フランネルフラワーは毛織物のフランネルのような独特の質感をもった花を咲かせる植物です。
切り花として使われることが多いですが品種改良が進み鉢植えで販売されることも増えてきました。
今回はフランネルフラワーの特徴と冬期の管理方法など育て方のポイントを紹介します。
フランネルフラワーの特徴と品種
フランネルフラワーはオーストラリアが原産地、セリ科の多年草です。
名前はフランネルに似ていることが由来となっています。
草丈:30~100cm
開花期:4~6月、9~12月
花色:白、クリーム色
一見するとキク科の花に似ていますが花びらのように見えるのは舌状花ではありません。
花序を包んでいた葉が変化したもので総苞片(ソウホウヘン)と呼ばれています。
※舌状花についてはこちらの記事でも書いています
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よく似た名前の植物にフランネルソウ(スイセンノウ)がありますがまったく別の植物です。
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主な品種
◆エンジェルスター
四季咲き性が強い品種で咲き終わった花を摘み取ればほぼ年中咲きます。
夏場は開花が鈍りますが8月頃に剪定をすると秋によく咲きます。
切り花やドライフラワーでも楽しめます。
◆フェアリーホワイト
4~6月、9~12月の2度花を咲かせる品種。
白いフェルトのような質感の花が咲きます。
花びらのふちが緑色をしているのが特徴です。
草丈が高くならないので鉢植えに向いています。
◆ファンシースノー
切り花用の品種。草丈は100cmくらいになります。
フランネルフラワーの育て方
日当たりの良い場所で育てましょう。
日照時間が足りないと花付きが悪くなるので注意して下さい。
高温多湿が苦手なので夏に弱りがちです。
鉢植えの場合は軒下など雨に当たらない場所に置くとよいでしょう。
咲き終わった花をそのままにしておくと病気が発生しやすくなります。こまめに摘み取っておきましょう。
植え付け
水はけのよい酸性の土を好む植物です。
地植えの場合は、植えつける場所に石灰を混ぜる必要はありません。
鉢植えの場合は、ピートモスと鹿沼土を配合した用土を使います。
市販のブルーベリーやサツキの土を使うと簡単です。
水やり
地植えでは、特に必要ありません。
鉢植えでは、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
乾燥気味を好みますが、極端に乾燥させると枯れてしまうので注意して下さい。
肥料
地植えの場合は、春と秋に緩効性肥料を与えます。
鉢植えの場合は、春と秋に液体肥料を1~2週間に1回を目安に与えます。
植え替え
適期は4~5月と9~10月です。
根が繊細で弱いため傷つけると枯れてしまうこともあります。
根についた土を落とさないようにして、そのまま植えてください。
切り戻し
8月に入ると花があまり咲かなくなるので枝を5㎝程度切ります。
切ることのメリットには次のようなことがあります。
・株の形が整う
・新しい芽が伸びてくる
・風通しがよくなり病気や害虫の発生を防ぐことができる
葉がなくなるほど短く切ってしまうと枯れてしまうことがあります。
切るときは必ず枝に葉が何枚か残るようにしてください。
病害虫
病気では灰色かび病、害虫ではハダニが発生することがあります。
フランネルフラワーの冬期の管理ポイント
霜に当たると枯れてしまいます。
屋外で管理する場合は軒下など霜の当たらない場所に鉢を置きましょう。
地植えの場合は凍るのは防ぐためにビニールなどをかぶせて防寒対策をします。
寒冷地では鉢植えにして室内に取り込みましょう。
昼間は日が当たる窓辺、夜間は部屋の中央に移動させるなどして5℃以下にならないよう管理します。
暖房の風が直接当たる場所には置かないよう注意しましょう。
さいごに
今回はフランネルフラワーの特徴と冬越しなど育て方のポイントをまとめました。
フランネルソウ(スイセンノウ)を育てたことがあります。葉の手触りがとても気持ちがいいですね。
そんな訳で花と葉の両方の手触りがよいというフランネルフラワーが気になっています。
ドライフラワーになりやすい花のひとつで、ハーバリウムやキャンドルなどハンドメイド素材としても人気があるのだとか。
作り方は簡単。2週間ほど逆さに吊るしておくだけです。
自分で育ててドライフラワーを作るのも楽しそうですね。
切り花でも苗でもいいので見かけたら一度は購入して、もふもふした手触りを楽しんでみたいと思っています。