生け垣とは植物で作る垣根のこと。
目隠しや外からの侵入防止、防風、観賞などの目的があります。
生け垣を美しく保つには定期的な刈り込み剪定が必要ですが自分でできたら便利ですよね。
今回は生垣に適した樹木の種類と刈り込み剪定の時期と方法を紹介します。
生垣に適した樹木の種類
生垣に向いている植物には次のような共通ポイントがあります。
・生育旺盛で枝葉が密生する
・病虫害に強い
・強い剪定に耐える
洋風、和風といった庭の雰囲気や日当たりなど植える環境に合った樹木を選びましょう。
目隠し効果がある樹木には、コニファー類・キャラボク・レッドロビンなどがあります。
花が楽しめる樹木には、キンモクセイ・サザンカ・ベニバナトキワマンサクなどがあります。
生垣の刈り込み剪定時期と方法
刈り込みとは刈込バサミで樹木の外形を整えることです。
剪定も枝を切って形を整えます。
ただ、剪定は風通しを良くするために混みあった枝を間引くなどの作業が加わります。
刈り込みに比べて時間がかかりますし、後片付けの時間も必要です。
初めて刈り込み剪定をするときは所用時間を多めにとったほうがよいと思います。
刈り込み剪定の時期
一般に剪定時期は次のようになっています。
◆常緑樹:6月頃と10月頃の2回
◆針葉樹:10~11月頃
◆落葉樹:落葉後の11~3月
ただし、この時期はあくまでも目安です。
生垣に使われる樹木の種類によって異なるので注意してください。
花を楽しむものであれば花芽ができる時期は剪定を避ける必要があります。
共通しているのは夏と冬は剪定を避けることです。
刈り込み剪定の方法
生け垣の刈り込みは側面から行います。
下から上へと刈り込んでいきましょう。
逆に上から下へと刈り込んでいくと必要以上に下を深く刈ってしまいがちです。
一般に、樹木は下枝の方が上枝よりも芽を出す力が弱いという特性があるそうです。
なので、うっかり下を刈り込み過ぎてしまうと下枝が枯れてしまう危険性があるというわけです。
次に、上面を刈り込みます。
上面は水平に刈らないと見た目が悪くなります。
生け垣の両端に竹ざおなどを立てて刈り込む高さに糸を水平に張り、糸にあわせると刈り込みやすいです。
初めての生け垣刈り込み剪定【2008年】
我が家の生け垣は高さ150cmくらい、長さ2mといったところでしょうか。
生け垣に使われている樹木の種類は、よく分からないんですが…。
おそらくサワラだと思います。
2008年7月18日現在、まだ、梅雨は明けませんが暑い日が続いています。
庭仕事をサボっていたら生垣が伸びすぎてボウボウになってしまいました。
このままにしておくのはちょっと暑苦しい。
今まで業者さんに刈り込みを頼んでいたのですが、今年は自分で刈り込みをやってみることにしました。
刈り込みをするときに使う道具は、刈り込みバサミや電動刈り込み機なんでしょうね。
ところが、我が家の刈り込みバサミは刃の部分がゆがんで上手く切れません。
剪定バサミで地道にチョキチョキと切るという無謀なやり方でした。
日曜日に思いつきで刈り込みを始めたもので側面を終えたところで時間がなくなってしまいました。
上の方は来週やることに。
手が届かないので踏み台とか探してこないといけないな、と考えています。
足元が危ないのでハシゴはちょっと…。
それにしても、段取りが悪いですね。
事前に剪定方法や道具を確認して準備しておくべきでした。
【追記】
2008年以降、1~2年おきに悪戦苦闘しながら剪定作業をしています。
↓ ↓ ↓
2015年の生垣刈り込み(9月6日)の様子
刈込鋏で生垣を剪定!平らに刈り込むコツは?【2016年の刈り込み作業】
サワラの生垣について
サワラの生垣といえば弘前では武家屋敷がある仲町が有名です。
数多くある樹木の中からサワラが選ばれた理由は、雪に強く剪定しやすかったためと考えられています。
津軽藩は積極的にサワラの生垣利用をうながしたのだとか。
江戸期の津軽地方では武家・農家・社寺でサワラの生垣を設けるのが一般的だったそうです。
そうやって意識して見てみるとサワラの生垣は市内に結構ありますね。
身近すぎて特別なものと思ったことがありませんでした。
ちなみに、植木の町として知られている尾上町の生垣もサワラです。
サワラを刈り込んだときのかおりは「かおり風景100選」に選ばれているそうです。
関連記事
猿賀神社の蓮の花と盛美園
津軽地方独自の庭園流派「大石武学流」について書いています
↓ ↓ ↓
花壇の色使いのポイントは?植物の配色の基本を紹介!
さいごに
今回は生垣に適した樹木と剪定時期やその方法を紹介しました。
それにしても、思いつきで生垣の剪定をするものではありませんね。
予想以上に時間も手間もかかって大変でした。
当分の間は自分で行うつもりでいます。
スムーズに刈り込み剪定が出来るようになるには、毎年、経験を積んでいくしかないのでしょうね。