オステオスペルマムの特徴と品種!育て方のポイントは?

オステオスペルマム

オステオスペルマムは春にマーガレットに似た花を咲かせる植物です。

つややかな花びらと豊富な花色が特徴で鉢植えや寄せ植え、花壇にもピッタリ。

今回はオステオスペルマムの特徴と育て方のポイントを紹介します。

スポンサーリンク

オステオスペルマムの特徴

オステオスペルマム

オステオスペルマムは、熱帯アフリカ、アラビアが原産地のキク科の多年草です。

草丈:20~80cm
開花期:1月中旬~5月、9月中旬~11月中旬
花色:紫、白、オレンジ、黄、ピンクなど

次々と咲くカラフルな花が特徴です。

花姿は八重咲きやスプーンのような形をした花びらをもつものなど品種によってさまざまです。

花は日中は開き、夜間や曇り・雨の日には閉じる性質があります。

耐寒温度はマイナス5℃で温暖地であれば地植えで冬越しも可能です。

高温多湿には弱いため、夏場の管理には少し注意が必要です

暑くなってくると花がとぎれることがあります。

ディモルフォセカとの違い

見た目がよく似たディモルフォセカという植物があり、以前はオステオスペルマムはディモルフォセカ属に分類されていました。

現在は、オステオスペルマム属として区分され、別の属になっています。

【オステオスペルマム】
オステオスペルマム

多年草。舌状花のみで種を作ります。

【ディモルフォセカ】

ディモルフォセカ

ディモルフォセカ

1年草。管状花(かんじょうか)と舌状花(ぜつじょうか)の両方で受粉して種を作ります。

※舌状花:花びらのことで1枚1枚が独立した花。
※管状花:花の中心の丸い部分。

管状花と舌状花についてはこちらの記事でも書いています。
↓ ↓ ↓
タンポポの花弁(花びら)、枚数は何枚?タンポポの花のつくりを調べてみた

主な品種

オステオスペルマム
品種改良が盛んで豊富な花色、花姿の品種があります。

◆ピクニック・シリーズ
夜でも花が閉じにくい性質をもっている品種です。

非常にたくさんの花を咲かせ、花色も豊富です。

◆シンフォニー・シリーズ
開花期の長いシリーズ。暑さに強く夏場でも風通しの良い所であれば咲きつづけます。

明るい黄花やオレンジ花が特徴。

◆ナシンガ
花びらの先がスプーンのようにふくらむ品種。

オステオスペルマムの育て方

オステオスペルマム

2~4月に園芸店やホームセンターなどで販売されるポット苗を購入して育てます。

※販売されている苗は矮化剤で草丈を低く抑えていることが多いので翌年は草丈が伸びることがあります。

日当たりと水はけのよいところを好みます。

地植えの場合、高温多湿は苦手なので西日が当たる場所は避けてください。

酸性土を嫌うので苦土石灰を混ぜ込み、水はけが悪ければ腐葉土も混ぜ込んでおきます。

鉢植えの場合は市販の草花用培養土を使うと簡単です。

鉢植えの置き場所

オステオスペルマムの鉢植え

基本的に日光がよく当たる場所で管理します。

ただし、高温多湿な環境には弱いため、夏場は半日陰で風通しの良い場所に移動させましょう。

また、梅雨の時期は雨が当たらない軒下などに移動させてください。

耐寒温度はマイナス5℃程度なので暖地では地植えで冬越しできます。

やや寒い地域では冬の鉢植えは軒下など霜の当たらない場所に置くとよいでしょう。

寒冷地では室内に取り込んで管理します。

水やり

地植えでは、特に必要ありません。

鉢植えでは、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。

冬場は生育が鈍ります。水やりの回数を減らして乾燥気味にして管理します。

水を与えすぎると根腐れを起こしやすくなるので注意しましょう。

肥料

植えつけ時に元肥として緩効性肥料を混ぜ込みます。

開花期は多くの養分を必要とするので、春の3月から5月頃と秋の9月から10月頃に緩効性の化成肥料や液体肥料を与えます。

緩効性肥料は1ヶ月に1回程度、液体肥料は10日に1回程度が目安です。

肥料が切れると花つきが悪くなるので注意しましょう。

夏と冬は肥料を与えません。

花がら摘み

咲き終わった花を摘み取ることで次々に花が咲きます。

病気を防ぐためにも、花がらはこまめに取り除きましょう。

切り戻し

ひととおり花が咲き終わったら3分の1程度の高さに刈り込みます。

新しい芽が出てきて秋にもう一度開花します。

高温多湿に弱いので夏が来る前に切ることで風通しがよくなり蒸れを防ぐことにもなります。

植え替え

よく根が張るので2年に1回を目安に植え替えをします。

適期は花後の6月頃か10月。

鉢から取り出したら根についた土を3分の1くらいほぐして落とします。

新しい用土を使って、ひとまわり大きな鉢に植え替えます。

オステオスペルマムの鉢植え

増やし方

2~3年で木質化して老化してしまうので予備として新しい株を育てておくと安心です。

増やし方としては、株分け、挿し木、種まきがあります。

株分けは植え替えを行うときに一緒に行います。

ハサミなどを使って切り分けたら新しい土に植え付けましょう。

挿し木の適期は6月と9月です。

・新しく伸びた枝を5cm程度切り、下葉を1~2枚取り除きます。
・その後30分ていど水を入れた容器に枝を入れて水揚げします。
・鹿沼土かパーライトに枝を挿して十分に水をやり半日陰で管理します。

根が出るまでの日数は2~3週間程度です。

十分に根が出てから鉢に植え付けます。

病害虫

アブラムシがつくことがあります。

さいごに

オステオスペルマム

今回はオステオスペルマムの特徴と育て方のポイントをまとめてみました。

カラフルな花色とキラキラした花びらが素敵です。

しかし、ホームセンターなどで見かけているはずなのに印象に残っていない…。

似たような花が他にもあったことや名前がオステオスペルマムという覚えにくいものだったのが理由かなと自分勝手なことを思ったりしています。

ところで、アフリカが原産地なのに寒さに強いのは不思議ですね。

ひとくちアフリカといっても広いですから気候も地域によって違ってくるのでしょう。

というわけで、ちょっと調べてみました。

アフリカ大陸北部:ほとんどがサハラ砂漠。非常に乾燥している地域
赤道付近:広大な熱帯雨林
南アフリカ:雨季と乾季がはっきりと分かれる気候
アフリカ大陸の東部:乾燥地帯と山岳地帯がある

大きく4つに分けられるようです。

気候帯は7つに分けられると書いてあったサイトもありました。

とにかく、サハラ砂漠がある北部以外には多様な植物が存在しているわけです。

オステオスペルマムが自生している地域の環境は日本とはずいぶんと違うようです。

なんにせよ、マイナス5℃まで耐えられるのは寒冷地に住んでいる人間にとっては嬉しいことですね。

鉢植えにすれば室内で冬越しできるので育てることは可能です。

ビタミンカラーが好きな私としては、たくさんの花色の苗をまとめ買いたくなる植物です。

関連記事
春花壇に何を植える?初心者にも育てやすい花を紹介!

タイトルとURLをコピーしました