初夏になるとアリが花壇に巣を作ったり、家に侵入してきたりと、アリに悩まされることが増えてきます。
アリ退治にはいろいろな方法がありますが、アリが嫌いな植物で家に近づかないようにできたらいいですね。
タンジーというハーブはアリが嫌いな植物らしいと聞いたので調べてみました。実際に育てた感想も紹介します。
ハーブ タンジーの特徴・花言葉
タンジーはキク科の多年草でヨーロッパ・アジアが原産地です。
日本ではタンジーの種類であるエゾヨモギギク(蝦夷蓬菊)が北海道で自生しています。
ほかにも別名としてバチェラーズボタン・ジンジャープランツ・ビターボタンがあります。
草丈は約1~1.2メートル。
深緑色の葉は細かい切れ込みがありヨモギに似ています。
初夏から秋にかけて黄色の花をたくさん咲かせ、花壇の花としても人気があります。
花言葉:あなたに挑む、敵意のある思い、婦人の美徳、抵抗
タンジーの防虫効果
タンジーの防虫効果は、花や葉の独特な臭いによるものといわれています。
いったい、どんな臭いなのでしょうか?
昔から防虫用品として親しまれてきた樟脳(ショウノウ)の臭いに似ているという人もいますが、とにかくかなり強い臭いらしいです。
この臭いがあるからこその虫除け効果なのかもしれませんね。
サシェに詰めて衣類の虫除けに利用したり、ノミやダニよけにペットの寝床の下にまいたり、アリを防ぐ目的でカーペットの下に敷いたりして利用されるそうです。
ハエや害虫が侵入するのを防ぐために窓のそばで栽培するのもよいかもしれません。
ところで、この虫を寄せ付けない効果は他の植物に対しても期待できるといわれています。
害虫を防ぐために果樹園などで一緒に植えられることもあるそうです。
カリウムを多く含むことから堆肥にまぜるのもよいとか。
花びらからは黄色の染料が取れるので染色ハーブとして利用したり、ドライフラワーにしたりと、いろいろ役立ってくれる植物です。
タンジーの黄色い花は乾燥させても色褪せないそうですよ。
ドライフラワーにする場合は満開の時に茎ごと切り取り、風通しが良い日陰に逆さにして乾燥させます。
タンジーには毒性があるので、食用はできません。
猫にとっても有毒だそうですが、臭いが強いとネコが近寄ることはないかもしれません。
ハーブ タンジーの育て方
タンジーは、繁殖力が旺盛で暑さ寒さに強く丈夫なハーブ。
ガーデニング初心者でも育てやすい植物です。
日当たりと風通しのよい場所で育てますが、半日陰でも育ちます。
水はけがよければ土質も選びません。
蒸れには弱いので風通しがよくなるように、植え付けるときは株同士の間隔を十分にあけましょう。
タンジーは地下茎で増えていくので鉢植えよりは地植えがオススメです。
生育がとても良いうえに地下茎が伸びて増えるため、他の植物の区画にまでどんどんと進出していく可能性が高いです。
必要以上に地下茎が伸びないように土の中に囲いを作るなどして地下茎を遮断する対策をとりましょう。
植え替えは毎年行います。
株が大きくなりすぎたときは植え替えを兼ねて株分けするとよいでしょう。
種まき、挿し木、株分けで増やすことができますが、こぼれ種でも増えるので特に増やす工夫をする必要はありません。
多年草なので、冬になると地上部は枯れてしまいますが、春には再び芽吹きます。
花は植え付け後1~2年たち、株が十分に育つと咲きます。
寒さには非常に強いので、特に防寒をする必要はありません。
病害虫は特に心配ありません。
タンジーの栽培記録(種から)
家の中に侵入してくるアリ退治の方法を調べているうちに「タンジー」のことを知りました。
「独特の臭いをアリは嫌うため追い払うことができる。アリの巣をつくられたくない場合に」というのがあったんですよね。
効果のほどを試してみたくてタンジーを楽天で注文しました。
苗も販売されていましたが、苗をひとつだけ注文するというのも気がひけたので、タネにしました。
発芽しなかったというレビューをみると不安もありますが、一袋分のタネを蒔いたらひとつくらいは芽が出るかなと期待しています。
タネは小さすぎて扱いが大変らしいです。
蒔くときは慎重にする必要がありそうですね。
