多肉植物の火祭りと赤鬼城を育てていますが、なかなか紅葉してくれません。
きれいに紅葉させる3つのポイントと栽培記録をまとめました。
多肉植物をきれいに紅葉させる3つのポイント
クラッスラ属、エケベリア属、セダム属などベンケイソウ科の仲間には、赤・ピンク・オレンジ・黄などに紅葉する種類が多いです。
きれいに紅葉させるポイントは「日光」「気温(温度)「水やり」の3つ。
日光
春と秋は十分に日光に当てましょう。
夏の間は半日陰で管理します。
気温
気温が下がってくると色づきはじめます。
暖かい部屋だと夏からの温度差が少ないため、紅葉しにくいようです。
屋内で管理する場合は、できるだけ暖房器具のない部屋に置くようにしましょう。
水やり
寒くなるにしたがって水やりは控えめにします。
土が乾いてしまってから、数日後に与えるようにしましょう。
紅葉する多肉植物の栽培記録
赤鬼城(アカオニジョウ)と火祭り(ヒマツリ)は、ベンケイソウ科クラッスラ属、春秋生育型。
紅葉が楽しめる多肉植物の代表的な品種です。
秋から冬にかけて紅葉し、夏になると緑色に戻ります。
モミジなどの落葉樹と違って紅葉が終わっても葉が落ちることはありません。
紅葉のメカニズムには諸説あり、詳しいことは分かっていません。
ただ、常緑樹の紅葉と同じように寒さによるストレスが原因という考え方もあるようです。
赤鬼城(アカオニジョウ)
※栽培しているところ:東北地方北部
2014年10月、スーパーの園芸コーナーで購入。
以前、飼い猫が鉢植えのサボテンに手を出したことがあります。
心配なので対策としてフェイクの多肉と一緒に置いてみました。
紅葉を楽しみにしていたのですが冬の間は緑色のままで変化なし。
2015年春。室内から日当たりのよい屋外に移動したら赤くなり始めました。
寒冷地なので冬場はどうしても日光不足になってしまいます。
春になり日光に当たる時間が増えたことが紅葉した理由かもしれません。
とはいえ、「虹の玉」は日光に当たる時間が少なくても冬に紅葉しています。
品種による違いということでしょうか?
6月、切り戻しした茎を挿し芽をしたら、数日後に紅葉しました。
親株は切り口付近から芽が出始め、順調に生長しています。
8月下旬。挿し芽した苗を屋外の日当たりのよい場所に置きました。
茎はどんどん伸びていきます。
・徒長したのかな?
・切ってしまったほうがいいのかな?
そう思って様子をみていたら、先端に花芽らしいものができていました。
9月になっても赤く色づいた状態は続いています。
10月。1mmほどの小さな花が咲きました。
赤鬼城の花(花茎の長さは約25cm)。手前は火祭り。
花茎はねじれているのが特徴。
開花期間は、夏の終わり~秋の中頃まで。
咲き終わった花茎は根元から切り取りました。
寒くなったので鉢植えを屋内に取り込みました。
冬なのに新芽が出ています。中心部の緑の部分、少しずつ伸びています。
放っておいても、花が毎年咲いてくれるのは嬉しい。
火祭り(ヒマツリ)
赤鬼城を購入した翌年(2015年)の3月に徒長した苗を100均で購入。
茎はヒョロヒョロ、葉はボロボロの状態でした。
主な原因は「日照不足」「水の与えすぎ」「肥料の与えすぎ」。
伸びてしまった部分は元に戻らないので切り取って挿し芽しました。
11月下旬。鉢を屋内に取り込み棚に置いていたのですが。
数日後、ソファの陰に火祭りが転がっているのを発見。
幸い、ダメージはありませんでした。
犯人はこの子!
普段、手出しをしないから大丈夫と安心してはダメですね。
冬の間、どこに置くべきか悩みます。
天井から吊るすとか?
ちなみに、寒くなっても葉色に変化なし。
2016年4月、暖かくなり春の日差しをたっぷり浴びたらきれいに紅葉してくれました。
ただし、何年経っても赤鬼城のように花が咲くことはありませんでした。
冬越し失敗!凍って枯れる
例年、寒さが厳しい時期は発泡スチロールの箱に入れ、暖房のない廊下で冬越しさせています。
ところが、2019年2月に寒波到来。真冬日がしばらくの間続きました。
いつもなら5℃前後はある場所が、一日中、0℃まで冷え込んだため、凍ってしまいました。
火祭りのダメージは赤鬼城より大きかったです。
火祭りの葉のふちが黒ずんでいます。
数日後、茶色になった部分はカビが生えたり、融けてグズグズの状態に。
復活できずに枯れてしまいました。
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多肉植物が冬越し中に枯れてしまう原因と対策【栽培記録】
実際に育ててみて感じた赤鬼城と火祭りの違い
葉の大きさ:火祭りより赤鬼城のほうが少し小さい
葉の硬さ:赤鬼城のほうが硬い
耐寒性:赤鬼城のほうが寒さに強い
個人的には、全体に赤鬼城のほうが小さくカッチリと締まっているイメージ。
紅葉のしかたにも違いがありました。
火祭りは、夏に葉のふちが赤みがかってきましたが全体的に緑色のまま。寒さが厳しくなってから紅葉が始まりました。
赤鬼城は、夏の間も赤い状態が続きました。
さいごに
寄せ植えした多肉植物の栽培が予想外の出来事で終了後、100均やスーパーで火祭りと赤鬼城を購入。
2019年に冬越し失敗で枯れるまでの記録をまとめました。
寒くなったら紅葉するとばかり思っていたのに、冬越し後、暖かくなってから紅葉したのにはビックリ。
きれいに紅葉させるには十分に日光に当てることも大切のようです。
※はじめて育てた多肉植物(2013年9月~2014年10月)の記録
多肉植物が冬越し中に枯れてしまう原因と対策【栽培記録】
※次に育てた多肉植物の記録
多肉植物センペルビウムの栽培記録【夏越し・冬越し・花が咲いて枯れるまで】