サクラソウ(日本桜草)は、名前のとおり桜に似た可愛い花を咲かせる植物です。
春の代表的な草花のひとつですね。
古く江戸時代から栽培され、現在もたくさんの愛好家がいます。
この記事では、サクラソウ(日本桜草)の育て方と実際に育ててみた感想を紹介します。
サクラソウ(日本桜草)の特徴
サクラソウ(日本桜草)はサクラソウ科の耐寒性多年草。
日本・中国・シベリアが原産地です。
江戸時代に改良が始まり日本を代表する園芸草花となりました。
草丈は20~40cm。
開花期は4~5月。
花の色は淡紅・紅・紫・白・絞りがあります。
丈夫で初心者にも育てやすい植物です。
※西洋サクラソウの別名を持つプリムラについてはコチラの記事で書いています。
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プリムラの育て方!夏越しのポイントや株分け方法は?
サクラソウ(日本桜草)の育て方
地植えでも鉢植えでも育てることができます。
地植えする場合は日当たり~半日陰の場所に植え付けます。
この時、腐葉土や堆肥などを少し混ぜるとよいでしょう。
鉢植えの場合、用土は小粒の赤玉土6:腐葉土4程度の割合で混ぜたものを使います。
しかし、他の草花が育つ用土であれば、ほとんどのものが使えます。
ポット苗や開花している株を購入したら、すぐに植え替えましょう。
ポットの土を崩さないよう、そのまま植え付けます。
ただし、ツボミが付いていたり花が咲いている株の場合は花を傷つけてしまうかもしれないので咲き終わってから植え替えたほうがよいです。
鉢植えは真夏以外は日当たりのよい場所に置いて管理します。
暑い時期は日陰に鉢を移動して水切れさせないように注意しましょう。
開花中は、雨や直射日光を避けて軒下などに置くようにすれば花が長く楽しめます。
花が終わったら花がらは折り取りましょう。
寒さには強いので植え付け直後を除き防寒対策は特に必要ありません。
水やり
地植えの場合、水やりは特に必要ありません。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いてきたらたっぷりと与えます。
葉が枯れている休眠期は生育期ほど水を必要としません。
しかし、完全に乾燥すると芽が枯れてしまうので鉢の土の表面が乾いたら水やりします。
秋から冬の間は、土の表面が乾き始めてきてから2~3日以内に水やりする程度でもよいです。
肥料
地植えでは、特に必要ありません。
鉢植えは花が咲き終わってから葉が枯れてくるまでの間1~2週間ぐらいに1回液肥を施します。
サクラソウ(日本桜草)の植え替え時期と増し土
植え替え適期は11~12月上旬頃か1月下旬~2月頃です。
地植えは3~4年たったら植え替えします。
鉢植えは毎年行います。
2cmくらい土をかけて軽く押さえます。
後で増し土をするので、土の面が鉢の縁から2.5cmくらい下になるように植えましょう。
増し土について
日本サクラソウは花が咲き終わる頃から初夏にかけて根茎や芽(翌年の葉や花になる新芽)が伸びてきて鉢土の表面に出てしまいます。
これをそのままにしておくと芽が弱ったり枯れてしまうことがあります。
そのため、根茎や芽を覆い隠すように土を足さないといけません。
この作業を増し土といいます。
サクラソウ(日本桜草)の栽培記録
※根茎が出たサクラソウ
このように根茎や芽が見えてきたら増し土をしないといけません。
その後も、根茎や芽が伸びてきたり水やりで土が流れてしまったりして根茎や芽が見えるようになってきたら増し土をします。
※サクラソウ 5月中旬撮影
※サクラソウの花 5月下旬撮影
※花の咲き終わり 6月上旬撮影
※ 7月1日撮影
咲き終わったあとの形が可愛いので、そのままにしておいたら中心部が茶色に枯れてきました。
たぶん、タネですよね?
今まで確認したことがなかったのでタネのことは全く考えていませんでした。
根茎や芽だけで増えるとばかり…。
地植えにしているものは、こぼれダネでも増えていたのかもしれません。
※花後のサクラソウ 7月撮影
我が家では、鉢植えと地植えで育てています。
根茎や芽については土の表面に出てきたのをそのままにしておいても毎年花が咲くのでほったらかしにしていました。
先日、何年も植え替えをしていないサクラソウの鉢をひっくり返してしまうという失敗を…。
改めて、育て方について調べたところ、増し土が必要だということを知って驚きました。
今まで、ずいぶんと乱暴な育て方をしていたものですね。
それでも、枯れない我が家のサクラソウに敬意を表しつつ、早速、植え替えをしました。