丈夫で繁殖力も旺盛だそうですから発芽してしまえば、あとは大丈夫かなと楽観的に考えています。
【種を通販で購入】
通販で注文したタンジーの種が届きました。
種の大きさは1ミリ程度。うっかりすると飛んでしまいそうなくらい小さいです。
◆種まき情報
種をまく時期:春(3月~5月)か秋(9月~10月)
発芽適温:15℃~20℃
種まき後、軽く土をかけ、たっぷり水を与えます。
発芽後は間引きするか、ポリポットに仮植えしておき、60~100cmの間隔に定植します。
成長して根が込み合うと、夏の蒸し暑さに弱くなるため、株間をあけて植えつけます。
7月中旬、津軽地方の週間天気の予想では最低気温17℃前後、最高気温25℃前後です。
種蒔きに適した気温は維持できているようなので種を半分だけ庭にまいてみました。
無事に発芽したら、もうけものですね。
ダメだったら、秋に再チャレンジしたいと思います。
【追記1】
7月の種蒔きは失敗。発芽しませんでした。
9月にリベンジで残りのタネを鉢にまきましたが、発芽せず。
レビューをみると蒔いてから10日程度で芽がでてきたという人もいますが、ひとつも芽が出ないという人も結構います。
発芽率が低いのでしょうか?
追記を書いている現在(9月下旬)、もうアリが侵入する心配はなくなりました。
来年の春、楽天市場で苗を購入しようかと思っています。
ところで、タンジーの苗を探していたら、ルー(ヘンルーダ)というハーブの苗をみつけました。
ルーには、防虫効果、家屋へのアリの侵入を防ぐ効果などがあり「猫寄らず草」としても知られているのだそうです。
↓ ↓ ↓
ネコよらず(ヘンルーダ)の育て方!本当にネコよけ効果はある?
夏以降、野良猫が時々花壇に入り込むので、我が家の場合、タンジーよりルーのほうがよいのかもしれません。
タンジーの栽培記録(苗から)
2016年10月に通販ショップでタンジーの苗を購入しました。
↓ ↓ ↓
タンジー・ヘンルーダ・ミセバヤの苗を通販で購入
とりあえず庭の空いている場所に地植えしたのですが、育ち具合がいまひとつ良くありません。
【追記2】
翌年(2017年)の春から秋の生育状況です。
5月の連休後に、より日当たりが良い場所に植え替えしたところ、場所があっていたようで大きく育ってきました
(写真は2017年7月6日撮影)。
※2017年7月28日撮影。
ツボミがつきました。草丈は約80センチ。倒れそうなので支柱を立てました。
※2017年8月10日撮影。開花。
※2017年8月18日撮影。ほぼ満開状態。1メートル近くなり強風で倒れそうです。
※2017年8月25日撮影。3分の1程度に刈り込みました。
ところで、ずっと気になっていたタンジーの臭い。
春から初夏までの間は臭いがしませんでした。
臭いが感じられるようになったのは8月に入り、ツボミを付け始めた頃からです。
くさい臭いなのかな?と予想していたのですが、そんなことはありませんでした。
なんというか…、虫が寄り付かないというのが納得できる独特の香りです。
ドライフラワー作りは上手くできなかったものの、本来の目的である庭のアリ除けには効果が感じられたのは収穫でした。
株分けして増やしてみるつもりです。
タンジーの株分け・植え替えをしました
4月中旬から芽吹き始め、生育旺盛。
2018年5月13日に株分け・植え替えをしました。
植え付け直後。ぐったりしています。
翌日から気温が高い日が1週間続き、枯れるのではないかと心配になってきました。
約1ヶ月後(2018年6月10日)、無事に根付きホッとしました。
新芽も出てきました。
2018年11月3日撮影。
冷え込みが厳しくなってきましたが、まだ、ツボミをつけ花が咲き続けています。
こぼれ種から芽が出る
2019年6月19日撮影。
こぼれ種から芽が出ていました。
親株の株元のほか、離れた場所にも2つほど新芽が出ています。
種が小さいので風に飛ばされてアチコチに広がったのでしょうか。
このまま育ててみたいと思います。
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