キキョウ(桔梗)は初夏から初秋まで青色や白色の花を咲かせる植物です。
秋の七草のひとつとして親しまれ古くから栽培もされてきたお馴染みの花ですね。
キキョウの特徴と育て方、栽培記録をまとめました。
キキョウの特徴
キキョウはキキョウ科の耐寒性多年草。
原産地は東アジア、日本では全国に自生しています。
ただし、自生株は激減したため絶滅危惧種に指定されています。
園芸店やホームセンターで販売されているのは園芸品種のキキョウです。
ツボミは英名の「バルーンフラワー」の名のとおり風船のような形をしています。
花形は少し広がった釣鐘状。
草丈:15~150㎝
花色:紫、青、ピンク、白
開花期:5月中旬~9月
草丈が高くなるものは切り花用に、草丈が低いものは鉢植えや花壇に向いています。
【生育パターン】
春に新芽が出てくる
初夏から秋にかけて開花
冬になると葉が落ちて地上部はなくなる
・暑さに強いので夏でも花を咲かせる
・寒さに強いので防寒対策をしなくても冬越しできる
キキョウの育て方
日当たりと風通しのよい場所が適しています。
地植えの場合は水はけのよい場所を選び、15~30cm盛り土をして植え付けます。
肥沃な土壌を好むので、植え付けるときは腐葉土などを多めに混ぜておきましょう。
鉢植えの場合は、市販の培養土を使います。
水やり
地植えの場合は、特に必要ありません。
鉢植えの場合は、土が乾いたら十分に与えます。
肥料
春と秋に緩効性肥料を与えます。
切り戻し
ひととおり花が咲き終わったら草丈が半分くらいになるように切りましょう。
切ることで脇芽が伸びてきて秋に再び花を楽しむことができます。
注意したいのは茎を切ると出てくる白い液が手につかないようにすること。
人によっては肌荒れしてしまう場合があります。
手についてしまったらすぐに洗い流してください。
病害虫
夏になると立枯病や茎腐病が発生することがあります。
水はけと風通しが悪いことで過湿になるのが原因です。
盛り土をして植えるか、水はけのよい土に改良し風通しをよくすると防ぐことができます。
害虫では、クロウリハムシ、アブラムシ、ヨトウムシが発生することがあります。
植え替えと株分け
適期は成長期前の3月頃と花が咲き終わった10月頃。
鉢植えの場合は根詰まりを起こしやすいので毎年植え替えます。
ます、株を鉢から抜いたら土を落とします。
伸びしてしまった根を切り詰めていき、ひとまわり大きな鉢に植え替えましょう。
地植えの場合は、3年に1回が目安。
株が大きく育っていたら、株分けも兼ねて行います。
・地上部が枯れたら根を掘り上げる
・ナイフなどで縦に切りさいて分ける
キキョウの栽培記録【2009年~】
※東北地方北部で栽培
特に手入れをしなくても花が咲いてくれる丈夫で育てやすい植物です。
ただ、冬になると地上部がなくなってしまうので植えていることをうっかり忘れてしまいがち。
春に別の植物を植え付けようとして、うっかり株を掘り起こし、結局枯らしてしまいました。
以後、冬に地上部が枯れてしまう植物に関しては忘れないようラベルを付けるようになりました。
2011年、春に切花用としてキキョウの苗を買って庭に植え付け。
6月末に開花して9月中旬まで咲き続けてくれました。
最初、庭の空いている場所に植え付けたら草丈の高い植物に隠れて目立たない存在になっていました。
というわけで、9月下旬に違う場所に植えなおし。
しばらくの間は植え替えなしで放置しておけます。
※同じ仲間の植物。花の形が似ています。
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