ヒューケラ(ツボサンゴ)の特徴と育て方【栽培記録】

ヒューケラ(ツボサンゴ)

ヒューケラ(ツボサンゴ)は葉色が豊富で日陰でも育つことからシェードガーデンにも適した植物です。

常緑で地面を覆うように広がるのでグランドカバーにもおすすめ。

特徴と育て方、栽培記録をまとめました。

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ヒューケラの特徴

ヒューケラ(ツボサンゴ)

ヒューケラは、北アメリカ原産、ユキノシタ科の常緑多年草。

和名:ツボサンゴ
開花期:5~7月

赤、オレンジ、黄色、ライム、緑、シルバーなどカラフルな葉色を楽しむ植物です。

品種によっては美しい花が楽しめるのも魅力。

寒さに強く霜に当たっても雪に埋もれても大丈夫。

冬も地上部は枯れないので寒い季節の花壇や寄せ植えにも利用されます。

ヒューケラの育て方

ヒューケラ(ツボサンゴ)

日当たり~半日陰の場所で育てます。

ただし、夏場の強い直射日光に当たると葉焼けすることがあります。

鉢植えの場合、初夏から初秋までは風通しのよい明るい日陰で管理しましょう。

地植えの場合は、落葉樹の下や午前中だけ日が当たる場所が向いています。

西日が当たる場所は避けましょう。

まったく光が届かない暗すぎる場所も避けたほうがよいでしょう。

生育が悪くなり花が咲きにくくなります。

植え付け

3~5月、あるいは9~11月に苗が出回るので購入して植え付けます。

用土は、水はけのよいものを選びます。

鉢植えは、市販の培養土を使うと便利です。

地植えでは、水はけをよくするために腐葉土を混ぜておきましょう。

根と茎の境目に成長点があり、そこから新しい葉が生えてきます。

深植えすると成長点が埋まってしまうので苗は浅めに植え付けるのがポイント。

水やり

地植えの場合、特に必要ありません。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。

肥料

地植えの場合は特に必要ありません。

鉢植えの場合は3~4月と10~11月に1回ずつ与えます。

株元に粒状の緩効性肥料をまいておくか、あるいは2週間に1回、液体肥料を与えます。

花後の手入れ

ヒューケラ(ツボサンゴ)
花が咲き終わったら、花茎を元から切り取ります。

病害虫

病気は特にありません。

害虫はアブラムシ、カイガラムシ、ナメクジ、ダンゴムシが発生することがあります。

植え替え・株分け

適期は植え付け時期と同じ春か秋。

鉢植えは1年に1回、地植えは3~5年に1回が目安です。

株分けをする場合は1株に1~3芽つけるようにして切り分け植え付けます。

夏越しと冬越し

夏の強い日差しは苦手。葉焼けを起こすことがあります。

鉢植えは、風通しがよく、直射日光の当たらない場所へ移動させましょう。

一方、寒さには強いので特に防寒対策をする必要はありません。

花を咲かせるには低温にあたる必要があるので冬も戸外で管理します。

雪に埋もれても問題ありません。

ヒューケラの栽培記録

ヒューケラの苗
2023年4月。ホームセンターで苗を4つ購入。

シャビーリーフは地植え。ジョージアプラム(写真、右側)は鉢植え。

シャビーリーフ(レッド、ブロンズ、パープル)

・草丈:20~40cm
・耐寒性と耐暑性:強い
ヒューケラ
5月29日。地植えして1ヶ月後。

ヒューケラのツボミ
6月21日。花茎が伸びてきました。

ヒューケラの花

ヒューケラの花
7月3日。咲き始めました。

夏越し後のヒューケラ
9月1日。8月は記録的な高温少雨でしたが葉焼けなどのダメージなし。元気に育っています。

株分け

掘り上げたヒューケラ

株分けしたヒューケラ
2024年4月下旬。
冬の間、雪に埋もれてつぶれていましたが暖かくなるにつれ新芽が伸びてきました。
一番大きい株を掘り上げて株分け。

花茎がたくさん伸びたヒューケラ
2024年6月上旬。
去年から植えっぱなしの株は大きさが2倍以上。たくさんの花が咲きました。

わさび茎を挿し芽にする方法

雪解け後のヒューケラ
2025年4月中旬。2~3年植えっぱなしの株。
雪解け後、枯れ葉をどかしてみたら茎が伸びてすごいことになっていました。

雪解け後のヒューケラ
この伸びた茎は「わさび芽」や「わさび茎」とも呼ばれます。

最初、間違った育て方をしたせいかと心配しましたが。

2~3年経つと必ずなる草姿だと知って、ほっとしました。

対処法としては「茎が隠れるくらい土を盛る」「株分け」「挿し芽」があるそうです。

雪解け後のヒューケラ
今回は、傷んだ葉を取り除き、株分けして植えなおしました。

備忘録として「挿し芽」の方法を書いておきます。

・伸びた茎を葉の出た部分から5cmほど下で切る
・30分ほど水に浸す
・葉を数枚残して取り除く(半分くらい)
・蒸散を軽減するため葉を半分に切る
・茎の切り口は斜めに切り、反対側からも斜めに切って「くさび形」にする
・挿し芽用の土に成長点を埋めないようにして挿す
・たっぷりと水やり
・明るい日陰で管理
・2週間後に液体肥料を与える

ジョージアプラム

・草丈:15~20cm
・耐寒性:マイナス15℃
※小型葉、パープル系の品種
※葉色が変化する(気温が低い時期は紫色、春などの新葉はピンクを帯びる)

ヒューケラ ジョージアプラム
5月2日。

ヒューケラ ジョージアプラム
10月19日。葉数が増え、きれいな紫色になりました。
2024年4月下旬。地植えにしました。

ライム リッキー

ヒューケラ ライム リッキー
2024年6月。ネットで購入(9cmポット苗)。地植えにしました。
・草丈:約8cm
・株張り:17cm

ヒューケラ ライム リッキー
9月上旬。葉が茶色になって枯れてきました。
近くに植えているブロンズ系やパープル系は枯れることなく元気。
泥はねが原因かもしれませんが品種による違いもありそうです。

ヒューケラ ライム リッキー
枯れた葉を切り落とし、株を明るい日陰に移動。
アオキの木の根元なので雨が降っても泥はねの心配はないでしょう。

ヒューケラ ライム リッキー
9月下旬。復活しました。この場所があっていたようです。

ジョージアプラムとライムリッキー
2024年9月。植え付けしたばかりのジョージアプラムとライムリッキー。

ジョージアプラムとライムリッキー
2025年6月。株がひとまわり大きくなりジョージアプラムは花が咲きました。

さいごに

ヒューケラ(ツボサンゴ)

ヒューケラの特徴、育て方、栽培記録を書きました。

・葉色が豊富で花も楽しめる
・日陰でも育つ
・グランドカバーになる
・寒さに強い
・常緑性なので冬の庭が寂しくならない

カラーリーフプランツとしてギボウシを育てていますが晩秋になると地上部は枯れてしまいます。

雪が積もるまでの間と春の雪解けの頃は庭がさびしいなぁと感じていました。

コリウスも育ててみましたが、こちらも寒くなると枯れてしまいます。

そこでヒューケラを育ててみようと思ったわけです。

寒冷地に住んでいるので「常緑性で寒さに強い」のは嬉しいですね。

丈夫で育てやすいのも気に入っています。

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