本物のもみの木を使ったクリスマスツリーは特別感がありますね。
ただ、生きている木なので手入れは必要です。
飾った後に放っておいたら枯れてしまったということが起きるかもしれません。
鉢植えのもみの木が枯れる原因と対策、クリスマス時期など日常の手入れについて調べたことをまとめました。
もみの木の仲間について
「もみの木」とは、マツ科モミ属に含まれる木の総称。
常緑針葉樹で、成長すると樹高が30mを超える品種もあります。
北半球を中心に約40種が分布します。
クリスマスツリーのイメージが強いですが、クリスマスツリーはモミ属と決まっているわけではありません。
国や地域によっても違い、樹形の似ているトウヒ属が使われることも多いです。
本場ヨーロッパでは、ドイツトウヒ(トウヒ属)、ヨーロッパモミ、コーカサスモミがよく使われます。
アメリカでは、ノーブルモミ、コロラドモミ、アメリカオオモミなどが使われます。
日本では、ウラジロモミやドイツトウヒが多く使われています。
・ウラジロモミ(裏白樅)は、葉の裏側が白いことから名付けられた
・モミは、ウラジロモミと区別するためにホンモミとも呼ばれる
以下、この記事では、日本で多く使われているウラジロモミについて書いています。
もみの木/ウラジロモミが枯れる原因と対策
次の3つの原因が考えられます。
・水切れ
・水のやりすぎ
・根詰まり
水切れ
乾燥によって根が枯れてしまうことがあります。
特に夏場の水切れに注意しましょう。
蒸れを防ぐために朝や夕方などの涼しい時間帯に水やりをします。
水のやりすぎ
常に土が湿った状態が続いていると、根腐れを起こすことがあります。
土の表面が乾いたら鉢底から水が出るまでたっぷりと与えるようにしましょう。
根詰まり
何年も同じ鉢に植えたままにしていると根詰まりを起こして枯れてしまうことがあります。
2~3年に1度を目安に、春または秋に植え替えをしましょう。
現在の鉢よりもひと回り大きいサイズを用意し、根を崩さないようにして植え替えます。
もみの木/ウラジロモミの日常の手入れ【鉢植え】
年間を通して屋外の日当たりと風通しの良い場所で育てます。
寒冷な気候を好むので寒さには強いですが暑さや強い日差しには弱いです。
夏の間は風通しの良い半日陰の場所に移動させましょう。
水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。冬の間は水やりの間隔を空けて管理します。
痩せ地でも生育できるので、あまり肥料を必要としません。春の新芽が出る頃に固形肥料を少量与える程度で十分です。
病害虫の心配は特にありません。
剪定は基本的に必要はありません。放っておいても自然に円錐形に樹形が整います。
ただし、枝が込みあって風通しが悪い場合や大きく育てたくない場合は剪定が必要です。
暖かい地域と寒い地域では差がありますが、1.5m程度の木を地植えした場合、5年ほどで5m程度まで成長するといわれています。
大きくなりすぎたら困るというのであれば鉢植えで育てた方がよいでしょう。
鉢の中で育てていれば、一気に成長することはありません。
夏場は直射日光が当たらない場所に移動させることもできます。
クリスマス時期の管理
屋内では暖房器具の風が当たらない場所に置き、乾燥しすぎないように気をつけます。
クリスマスが終わったら屋外で管理します。
寒さには強いので防寒対策の必要はありません。
さいごに
もみの木が枯れる原因と対策、日常の手入れについて調べたことをまとめました。
ちなみにウラジロモミは福島県が北限だとか。
クリスマスシーズン以外に見かける機会はないと思っていたら、地元にウラジロモミの大木がありました。
樹高は23m、推定樹齢は180年!
弘前公園のサイトに載っています。
↓ ↓ ↓
弘前公園名所・見どころ一覧/動植物(ドウショクブツ)
今まで何度も見ているはずなのに…。
意識しないと気が付かないものですね。
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