ヘメロカリスの特徴と育て方

ヘメロカリス

ヘメロカリスは梅雨の時期にユリに似た色鮮やかな花を咲かせる植物です。

今回はヘメロカリスの特徴と育て方のポイントを紹介します。

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ヘメロカリスの特徴

ヘメロカリス

ヘメロカリスは、アジア東部原産のユリ科の多年草です。

※ワスレグサ科で分類される場合もあります。

花が1日でしおれてしまうことから「デイリリー」の別名でも呼ばれています。

ヘメロカリスの仲間の野生種として日本や中国原産のユウスゲやノカンゾウ、ヤブカンゾウなどが知られています。

一般にヘメロカリスというと、これらの野生種をもとに品種改良で生まれた園芸品種を指します。

花は1日しかもちませんが1本の花茎にたくさんのツボミをつけ、次々に開花するので長い期間楽しめます。

草丈:30~90cm
開花期:6~10月
花色:白、赤、ピンク、オレンジ、黄、複色

花型は、剣弁、広弁、丸弁、フリル弁など。

八重咲き、スパイダー咲きのほか、花弁がねじれたりカーブするものもあり模様の種類もさまざまです。

冬は落葉して休眠するタイプと緑の葉が残る常緑・半常緑タイプがあります。

暑さにも寒さにも強く丈夫なので初心者でも育てやすい植物です。

種類

◆ヒメカンゾウ

草丈30~40cmの野生種。5月にオレンジ色の花を咲かせます。

◆ユウスゲ(キスゲ)

草丈150cm。北海道、本州、四国、九州に分布する野生種。

夕方から薄い黄色の花を咲かせ、花には香りがあります。

ヘメロカリスの育て方

ヘメロカリス

春か秋にポット苗が出回るので、これを購入して育てます。

日当たりと水はけのよい場所が適しています。

半日陰でも育ちますが、日当たりが悪いと花つきが悪くなります。

地植えする場合は、30~40cm程度の間隔で植え付けます。

鉢植えの場合は、60cmのプランターで2株程度にします。

花がら摘み

1つの花は1日で咲き終わるので、放っておくと枯れた花がついたままで見苦しくなってしまいます。

また、枯れた花をそのままにしておくと種を作るために栄養が使われてしまうので株が疲れてしまいます。

咲き終わった花は花首のところで折り取りましょう。

すべての花が咲き終わったら花茎のつけ根で切り取ります。

水やり

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。

開花期は水切れを起こしやすいので注意しましょう。水切れをおこすとツボミが落ちます。

秋以降は水やりを控えめにしていきます。

地植えの場合は、特に必要ありません。

肥料

元肥として苗を植え付けるときに緩効性化成肥料を土に混ぜておきます。

追肥として開花前の4~5月と秋に緩効性化成肥料を与えます。

病害虫

アブラムシ、カイガラムシが発生することがあります。

病気はありません。

ヘメロカリス

植え替え

適期は植え付けと同じ春と秋です。

地植えの場合、特に植え替えの必要はありません。

株が混みあって花付きが悪くなったら株分けして植え替えをします。

鉢植えの場合は、2年に1回を目安に植え替えをします。

増やし方

株分けや種まきで増やすことができます。

ただ、種まきでは開花するまで3年以上かかるので株分けのほうが簡単です。

株分けをするときは、あまり細かく分けないようにしましょう。

3芽以上をまとめて分けるようにしてください。

適期は開花前の3月下旬~5月上旬と開花後の9月下旬~10月下旬です。

さいごに:ヘメロカリスは食べられる?

今回は、ヘメロカリスの特徴と育て方のポイントをまとめました。

花色が豊富で暑さ・寒さに強く植えっぱなしOKという初心者には嬉しい植物です。

寒冷地でも防寒対策なしで冬越しできるところも魅力。

ぜひとも育ててみたい植物のひとつですね。

あえて、問題点があるとすれば、こまめに花がらを摘み取ることができるかどうかということでしょう。

ちなみに、花や若芽は食べられるそうです。

食用と観賞用は違う品種なのでしょうか?気になっていました。

先日、楽天で苗を探していたら「新芽はお浸しにして食べるととても美味しい」と書かれたショップを発見!

実際に食べるとしたら無農薬で育てることになるのかなと思いますが…。

試してみるのも楽しそうです。

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