ゴーラムは、別名「宇宙の木」と呼ばれるようにユニークな姿をしている多肉植物です。
特徴と育て方、100均で購入したゴーラムの栽培記録をまとめました。
多肉植物 ゴーラムの特徴
ゴーラムは、ベンケイソウ科クラッスラ属。カネノナルキ(金のなる木)の変種。
原産地は南アフリカ。
春と秋に生長する「春秋型」のタイプ。
葉の表面はツヤがあります。
葉の形は棒状。先端が小さな皿のようにへこみ、その周りは赤く縁取られています。
茎は年数が経過すると幹のようになってきます。
多肉植物 ゴーラムの育て方
生育適温：20～30℃
耐寒温度：3～5℃
置き場所
【春と秋】屋外の日当たりと風通しの良い場所
【梅雨の時期】軒下など雨が当たらない場所
【夏】半日陰か明るい日陰。直射日光に当たると葉焼けを起こすことがあります。
【冬】室内の日当たりの良い場所。霜に当たると株が傷み、枯れてしまうことがあります。
※5月以降、霜が降りる心配がなくなったら再び屋外で管理します。
水やり
乾燥には非常に強いですが過湿には弱いです。
春から秋は、土が乾いてから数日後に水を与えるようにしましょう。
水を与えすぎると根が腐って枯れてしまいます。
葉がシワシワになってから水やりをしても大丈夫です。
冬は寒さで生長しないので水やりは月1回程度にして乾燥気味にします。
肥料
春と秋に少量の固形肥料を与えます。
液体肥料を与える場合は2週間に1回程度与えましょう。
肥料が多いと茎が間延びするので与え過ぎないようにします。
植え替え
適期は春～初夏。2年に1回が目安です。
鉢から株を出したら土を3分の1程度落とします。
一回り大きい鉢に新しい土を入れて植え付け、最後に水をたっぷり与えます。
増やし方
挿し芽、葉ざしで増やすことができます。
適期は春～初夏。
挿し芽は茎を切り取って用土に挿します。
葉ざしは茎から葉を取り外して、土の上に寝かせておきます。
どちらも根が出るまで水は一切与えません。
病害虫
特にありません。
ただし、風通しが悪かったり過湿になると根腐れを起こすことがあります。
多肉植物 ゴーラムの栽培記録
2020年3月、100均で購入。
ユニークな形の葉に惹かれました。
生長スピードはゆっくりで、大きくなると草丈は50cm。
株が充実すれば白やピンクの花を咲かせることもあるのだとか。
剪定の仕方で盆栽みたいな姿にもできるそうなので楽しみ。
9月22日。
夏越し後の草丈は約11cm。
購入した春に比べてひとまわり大きくなったようです。
新芽も出てきました。
時々、水やりをするだけなので手がかからず管理が楽。
ただ、にわか雨に当たった時に株元の葉が1枚腐ってしまいました。
「水に濡らさない」というのは案外大事なポイントなのかもしれません。
11月に室内に取り込みました。
数日後、1枚の葉がシワシワに。
触ってみると柔らかくてブヨブヨしています。
このまま枯れてしまうかもと心配になりましたが…。
水やりをしたら翌々日には元に戻り、ほっとしました。
1ヶ月以上水やりをしていなかったので、さすがに水不足になっていたようです。
はじめての冬越し
12月に入り夜間は3℃くらいに冷え込む日が増えました。
葉のフチが黒くなっているのは寒さが原因かもしれません。
寒冷地に住んでいるので冬越しさせるには夜間も比較的暖かい場所であることが必須。
ネコが手出しできないことも大切です。
というわけで、冬の間はトイレに置くことにしました。
暖房器具を設置しているので夜間でも最低気温は10℃ほどあり安心です。
壁に飾るので置き場所もとりません。
日光不足と風通しの悪さが心配ですが春まで持ちこたえてほしいものです。
11月にブヨブヨになった葉。1月に再び様子がおかしくなりました。
放っておいたら枯れ落ちてしまいました。
1年後に植え替え
2021年3月下旬。購入から1年経ちました。草丈は12cmくらい。
2号鉢(6cm)から一回り大きい3号鉢(9cm)に植え替えしました。
鉢から取り出したところ。
根鉢をくずし傷んだ根を切ります。
植え替え完了。2週間後に液肥。
2021年9月。草丈は18cmほど。
3号鉢(9cm)から5号鉢(15cm)に植え替え。
用土は100均の多肉用土(元肥入り220円)。
2年目の冬越し/植物育成ライト使用
2021年11月から2022年春まで植物育成ライトを使用することにしました。
2022年1月6日。葉に黒い斑点。ライトの光が強すぎた？
2022年1月23日。枯れてきたので取り除きました。
2022年4月26日。
草丈20cm。購入時(2020年)は草丈約10cmだったので2倍の大きさです。
冬の間に約2cm伸びたのは植物育成ライトの効果でしょうか？
3年目以降
2024年12月17日。
草丈28cm。トイレで冬越し。
2023年と2024年の冬は植物育成ライトは使いませんでした。
2025年春の草丈も28cmほど。新しい葉は出ますが大きさは変わりません。
葉ざし苗の生育状況
2022年7月17日。混みあった葉を少し取り除きました。
取った葉を受け皿に置きっぱなしにしていたら根がでていました。
2022年7月25日。葉がでてきました。
8月31日。
9月22日。
11月1日。
12月1日。数ミリですが茎が伸びました。
2023年1月19日。葉の裏側が赤く色づいています。
2023年2月18日。挿し芽に使った葉が茶色っぽくなってきました。
2023年3月1日。上記の写真から10日余り。枯れてきました。
2023年3月22日。枯れた葉は自然に取れました。
2023年7月20日。葉ざしをして根が出てから１年経過。草丈 1.5cm。
2024年6月12日。2年目の苗。
7月13日。
9月27日。
12月10日。
2022年7月に根が出てから2年余り経ちますが姿も大きさもほとんど変化がみられません。
11月に屋内に取り込み下旬から育成ライトを使用。
約3週間後、数ミリですが茎が伸びていました。
日中の室温は15℃、夜間は5℃。生育に適した温度ではないのでビックリです。
さいごに
ゴーラムの特徴と育て方、栽培記録をまとめました。
4年ほど経った株は、棒状の葉よりも平らな葉が増えて、なんだか「金のなる木」みたいな姿です。
2025年春。強風で鉢が倒れ、茎が取れてしまいました。
1ヶ月後、取れた箇所から新芽が出始めています。
取れた茎を挿し芽にするつもりで切り口を乾かしています。
なかなか、切り口から根が出ないと思っていたら…。
1ヶ月ほどで節になっているところから根が出てきました。
関連記事
【植物育成ライトの選び方】冬の日照不足による徒長を予防する方法！
多肉植物 赤鬼城（アカオニジョウ）の特徴と育て方
