観葉植物クサソテツの育て方!【若芽は山菜のコゴミ】

コゴミ(クサソテツ)

クサソテツ(草蘇鉄)は大きな葉が美しく半日陰の庭でも育つ観葉植物。

山菜のコゴミは春の若芽で食用になります。

日本に自生しているので育て方は簡単なのが嬉しいですね。

今回は、クサソテツの特徴と育て方、収穫時期について調べたことをまとめました。

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クサソテツの特徴

コゴミ(クサソテツ)

クサソテツはオシダ科(ウラボシ科/コウヤワラビ科)の多年草。

北半球のほとんどの温帯地域に分布しています。

日本では北海道から九州までに自生。

山地の林下で湿り気のある場所などに見られ、群生することもあります。

クサソテツという名前は、常緑樹の「ソテツ」の葉と形がよく似ていることが由来となっています。

【生長サイクル】
・春に芽吹く
・夏に葉を展開(草丈:50~100cm)
・秋に地上部は枯れる

生長した葉がたいへん美しく和風庭園の下草として使われます。

日陰でも育てられるのでシェードガーデンにも向いています。

雑木の根元にギボウシやクリスマスローズと一緒に植えるのもオススメ。

鉢植えにもできるので観葉植物として室内に飾るのもOKです。

寒さには強いです。冬の間、特に防寒対策をする必要はありません。

クサソテツの育て方

コゴミ

半日陰~日陰を好みます。

春先や夏でも乾燥しないところがよいでしょう。

塀の陰や木の根元、建物の北側が適しています。

元肥として堆肥や腐葉土をすき込んで植え付けます。

適期:3月上旬~5月上旬と9~10月
株間:30~40cm

乾燥に弱いので、夏の日照り続きの時期はまめに水やりをします。

ワラや落ち葉を株元に敷いて乾燥を防ぐとよいでしょう。

鉢植え

地下茎で広がっていくので地植えでは思わぬところから芽を出すこともあります。

1株をしっかり管理したいなら鉢植えがおすすめ。

鉢植えは、水はけの良い用土を使い、1年を通して半日陰で管理します。

水やりは土が乾いてから充分にあげるようにしましょう。

クサソテツの増やし方

コゴミ(クサソテツ)

クサソテツは地下茎を伸ばし、その先に子株をつけて増えていく植物です。

この伸びた地下茎のことをランナーと呼びますが、ランナーから増やすこともできます。

・親株からランナーを切り離す
・ランナーを7~8cmに切る
・10cm以上の深さがある育苗箱に深さ3cm、5cm間隔で水平に伏せこむ
・日陰に置いて土を乾かさないように管理する

ランナーの先にできた子株は親株から切り分けて新しい苗として育てましょう。

若芽は山菜のコゴミ/収穫時期・保存方法

茹でたコゴミ

春になると新芽が出ます。これが山菜のコゴミで食用になります。

植え付け1年目は根株を養成し、収穫は2年目の春からとするのが一般的です。

収穫時期

山菜のコゴミとして食べられるのは、芽が丸まっているうちだけ。

生長が早く、芽が出て数日すると葉が開いてしまいます。

こまめにチェックして収穫のタイミングを逃さないようにしましょう。

頭が丸まっている10~15㎝ほどの芽を摘みます。やわらかいので手で簡単に折ることができます。

来年も収穫するためには、枯れないように新芽を1~2本残しておいてください。

下処理・保存方法

ワラビやゼンマイと違いアクがないので調理しやすいのが特徴。

水で洗って枯葉などを取り除き、そのまま利用します。

【冷蔵保存】
2~3日で食べきれる量なら新聞紙に包んで冷蔵庫の野菜室に立てて入れましょう。

【冷凍保存】
たくさんある場合は冷凍保存がおすすめ。1ヶ月保存できます。

やり方は2通りあります。
・よく洗って水を切り、そのまま冷凍
・軽く茹でてから水にさらし、水気をとって冷凍

食べ方

コゴミの和え物

天ぷら、おひたし、和え物など、さまざまな料理に活用できます。

味噌汁の具にしても独特の「ぬめり」があって美味しくいただけます。

さいごに

クサソテツの特徴、育て方、増やし方、収穫時期についてまとめました。

・クサソテツはシダ植物
・半日陰の庭でも育つ
・春の新芽は山菜のコゴミ

コゴミをスーパーの食品売り場でみかけると春がきたんだなと実感させられますね。

山菜を自宅で育てることができるとは思ってもみませんでした。

観葉植物として楽しめるなら一石二鳥。

苗はホームセンターで販売されることもあるようですが販売期間は短そう。

タイミングよく購入できるかどうかは分かりません。

確実に入手するなら通販ということになるのでしょう。

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