菊の病気と害虫の種類、対策方法について調べたことをまとめています。
自宅で育てている菊が「ハモグリバエ」という害虫の被害にあってしまいました。
ハモグリバエによる食害の症状と対策についても書いています。
菊につく害虫の種類と対策
菊につく害虫の代表的なものには「アブラムシ」と「ハダニ」があります。
アブラムシ
年中見かける虫ですが特に初夏や秋に多く発生するといわれています。
新芽につくので見つけやすい害虫といえるでしょう。
新芽から養分を吸収するだけでなくウィルス病の伝染もするので見つけたときは完全に防除することが大事です。
ハダニ
初夏~秋にかけて発生します。
特に夏場は大量発生しやすいので注意が必要です。
※その他にもヨトウムシ、アザミウマ(スリップス)など季節によって菊につく害虫の種類や数は変わります。
害虫対策
発生したら薬剤散布するのはもちろんですが日頃から予防防除することが大切といえます。
以下のことを心掛けましょう。
・日光によく当てる
・風通しを良くする
・チッソ過剰にしない
殺虫剤の使用
ホームセンター・ドラッグストアなどで販売されている殺虫剤を使用します。
オルトランのような株元に散布して使う粒剤タイプの殺虫剤は、葉の中にいる幼虫に対して殺虫効果があります。
しかし、蛹には効果がないため、しばらくすると再び発生する可能性があるということです。
この場合、数回の散布が必要になります。
同じ薬剤をくり返し使用すると抵抗性がついてしまい効かなくなってしまいます。
何種類かの薬を用意してローテーションで使用することをおすすめします。
殺虫剤を使いたくない場合は目の細かい防虫ネットで覆う方法がオススメです。
菊の主な病気の種類と対策
代表的な葉の病気には「さび病」「うどんこ病」などがあります。
菊に特有というわけではなく野菜や草花など多くの植物に発生します。
葉の病気|さび病
多くの植物の葉、茎、果実などに発生します。
最初は葉裏に小さな黄白色の斑点を生じ、やがて様々な色や形のやや盛り上がった斑点になります。
症状が進むと葉表にも病斑ができます。
種類によって感染する植物が決まっていて、病斑も白色、黒色、褐色、橙色など特有の色と形が生じます。
葉の病気|うどんこ病
名前のとおり、白いうどん粉をかけたような症状になります。
最初は白いカビの斑点ができ、やがてそれが全面に広がっていまきす。
葉に元気がなくなり、黄色くなったり縮れたりして、症状が重ければ枯れることもあります。
花の病気|灰色かび病
ツボミ、花、果実、葉、茎など地上部の大部分に発生します。
はじめは水がしみたような淡褐色の病斑ができます。
やがて、拡大した病斑の部分が枯れて腐敗し灰色のカビで覆われます。
病気対策
害虫の場合と同じように日光によく当て風通しを良くして丈夫に育てることが大事です。
そのうえで、予防のために定期的に薬剤を散布するのがよいといわれています。
我が家の害虫対策【ハモグリバエの被害にあう】
鉢植えの菊の葉に謎の白い線を発見!
調べてみたらハモグリバエという虫のしわざと分かりました。
ハモグリバエの体長は約2mmといいますから見逃してしまいそうな小さなハエですね。
成虫が葉の内部に卵を産み、卵からかえった幼虫が葉の内部を食べます。
緑色の葉が白い線を描いたようになるためハモグリバエはエカキムシと呼ばれることもあるそうです。
成長すると葉から出て、地表や葉上で蛹(さなぎ)になります。
食害がひどくなると、見た目が悪くだけでなく生育が悪くなることもあるそうです。
※葉の裏側。蛹(さなぎ)らしいものが見えます。
地植えの菊の半分に被害
鉢植えの菊の食害に気づいた後、地植えしている菊を確認してみたら、半分以上に被害がありました。
すべての株に対して、殺虫剤をスプレー、オルトラン粒剤を根元に散布という対策をとりました。
毎年、ハモグリバエの被害はあったはずなのに、どうして今年に限って気が付いたのか?
改めて考えてみたのですが。
今年、購入した二度咲き変わり菊の苗を鉢植えにしたことが理由なのかもしれません。
植え付け後、水やりが必要かどうか毎日チェックしていましたから。
地植えだけで育てていた時は、毎日、庭に出るのが面倒で、ほったらかしにすることが多かったです。
時々、アブラムシがついていないか、ナメクジがいないかということを確認する程度。
葉に白い線を描いたような模様があるのを見つけても、開花には特に影響がないだろうと放っておいたことがあったと思います。
今年は、お盆の墓参り用に育てている8月咲き菊が、ちゃんと8月に開花できるように肥料も定期的に与えて管理もしっかりするつもりでいたのですが。
害虫に対しても発生してからの対策では手遅れになることもあります。
まず、予防することを考えないとダメですね。
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