花カンナは真夏の炎天下でも元気に花を咲かせる夏花壇にピッタリの球根植物です。
花カンナの種類と特徴、球根の植え付け時期など育て方のポイントを紹介します。
花カンナの種類と特徴
花カンナは熱帯アメリカ原産の球根植物です。
草丈は40~160cm。
開花期は6月~10月中旬。
花色は白,赤,ピンク,オレンジ,黄,複色と多彩です。
熱帯原産なので寒さには弱いですが、暑さには強いです。
暖地ではマルチングなどの対策をすれば戸外で冬越しできます。
冬場は地上部が枯れますが春になると再び芽吹きます。
カンナには花を観賞するものとデンプン質の根茎を食用とするものがあります。
区別をするために「花カンナ」と呼びますが、単に「カンナ」ということも多いです。
暑さが厳しく植物が弱ったり枯れたりして庭の彩りが乏しくなりがちな夏の花壇にピッタリの植物といえるでしょう。
種類・品種
草丈1~2m程度になる大型種、40~60㎝程度の矮性種、中間サイズの中型種のほか、葉を観賞する種類などがあります。
主な品種には次のようなものがあります。
【カンナ・インディカ】
観賞用のカンナとして多く流通している品種です。
草丈が40~50㎝程度の矮性種で種から育てる品種です。
花だけでなく葉も楽しめるカラーリーフの品種です。
花カンナの球根の植え付け時期
カンナは暑さだけでなく病虫害にも強く、あまり手間も掛かりません。
ガーデニング初心者にも育てやすいです。
特に何もしなくても、霜が降りる時期まで咲き続けます。
植え付けの適期は4月中旬~5月です。
日当たりのよい場所を選びましょう。
肥沃な土壌を好みます。
植え付ける場所に堆肥や腐葉土、緩効性化成肥料を多めに混ぜ込んでおきましょう。
植える深さは10cmくらいです。
並べて植える場合は70~80cmの間隔をあけるとよいでしょう。
鉢植えの場合は、高性種で8~10号鉢に1球、矮性種で5号鉢に1球が目安です。
5㎝程度の深さに植え付けます。
花カンナの育て方ポイント
地植えの場合は特に水やりの必要はありません。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと与えましょう。
花がらを残しておくと種ができることがあります。
種をつけると、その後の花つきが悪くなるので花がらは早めに取りましょう。
花後は球根を掘り上げ、2~3℃になる場所で管理します。
病害虫の発生はほとんどありません。
さいごに
数十年前の話ですが子供の頃は今より花カンナを見かけることが多かった気がします。
花の名前をあまり知らなかった私が覚えているくらいですから、かなりポピュラーだったのではないでしょうか。
花カンナはグラジオラスとともに夏花壇の定番というイメージです。
夏になると最高気温が30℃超えが珍しくない現在は炎天下に咲いてくれる植物は貴重ですね。
寒冷地なので冬越しするためには球根を掘り上げる手間がかかりますが、久しぶりに育ててみようかと考えています。
大型種なら花壇に1つ植えるだけで庭のアクセントになってくれそうです。
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