ペンタスは、可愛らしい星のような形の花を咲かせる植物です。
切り戻し時期と方法、冬越しのコツなどペンタスの育て方を紹介します。
ペンタスの特徴
熱帯アフリカ原産のアカネ科の植物です。
もともとは多年草または半低木ですが一年草として扱われることもあります。
ペンタスという名前はギリシャ語で「5」を意味する「ペンテ」に由来して五芒星のような花型にちなみます。
草丈:30~60㎝
開花期:5~11月
茎の頂部に花径1~1.5㎝程度の小さな花を、まとまって咲かせます。
花色は赤・白・ピンク・紫があります。
通常、春~秋まで咲く花でも、暑さが厳しい夏場は花が休むという事もあります。
しかし、ペンタスは暑さのピークにも強く、次々と花を咲かせるのでテーマパークでも使われることが多いとか。
長い期間花を楽しむことができるのが魅力、夏花壇にピッタリの植物といえるでしょう。
丈夫で育てやすいので初心者にもオススメです。
主な品種には鉢植え向きの「グラフティー」のほか、一重咲き、八重咲き、葉に斑が入ったものがあります。
ペンタスの育て方
苗の植え付けの適期は4~6月頃です。
日当たりと風通しのよい場所で育てましょう。
水はけのよい用土に元肥として緩効性化成肥料を施し植えつけます。
庭に植え付ける場合、蒸れを嫌うので、株間は20~25cmほど余裕をもって植え付けるのがポイントです。
水やり
鉢土が乾いてから、たっぷりと水を与えます。
過湿が苦手で、やりすぎると根腐れを起こすので気をつけましょう。
庭植えの場合、根づけば水やりの心配はほとんどありません。
肥料
開花中は肥料を多く必要とするので緩効性化成肥料を2ヶ月に1回の割合で与えます。
葉の色が黄色になるのは肥料切れの兆候です。
月に2~3回、薄めの液肥を与えると効果的です。
ただし猛暑が続く時期に肥料を与えすぎると立ち枯れなどのトラブルの原因になるので気をつけてください。
病害虫
病虫害の心配はほとんどありませんがアブラムシが発生することがあります。
みつけたら早めに薬剤を散布しましょう。
ペンタスの切り戻し時期と方法
開花したあとの花がらは、できるだけ摘むようにします。
花後に放っておくと、種ができて栄養が取られたり、茎が伸びすぎて草姿が乱れます。
花が咲き終わった枝は、先端から2~3節目あたりで枝を切り戻しましょう。
花数が多くて枝を切るのが大変な場合は、ひととおり花が咲き終わった後に、1/2程度の高さにバッサリと切り戻しても大丈夫です。
側枝が出て、再び、花を咲かせてくれます。
基本的に、5~10月であれば、いつでも切り戻しが可能です。
ペンタスの冬越しのポイント
耐寒温度は5℃以上です。
これ以上の温度を保てる場所であれば、冬越しすることも可能です。
冬は部屋の中に取り込んで日当たりが良い場所で育てましょう。
水やりを控えてやや乾かしぎみに管理するのがポイントです。
温度が保たれれば、冬の間もぽつぽつと花を咲かせることもあります。
春になったら、枝を1/2程度に切り詰めましょう。
そこから再び芽吹いて、花を咲かせてくれます。
さいごに
暑さで草取りもままならず、ガーデニングを楽しむなんてもってのほか!という人もいるのではないでしょうか。
ペンタスは、そんな暑い夏でも花壇を花いっぱいにして楽しみたい!と思う人にはピッタリの植物ですね。
寒冷地での冬越しは難しそうですが長期間花が楽しめるのは魅力です。
室内で温度管理ができれば冬に花を咲かせることは可能でしょうか?
一度は育ててみたい植物です。
2016年8月上旬の庭のようす
※2016年8月5日撮影
厳しい暑さが続く中、ピンク色の花を咲かせる「はるか」という品種の8月咲き小菊が咲き始めました。
昨年の春、楽天市場の豊幸園さんという菊の専門店から購入したものです。
一緒に購入した、こばと(白)・歌人(赤)・平和(黄)もツボミをつけています。
このまま暑い日が続けば8月中旬には開花するかもしれません。
※2016年8月5日撮影
ギボウシの花は7月下旬ころから開花。
咲いているのは斑入りとハルシオンです。
昨年開花したサンパワーは今年咲きませんでした。
暑い暑いといいながらも、明日は立秋。
日が暮れるのが早くなり、虫の音も聞こえ始めました。
これからは、夏の暑さの中に秋の気配を感じることが少しずつ増えていくのでしょう。