アサガオに似た花を咲かせるペチュニアは夏花壇の定番植物のひとつ。
春から秋まで花を咲かせ続ける初心者にも育てやすい植物です。
ただ、放っておくと花が咲かなくなってしまうことがあります。
ペチュニアの花が咲かなくなった原因と対策についてまとめました。
ペチュニアの花が咲かなくなった原因と対策
ペチュニアは茎の先端に花を咲かせるので外側にしか花がつきません。
手入れをしないで放っておくと花が咲かなくなってしまいます。
【考えられる原因】
・肥料不足
・根詰まり
・花がら摘みをしていない
肥料不足
茎を伸ばしながらどんどんと花を付ける植物です。
肥料が不足すると花つきが悪くなり、葉が黄色になります。
10日に1回程度を目安に液体肥料を与えましょう。
ただし、夏に元気がない場合、肥料は控えます。
理由は、弱っているときに肥料を与えても十分吸収できないから。
秋に涼しくなってから再び与えましょう。
根詰まり
鉢の中が根でいっぱいになった状態(根詰まり)になると水や養分を吸収することができず生育が悪くなります。
根を切り詰めたり、一回り大きな鉢に植えかえる必要があります。
花がら摘みをしていない
咲き終った花はこまめに摘み取ることで次の花が咲きやすくなります。
花がらをそのままにしておくと病気が発生しやすくなります。
病気予防の意味からも花後は花茎から摘み取りましょう。
花がらを摘むのが面倒という場合は、切り戻しを兼ねて花がらが目立つ枝ごと切り取ってもよいです。
ペチュニアの切り戻し時期と方法
花がひととおり咲き終わった頃が切り戻しのタイミングです。
蒸れに弱いので梅雨に入る前に行うとよいでしょう。
咲いている花が少し残っていても思い切って切るのがポイント。
風通しがよくなると病気の予防にもなります。
【方法】
葉の脇に小さな芽が出ているのを確認したら脇芽の上で切ります。
このとき、小さな芽まで切ってしまわないように注意しましょう。
目安としては根元から10~15cmを残す程度、元の大きさの3分の1くらいまで切ります。
その後、芽吹いてボリュームが出てきたら月に2回ほど液肥を与えましょう。
約1ヶ月で再び花が咲き始めます。
切った茎を挿し芽にする
挿し芽をして増やすことができます。
・挿し芽用の土はポットなどにいれ水をかけて湿らせておく
・割り箸など挿し芽を挿すための穴を開ける
・茎は7cmくらいに切る
・葉を2枚くらい残し下の方についている葉は取り除く
・土に挿したら雨が当たらない場所に置く
・根が出るまで土が乾かないようにして管理する
ペチュニアの栽培記録
鉢からあふれ出るように花を咲かせる姿に惹かれて苗を購入。
鉢植えで育ててみたことがあります。
たくさんの花が咲き、こまめな花がら摘み、切り戻しも行いました。
ここまでは順調だったのですが、その後、あまり咲きませんでした。
花を楽しめる期間が思ったより短かったのが残念。
成長が速くて丈夫、初心者にもオススメの花といわれているのに上手く育てられず凹みました。
今にして思えば、肥料不足が原因だったのでしょう。
ちなみに、気になったのは花がら摘みをすると手がベタつくこと。
調べてみたら理由があることが分かりました。
茎に粘液を出す腺毛が密生しているからです。ペチュニアの故郷の南米南部では、多くのアリが生活しています。一部のアリは葉を食害し、日本ではアブラムシを運びます。茎のべトつきは、アリが這い登れないように進化したのではないかと考えられます。
出典: タキイ種苗株式会社
品種によってベタつきの程度は異なるようです。
さいごに/初心者にはブランド苗がおすすめ
ペチュニアの花が咲かなくなった原因と対策について調べたことをまとめました。
【考えられる原因】
・肥料不足
・根詰まり
・花がら摘みをしていない
ポイントをおさえれば秋までたくさんの花が楽しめるようです。
ブランド苗は値段が高めですが次のような特長があります。
・花付きが良い
・花持ちが良い
・病気になりにくい
・株全体の茂り方がよい
・管理がしやすい
何度も育てたことがある人ならノーブランドでもブランド苗と同じくらい咲かせられるでしょう。
でも、私みたいなペチュニア初心者はブランド苗を選んだほうががよさそうです。
摘芯や切り戻し、花がら摘みなど育て方のコツを覚えてしまえば毎年の作業に変わりはありません。
栽培で失敗することがないというのはメリットです。
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