デンドロビウム(デンドロビューム)の特徴と育て方!花後の手入れと植え替え時期・方法は?

デンドロビウム(デンドロビューム)の花

デンドロビウム(デンドロビューム)は樹木に着生するランです。

贈り物の鉢花としても人気がありますね。

今回は一般的に園芸店で販売されているノビル系デンドロビウムの花後の手入れ、植え替え時期など育て方のポイントを紹介します。

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デンドロビウム(デンドロビューム)の特徴

デンドロビウム(デンドロビューム)の花

アジアの温帯~熱帯・オーストラリア・ニュージーランドが原産のラン科の植物です。

原種が1000以上あるともいわれ、その色や形、特徴も多岐にわたっています。

日本にもセッコク、キバナセッコクと呼ばれる原種が自生しています。

一般的に広く栽培されている園芸品種は大きく4つの系統に分けることができます。

・ノビル系
・ファレノプシス系(デンファレ系)
・フォーモサム系
・キンギアナム系

年末の歳暮時期から春先まで販売される品種は主にノビル系デンドロビュームです。

園芸店では冬に満開の株が販売されていますが、通常の開花期は春(3~5月)。

胡蝶蘭に似た花を各節から2~3個咲かせます。

デンドロビウム(デンドロビューム)の育て方

デンドロビウムの鉢植え

冬から春に購入した開花株の管理

比較的寒さに強いので6℃以上あれば花を楽しむことが出来ます。

花を長く楽しむには6~15℃程度の場所が適しています。

暖房のそばには置かないようにしましょう。

暖房の乾燥した風が当たると花の寿命が短くなるので注意してください。

日光は、午前中にガラス越しの光が2~3時間当たるだけで十分です。

開花中、咲き終わった花は順次取り除きましょう。

この時、花茎の付け根から取るのではなく花だけ取り除くのがポイントです。

枯れ落ちた花をそのままにしておくとカビが生えたり腐敗して病気の発生源になることがあります。

デンドロビウムは花が咲いている期間が長いので、枯れてしまうまで鑑賞すると株が弱ってしまいます。

しばらく花を楽しんだら枯れ落ちる前に取ってやることも必要です。

デンドロビウム

花が咲き終わったら

茎(バルブ)は切り取らずに残しておきます。

残しておく理由は、古い茎には新芽に養分を供給するという重要な役割があるからです。

花を長持ちさせるために温度の低い場所に置いていた場合は、日当たりの良い暖かい場所へ移動させましょう。

春から秋までの管理

4月ころになったら屋外に出しましょう。

日当たりと風通しの良い場所に置きます。

鉢ごと吊るして管理するのもよいでしょう。

ただし、夏場の直射日光は葉焼けの原因となるので遮光してください。

秋になって日差しが弱まってきたら、また日当たりの良い場所に移動させます。

梅雨や秋の長雨の時期は病気が出やすくなります。

雨に当たらないよう軒下などに移動させるほうがよいでしょう。

秋になって冷え込むようになったら室内に取り込みます。

デンドロビウム

花を咲かせるポイント

花を咲かせるには、一定期間、低温に当てる必要があります。

夜間の最低気温が14℃以下の低温に延べ日数で20~25回くらい当てると花が咲く準備ができるといわれています。

10月から11月にかけて屋外で管理して室内に取り込むことで花芽分化に必要な低温に当てることが出来ます。

はじめて育てる人は、早めに室内に取り込んで冬に室内で低温に当てるようにしたほうが花を咲かせることができるようです。

水やり

生育期の春から秋にかけては、鉢土の表面が乾いてきたら、たっぷりと与えます。

秋の終わりから冬は控えめにします。月1~2回を目安に乾かし気味に育てましょう。

室内で乾燥の激しい時には、霧吹きで1日に1回、葉にかけてるとよいでしょう。

3月になり花芽が伸び始める時期になったら、少しずつ水やり頻度を増やします。

肥料

5月と6月の2回、置き肥を鉢の縁に施します。

さらに、5月から7月下旬ごろまでの間は、液肥を週に1回与えます。

それ以外の時期は肥料が切れるようにメリハリをつけると花芽が多くなるといわれています。

病害虫

病気は、ウイルス病、炭疽病、灰色かび病があります。

害虫は、カイガラムシやハダニ、アブラムシ、ナメクジなどがあります。

デンドロビウムの植え替え時期と方法

デンドロビウム

植え替え適期は4~5月頃です。

花が終わっても、暖かくなるまで植え替えはしません。

夜間の最低気温が13℃から14℃になる頃から可能です。

植え替えの目安は2年に1回です。

ただし、鉢の中が根でいっぱいでなければ植え替えする必要ありません。

根がいっぱいになっていたら、根をほぐさずにひと回り大きい鉢に鉢上げするようにします。

株分けはなるべく避けたほうがよいでしょう。

さいごに

デンドロビウムの鉢植え

12月中旬になるとスーパーの園芸コーナーではデンドロビウムの鉢植えがズラリと並ぶようになります。

洋ランは難しそう、手間が掛かる、寒さに弱いというイメージがあります。

なので、青森で初心者が育てるにはレベルが高すぎると敬遠していました。

調べてみると、デンドロビウムは低温に強く、初心者にも比較的育てやすいランなのだそうですね。

家の中で6~15℃の場所といえば廊下。居間は暖房があるので暖かすぎます。

日中は廊下、冷え込む夜間は居間、というようにこまめに鉢を移動させれば冬の間は楽しめそう。

小さいタイプがあったら購入して育ててみたいものです。

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