霜の降りる時期が近づいたら寒さに弱い鉢植え植物は屋内に取り込みましょう。
・室内での防寒対策ポイント
・簡単な手作りグッズ
・事前にやっておきたい虫対策
について調べたことをまとめました。
自宅の鉢植え防寒対策の方法も紹介します。
鉢植え植物の冬越し・防寒対策
まず、育てている植物が冬越しできる最低室温を確認しておきましょう。
耐寒性を確認
鉢植えを購入したときについているラベルに耐寒性について書かれていれば、それを参考に。
ラベルがなくても植物名が分かっていればネットで簡単に調べることができます。
「非耐寒性」「最低温度5~10℃以上」などと書かれていたら室内に取り込まないといけません。
室内に取り込む前に虫対策
春から秋まで屋外で鉢植えを管理していた場合、冬越し中に虫が発生することもあります。
取り込む前に、土の中にいる虫対策もしておいたほうがよいかもしません。
殺虫剤を使用する方法もありますが、土の中の虫を水攻めにして溺死させるという方法もあります。
・大き目のバケツにたっぷりの水を入れる
・バケツの中に「鉢」の部分だけを沈める
・1~2時間放置しておく
植物は1~2時間程度なら水没させても傷んだりはしません。
この方法が一番安全で確実だといわれています。
置き場所
鉢植え植物は日当たりの良い場所に置くのが基本です。
ただ、日の当たる窓辺は日中は暖かくても夜になると冷え込みます。
夜間は部屋の中央などに置き場所を変えましょう。
真冬の寒さが厳しい時期は段ボール箱をかぶせるなど寒さ対策が必要になることもあります。
温度計を植物の高さに設置して置き場所の最低温度をチェックしておくと安心です。
水やり
冬は水やりを控えめにして乾燥気味に管理します。
ただし、シクラメンなどの鉢花は水を充分に必要とするものがあるので注意してください。
室内で管理する鉢植えは水やりの頻度が同じものをまとめて置くとよいです。
鉢植え植物の防寒対策におすすめの保温素材
寒さで植木鉢自体も冷え切ってしまうことがあります。
観葉植物のようにインテリアとして飾っているものなら鉢カバーを使うのもオススメ。
二重にすることで保温効果があります。
ほかにも、身近にあるもので寒さ対策をすることができます。
新聞紙
手軽にできるのが新聞紙を使う方法。
鉢の周囲に新聞紙を巻くと保温効果で冷え過ぎの状態を防いでくれます。
発泡スチロール
保湿や保温性に優れている素材です。
小さい鉢植えや花の苗などをまとめて入れるのに便利。
衣類を入れる透明プラスチックボックスを利用するのもよいでしょう。
段ボール・紙袋
かぶせるだけで夜間の冷えを防げます。
鉢植え植物は簡単な手作りグッズで防寒対策
ビニール袋をかぶせる
鉢植えにスッポリと厚手のビニール袋(あるいはプチプチの袋)をかぶせます。
植物の種類によっては支柱をさしたほうがよいでしょう。
下をヒモでしばれば更に効果的。しばる時は蒸れないように少し余裕を持たせます。
鉢植えの数が少ない場合は、この方法が簡単です。
複数の鉢植えは簡易温室で管理
次のような方法で屋内用の簡易温室を手作りすることができます。
【その1】
①ダンボールの上部や側面を切り抜いて窓をつくり、中まで日が当たるようにする
②厚手の透明テーブルクロスやビニールなどを窓部分に両面テープで貼りつける
【その2】
①骨組みとして100均のワイヤーネットを結束バンドで固定して箱を作る
②ビニールをかぶせる
※日光が当たる昼の間は温室内の温度が高くなりすぎることがあります。日中はビニールを開け、冷え込む夕方以降は閉めましょう。
※床から入ってくる冷気の対策には、こたつやカーペットの下に敷く保温シートが活用できます。
【その3】
普段、スチールラックで鉢植えを管理している場合、その上にビニールをかぶせるだけでOK。
レビューによると「既製のスチールラックにもかぶせて使える」商品だそうです。
ラックの購入はこれからという場合は、こちらの商品がよいかもしれません。
暖かくなったらカバーをはずしてフラワースタンドとして使えます。
温室用ヒーター設置で真冬の寒さを乗り切る
最強寒波の影響で厳しい寒さが何日も続くような場合、
単に、家庭用温室の中に植物を入れるだけでは保温できません。
ヒーターを設置することも検討してみましょう。
サーモスタット付きが便利
サーモスタットとは温度を調整する装置のこと。
ヒーターをつけっぱなしにしておくと温室内の温度は高くなりすぎて植物に悪い影響を与えてしまいます。
定期的に、つけたり消したりする必要があります。
ただ、手動でこまめに温度管理をするのはけっこう大変。
そんなときに役立つのがサーモスタットです。
自動でヒーターをつけたり消したりすることで温度を一定に保つ働きをしてくれます。
ヒーターは単体でも販売されていますが、これから設置するならサーモスタット付きを選んだほうがよいでしょう。
値段が少し高くなりますが電気代の節約になります。結果的に損にはなりません。
屋外で鉢植えを冬越しさせる場合
鉢植えを、直接地面に置くと地表から冷気が伝わって土が凍ることがあります。
凍った土は地植えに比べて融けにくく根が長い時間低温状態になってしまいます。
フラワースタンドを使うなどして地面より高いところに鉢植えを置き、土が凍らないようにしましょう。
さいごに
今回は、冬越しのために室内に取り込む鉢植え植物の寒さ対策について調べたことを書きました。
寒冷地(青森県)に住んでいるので真冬の暖房のない部屋では室温が0℃近くまで下がることも珍しくありません。
玄関も意外と冷え込みます。
数年前、寒さに強いタイプの多肉植物を寒波で枯らせてしまったこともありました。
なので、鉢植えの数が多いと置き場所をどこにするかは大問題。
飼い猫が出入りできない場所であることも必要な条件です。
猫が手出しできないようなガッチリしたスチールラックの温室があったほうがよいのかもしれません。
今年の冬は、防寒対策グッズで無事に冬越しさせてあげたいですね。
【追記】
小さな鉢植えなのでパネルヒーターを設置しているトイレで冬越しさせています。
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