菊は、一年中、切り花が販売されていますが、お盆時期になると値段が急に高くなることがあります。
お墓参りや仏壇にお供えする仏花代を節約するために夏菊を地植えで育ててみることにしました。
夏菊・お盆咲き菊の育て方、種類・特徴、実際に栽培した記録を紹介します。
夏菊・お盆咲き菊の特徴と種類・品種
菊には多くの品種がありますが、春咲き・夏菊・秋菊・寒菊など開花期によって分けることもできます。
夏菊は夏に花が咲く早咲き菊の品種の総称です。
夏菊と秋菊の違い
秋に咲く菊は、日が短くなると花芽をつける短日性植物です。
それに対して、夏菊は日長に関係なく温度によって開花する性質をもっているのが特徴です。
5~6月咲きは最低気温10℃以上、7~8月咲きは15℃以上の気温で花芽をつくり始めます。
積算温度(セキサンオンド)という言葉をご存知ですか?
積算温度とは毎日の平均気温を一定の日数分合計したものです。
植物は気温が高いとぐんぐん生長しますが気温が低いと生長が遅くなりますよね。
植物の種類によっては積算温度の記録を取ることで何℃の時に花が咲くか予想できるらしいです。
桜の場合では「400℃の法則」が知られています。
これは2月1日以降の平均気温の合計が400℃を超えると開花とするというものです。
また、2月1日以降の最高気温の合計が600度を超えると開花するという「600度の法則」もあります。
詳しいことは分かりませんが夏菊の開花にも積算温度が影響しているようです。
夏菊の品種
夏菊の名前は種苗会社さんが独自に作った品種も多いので様々。
例えば、菊の豊幸園さんでは5月咲きシリーズ、6月咲きシリーズなどがあります。
それぞれの開花時期の中に大輪・小菊・変わり菊・スプレーマムといった品種があります。
夏菊なら7月咲きシリーズ、お盆時期なら8月咲きシリーズの品種を選ぶことになりますね。
夏菊の苗はホームセンターや園芸店、通販サイトで購入することができます。
ただ、販売時期が限られていることが多いです。
ちょうどよいタイミングにお店に買いにいけないのが悩みのタネです。
お気に入りに登録で買い逃さない
楽天市場で購入するならショップをお気に入りに登録するかメルマガ登録しておくと便利です。
夏菊の販売開始やお得なセールの情報が届くので、欲しい菊苗を買い逃す心配がありません。
豊幸園のラベルがついた菊苗はホームセンターでもよく見かけます。
楽天にもショップがあるんですね。
チェックしてみると、夏菊(5~9月咲き)の販売期間は2月15日~3月31日までとなっていました。
>> 菊の豊幸園
夏菊・お盆咲き菊の育て方
苗を購入したら、日当たりのよい場所に植え付けましょう。
鉢植えの場合は、菊専用の土を使うと簡単です。
肥料は、ゆっくり効くタイプの肥料を月に1回。または液体肥料を週に1回与えます。
水やりは、土の表面が乾いたらたっぷり与えましょう。
基本的な育て方はこちらの記事に書きました。
↓ ↓ ↓
菊(キク)の育て方!植え付け時期と方法は?
夏菊・お盆咲き菊の摘芯時期と方法
摘芯は春先に行います。
苗が10cmほどに生長したら、芽先を1cmくらい摘み取りましょう。
そのあとは、生育状況をみながら2回目を行います。
最後の摘芯は開花の2ヶ月前を目安に終わらせることがポイントです。
お盆に咲く菊なら、5~6月の上旬頃までになります。
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キクの摘芯作業2回目!品種で違う回数と時期
夏菊・お盆咲き菊の栽培記録【2011年】
実は、菊は全ての品種が短日植物なのだと思っていました。
一年中、切り花が売られていますよね。
それは、栽培農家さんが人工的に電灯で照らして日の長さを長くしたり遮光したりして、開花時期を調節して咲かせているのだと…。
春にホームセンターでお盆咲き菊を偶然見つけ、始めて夏菊の存在を知った次第です。
8月咲き小菊というお盆シーズンに咲く小菊の苗は、仏壇やお盆のお供えに重宝しそうです。
夏菊に今まで気がつかなかったのは、菊に関心がなく、じっくり見ることがなかったせいなのでしょう。
そんなわけで、5月上旬、お盆のお墓参り用に8月咲スプレー菊のポット苗を3つ購入。
鉢植えにしました。
・花色が黄色、一重咲のディーノという品種
・花色が白、一重咲のマルフィールという品種
・花色が白で中心部が濃いピンク、二色咲のグラナという品種
ちゃんと8月に咲いてくれるかどうか、楽しみですね。
仏壇に供える花は花壇に咲いている花を使うこともありますが買うほうが多いです。
仏花代を減らすために開花期の異なる菊の品種を少しずつ増やしてみようかなと考えています。
この記事の続き(生育状況)はこちらの記事に書きました。
↓ ↓ ↓
スプレーマムとはどんな花?スプレー菊とは違う?育て方や花言葉を紹介!
ちなみに、我が家には誰が植えたものか知りませんが昔からピンクの小菊があります。
開花期は晩秋、初雪の頃。
放任状態でも咲いてくれるので重宝しています。
【追記】
この菊の名前が分かったのは、この記事を書いてから5年後でした。
↓ ↓ ↓
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