【庭木の剪定失敗談】夏に伸びすぎた枝をバッサリと切ったら木が暴れた話

庭木の剪定

夏に伸びすぎた庭木の枝をバッサリ切ったら
・どんどん枝が伸びて切る前よりも枝葉が茂った
・翌年の春、花が咲かなかった
という失敗をしたことがあります。

木が暴れる原因、落葉樹と常緑樹の剪定に適した時期について調べたことをまとめました。

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夏に枝をバッサリ切ったら木が暴れた【失敗談】

剪定前の庭木

庭木の手入れ方法をまったく知らなかった頃の話です。

地植えのツツジを放っておいたら枝葉が生い茂り樹高も高くなってしまいました。

木を低くして見た目もスッキリさせようとして、枝を短く切ったところ…。

切った部分からたくさんの枝が伸びてきました。

結果、切る前よりも枝が多くなり樹形も乱れてしまいました。

【木が暴れるとは?】
剪定で切るべき徒長枝が伸びてしまって木の形が乱れてしまったことを言い表すものです。

【木が暴れる原因】
木の高さを制御しようとして一気に幹や枝を剪定してしまうと、それに反発して徒長枝を多く伸ばしてしまうので「木が暴れる」ことになってしまうのです。

【修正する方法】
木の高さを制御するのであれば少しずつ剪定を行っていきましょう。

出典:剪定110番/「木が暴れる」とは何か

自宅の庭木、剪定時期はいつ?

庭木の剪定作業

落葉樹や常緑樹など種類によって枝を切るのに適した時期は違います。

落葉樹の剪定適期

冬になると葉を落として休眠する落葉樹は冬の剪定が向いています。

芽が出る直前までに終わらせましょう。

・休眠期なので大きな枝を切ってもダメージが少ない

・葉が落ちているので切り落とす必要がある枝を見つけやすい

常緑樹の剪定適期

葉を落とさない常緑樹は、新しい枝が伸び始める前の春先が剪定に向いています。

夏に伸びた枝は秋に軽く間引く程度にします。

夏と冬は剪定しません。
・生育旺盛な夏場は枝を切るとかえって枝がどんどん伸びる
・冬でも光合成をするので切りすぎると木が弱る

花木の剪定適期

花後すぐが剪定の適期。

一般に、花を咲かせた後、少ししてから次の花を咲かせる準備に入ります。

剪定する時期が遅くなると花芽を切り落とす可能性が高くなります。

翌年、花が咲かなくなってしまうので気を付けましょう。

※木の種類によって花芽をつける時期が違うため秋~春が剪定適期のこともあります。

庭木に剪定が必要な3つの理由

剪定後の片づけ

・樹形を整える
・生育がよくなる
・病害虫の発生を予防する

樹形を整えて見た目をよくすることを目的に行われることが多いです。

他にも成長を促したり、病害虫の発生を防ぐなどの効果があります。

樹形を整える

・枝が伸び放題で見た目が悪くなった
・伸びすぎた枝が隣の家に迷惑をかけている
・伸びすぎた枝で周辺の日当たりが悪くなった
・大きくなりすぎて手入れがしにくくなった

このような状態を改善するために剪定をします。

ただし、自然に樹形が整う樹木では特に剪定を行う必要がない場合もあります。

生育がよくなる

古い枝や不必要な枝を取り除くことで、栄養が効率よく利用され新しい枝が育ちやすくなります。

木の内部にまで日光が当たると光合成が進み生育がよくなります。

病害虫の発生を予防する

風通しや日当たりが悪いと病害虫が発生しやすくなります。

混みあった枝や茂りすぎた葉を取り除くことが予防になります。

風通しをよくすると強風による枝折れを防ぐのにも役立ちます。
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庭木の剪定に必要な道具

庭木の手入れに必要な道具

・剪定バサミ(植木バサミ)
・剪定ノコギリ

剪定に必要な道具は庭木の種類や大きさによって違ってきます。

作業を早く楽に終わらせたいと思ったら道具を使い分けることが大切。

太めの枝を無理して剪定バサミで切ろうとすると上手く切ることができません。

なにより、余計な力が入って疲れてしまいます。

また、剪定ノコギリがないからといって日曜大工で使うノコギリを使うのは止めたほうがよいでしょう。

周りの枝を傷つけてしまいます(経験済み)。

剪定バサミ(植木バサミ)

直径1.5cmくらいまでの細い枝を切るときに使います。

ポイントは、枝を付け根から切ること。

枝を長く切り残すと、残った部分が枯れこんで切り口がふさがりにくくなります。

剪定ノコギリ

剪定バサミでは切れないような太い枝や幹を切るときに使います。

太い枝は重いので切っている途中で枝が裂けてしまうことがあります。

3回に分けて切るようにしましょう。

①枝の下からノコギリで3分の1くらい切れ込みを入れる

②少し離れた上から同じように3分の1くらい切り目を入れ枝を折り取る

③もう一度、残った枝にノコギリを入れて切り口をきれいに切りなおす

※太い枝や幹を切ったあとは切り口に癒合剤を塗って枝を保護したほうがよいでしょう。

剪定後の刃には樹液がついています。

固く絞ったふきんで拭き取り、乾かしてからケースに収納しましょう。

ハサミを砥石で研ぐのは、下手にやるとかえって切れ味が悪くなってしまいます。

刃物屋さんに頼んだほうが安心です。

さいごに

庭木の剪定作業

木が暴れる原因、落葉樹と常緑樹の剪定に適した時期について書きました。

・適期以外の時期に幹や太い枝を切ると大きなダメージを受ける
・ダメージを回復しようとして枝をたくさん伸ばし樹形が乱れる
・年に1~2回、定期的な剪定を適期に行うことでダメージは減らせる

切ったところから何本も枝が伸びてきて乱れた樹形になってしまったときは理由が分からずお手上げ状態。

途方に暮れたものでした。

面倒くさいからといって一気にバッサリ切るのは厳禁ですね。

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