秋の七草のひとつとして知られるナデシコは万葉集の昔から親しまれてきた植物です。
ナデシコの特徴、切り戻しや株分けでの増やし方など育て方のポイント、育ててみた感想を書きました。
ナデシコの特徴
ナデシコは、ヨーロッパ・北アメリカ・アジア・南アフリカ原産のナデシコ科の多年草です。
世界中に分布していますがカワラナデシコなど日本に自生している品種もあります。
別名、ダイアンサスとも呼ばれます。
草丈:10~60cm
開花期:4~8月、四季咲き品種は11月まで
花色:赤、ピンク、白、黄、複色など
花壇や鉢植え、切り花など様々な用途に利用されます。
寒さに強く丈夫で育てやすいので初心者にもおすすめです。
ナデシコの育て方
日当たりと風通しの良い場所で育てましょう。
苗を地植えする場合は水はけの良いところに植え付けます。
鉢植えの場合は市販の培養土を使うと便利です。
花が咲きはじめたら種に栄養を取られないように花がらをこまめに摘み取ります。
水やり
地植えの場合、特に必要ありません。
鉢植えの場合、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
肥料
植付け時に元肥を施し、春から秋までの間、暖効性の化成肥料を与えます。
増やし方
挿し芽、株分け、種まきで増やします。
ナデシコは株が古くなると枯れやすくなったり花つきが悪くなります。
数年に一度は挿し芽や株分けで増やしておくと安心です。
挿し芽
適期は、春と秋。
・新しく伸びた芽を5~10cmくらいの長さに切る
・下葉を2枚取る
・水に30分ほどつけて吸水させる
・湿らせた種まき用土に挿す
・半日陰に置く
2~3週間ほどで十分に根が張ってきたら、鉢や庭に植え付けます。
株分け
適期は、9~10月。
・芽が3つほどつくように手で株を分ける
・根を広げポットや鉢に植える
・根が張るまで日陰で管理する
種まき
寒冷地では4~6月、暖地では9~10月。
・発芽適温は15~25℃。
・種をまいたら軽く土をかぶせる
・日陰に置く
・発芽するまでは水を切らさない
・発芽したら日当たりの良い場所に置く
・本葉が2~3枚になったら鉢や庭に植え付ける
切り戻し
梅雨時~夏の高温多湿が苦手。
切り戻しをしないで放っておくと、茎や葉が茂りすぎて株の内部が蒸れてしまいます。
梅雨に入る前の5月下旬~6月中旬に草丈の半分くらいまで切って風通しを良くしておきましょう。
どんどん枝葉が伸びてくるのでバッサリ切っても大丈夫です。
ナデシコを育ててみた感想
寒冷地で地植えにして育てています。品種は分かりません。
植えっぱなしでも毎年花を咲かせてくれるのが嬉しいですね。
病害虫に悩まされることもありません。
冬は雪に埋もれてしまいますが寒さで枯れることはありません。
ただ、3年くらい経つと花つきが悪くなってきます。
定期的に挿し芽をして株を更新するようにしています。