ20センチほどに掘る
・落ち葉を足で踏み固めながら入れていく
・すべて入れたら表面を庭土で覆う
※落ち葉の上に土をかぶせるのは、土に含まれる微生物の力によって落ち葉の発酵を進ませるのが目的。

・上から雨除けのブルーシートをかぶせる
・大きめの石などの重しを置いて風で飛ばされないようにする

あとは、放置しておくだけでOK。

穴を掘るのが面倒なら庭の空いているスペースに積み重ねておくだけでもかまいません。

雨よけのシートも上にかけたほうがよいですが、かけないで野ざらしでも腐葉土は作れます。

プランターで腐葉土作り
【容器を使って作る場合】
・厚手の丈夫なビニール袋、ポリバケツなどに排水用の穴をあける
・落ち葉を入れたら表面を土で覆う
・雨除けのブルーシートやフタをする

ポリバケツは底がないものを使用すると土との接触で微生物が活発に働き発酵が早く進むのでオススメ。

腐葉土を短期間で作るコツ

コンポストで腐葉土作り
短期間で完成させたい場合は、米ぬかや発酵促進剤の使用、定期的に混ぜることが効果的です。

●米ぬかや発酵促進剤の使用
米ぬかを入れることで微生物が活発化。

発酵までの時間が短くなるので短時間で腐葉土ができます。

落ち葉と米ぬかが層になるように交互に入れていきましょう。

●定期的に混ぜる
2週間に1回、または1ヶ月に1回、混ぜ合わせます。

腐葉土になる過程では熱が出てくるので水分が抜けて乾燥してしまうことがあります。

湿り気を常にキープすることで発酵・熟成がスムーズに進んでいきます。

混ぜるときに落ち葉が乾燥していると感じたら、水を入れましょう。

発酵・熟成が順調に進めば、5~9ヶ月くらいで完成します。

腐葉土が完成したかどうかは葉の色とにおいで判断します。
・自然な木の香りがする
・落ち葉が茶色から黒色になってる
・葉の形が少し残っている

さいごに

落ち葉の山

近所に街路樹があって風向きによってはハンパじゃない落ち葉が舞い込んできます。

例年、集まる量はゴミ袋10個くらいでしょうか。

ゴミとして処分していましたが、腐葉土が作れるなら試してみない手はありません。

というわけで腐葉土の作り方について調べてことを書いてみました。

・庭に積み上げて放置する方法は簡単だが時間がかかる
・米ぬかを入れる、定期的にかき混ぜるなどひと手間かけると短時間で作れる

落ち葉で腐葉土を作る
とにかく手間をかけず簡単に作りたい。
時間がかかってもかまわない。
というわけで、放置して作っています。

庭の隅に穴を掘り、落ち葉や刈り取って干した雑草と一緒に埋めています。

落ち葉堆肥1年後
3月下旬、1年前に積み上げシートをかぶせていたのを取ってみました。

下にある落ち葉はボロボロで黒っぽくなっていたので花壇に移動。

まだ、茶色のままの落ち葉は、もう一度埋めなおしました。

夏までの間に刈り取った雑草も加えて、来年用の堆肥を作る予定です。

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