洋種クモマグサ(洋種雲間草)の特徴と育て方!夏越しの管理ポイントは?

洋種クモマグサ(洋種雲間草)

洋種クモマグサ(洋種雲間草)は春に可愛らしい花を咲かせる高山植物です。

今回は、洋種クモマグサの特徴と夏越しの注意点など育て方のポイントを紹介します。

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洋種クモマグサ(洋種雲間草)の特徴

洋種クモマグサ(洋種雲間草)

洋種クモマグサは、ユキノシタ科の常緑性多年草。

ヨーロッパ原産のものを改良した園芸品種です。

園芸店やホームセンターなどでは「西洋クモマグサ」や「クモマソウ」の名前で販売されていることもあります。

草丈:10~20cm
開花期:4~5月
花色:白、ピンク、赤

カーペット状に広がり、こんもりとした株姿になります。

花の大きさは直径2cmほどでウメに似た形の花を上向きに咲かせます。

山野草として扱われ、小さな鉢に植え付けるのが一般的です。

原産地では高山の岩場や岩の割れ目などに生えています。

ですからロックガーデンに地植えするのもオススメといえるでしょう。

寒さには強く雪をかぶっても大丈夫ですが、夏の高温多湿は苦手です。

日本原産のクモマグサ(雲間草)について

本州中部の高山に自生しているクモマグサは、洋種クモマグサの仲間ですが別物です。

日本のクモマグサは栽培が難しいこともあって流通していません。

日当たりが良い岩場に生え、草丈は2~5cm。夏に白い花を咲かせます。

品種

◆ゴールドバレー

葉色が明るい黄緑色をした品種。

草丈が短くこんもりとした姿になります。

洋種クモマグサ(洋種雲間草)の育て方

洋種クモマグサ(洋種雲間草)

冬~早春に花が咲いた株が販売されるので、これを購入して育てます。

ポット苗を鉢植えにする場合、用土は市販の山野草用培養土を使います。

鉢植えは日当たりと風通しの良い場所に置きましょう。

高温多湿に弱いので夏場は風通しのよい明るい日陰に移動させます。

咲き終わった花は摘み取ります。

水やり

鉢植えは、表土が乾燥し始めたらたっぷりと与えます。

地植えは、特に必要ありません。

肥料

花後と秋に固形の化成肥料を与えます。

あるいは、液体肥料を控えめに与えます。

植え替え・株分け

鉢植えの植え替えは毎年行います。

適期は花が終わった直後から1ヶ月以内です。

この時に一緒に株分けをします。

1株に5~10芽ほどつけた状態に分けて、それぞれ植え付けましょう。

地植えは3年に1回を目安に行うとよいでしょう。

増やし方

株分けと種まきで増やすことができますが株分けで増やすのが一般的です。

【種の採取】
咲き終わった花をそのままにしておくと6~7月に種ができます。

冷蔵庫で保管して翌年の2月~3月上旬にまきます。

病害虫

ほとんど発生しませんが、アブラムシが付くことがあります。

温暖な地域では枯れた葉をつけたままにしていると、そこから腐ることがあります。

枯れた葉はピンセットを使い、つけ根から取り除きましょう。

洋種クモマグサ(洋種雲間草)の夏越し・冬越し

洋種クモマグサ(洋種雲間草)

高山植物なので夏の暑さに弱いです。

枯れた葉は取り除いて風通しをよくしておきましょう。

置き場所は、雨の当たらない風通しのよい半日陰が適しています。

ただし、管理を十分にしていても暖地では夏越しは難しく枯れてしまうことも多いようです。

冬越し

寒さには強いので戸外で冬越しできます。

霜除けなど防寒対策は必要ありません。

さいごに

洋種クモマグサ(洋種雲間草)

今回は、山野草として一般的に親しまれている洋種クモマグサについて調べたことをまとめました。

春になると小さくてかわいい花をつけた苗が出回ります。

値段が手頃なこともあり購入したものの、暖地では夏越しできずに枯れてしまうこともあるのだとか。

寒冷地のほうが管理が楽な植物といえそうです。

ちなみに、花の形が大の字にみえるダイモンジソウも洋種クモマグサの仲間です。

以前、ダイモンジソウを育てたことがあります。

数年間はよかったのですが、だんだん株が小さくなり花の数が減ってきてしまいました。

肥料を与えるなどしてきちんと管理すればよかったのでしょう。

ほったらかしにしていたため枯らしてしまいました。

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