春の山菜コゴミは、クサソテツという植物の新芽だということをご存知ですか?
育てやすい植物なので自宅にあると山菜採りが楽しめますよ。
今回は、コゴミの特徴と育て方、増やす方法、食べ方を紹介します。
コゴミ(クサソテツ)の特徴
コゴミは、イワデンダ科の多年草。
シダの仲間で日本各地や北米大陸の北東部に自生しています。
日本では、北海道から九州までの山地・平野に広く分布していて湿地帯や河川敷に群生しています。
成長するとシダの葉10数枚が向き合って環状に広がり直径1mにもなります。
クサソテツの若芽はコゴミといい山菜として食べられ食用として促成栽培もされています。
その一方で、観葉植物として庭に植えられることも多くガーデニングにも向いています。
育てやすい植物ですが暑さに弱いので気をつけましょう。
日陰でも育ち耐寒性が強いことから、庭の下草として用いられたり庭先の植込みや観葉植物として室内で観賞されます。
コゴミ(クサソテツ)の育て方
コゴミは半日陰~日陰を好みます。
春先や夏でも乾燥しないところがよいでしょう。
元肥として腐葉土をすき込んで植え付けます。
コゴミの葉は直射日光に長くあたると、茶色に傷む部分があちこちに出てきます。
また、秋に胞子葉が伸びてきますが、胞子葉は茶色くて美しくありません。
日当りが良いほど多く出てくるので地植えする場合は日の当たらない場所に植えるとよいでしょう。
鉢植えの場合は、水はけの良い用土を使い植え込みます。
一年を通して半日陰で管理します。
過湿は嫌うので、水やりは土が乾いてから充分にあげるようにしましょう。
コゴミ(クサソテツ)を増やす方法
コゴミは地下茎を伸ばして、その先に子株をつけて増えていく植物です。
この伸びた地下茎のことをランナーと呼びますが、ランナーから増やすこともできます。
その場合は、まず親株からランナーを切り離します。
次にランナーを7~8cmに切ります。
10cm以上の深さがある育苗箱に深さ3cm、5cm間隔で水平に伏せこみます。
日陰に置いて土を乾かさないように管理します。
ランナーの先にできた子株は親株から切り分けて新しい苗として育てましょう。
ちなみに、コゴミはシダの仲間なので胞子でも増えますが増やし方としては一般的ではありません。
コゴミの食べ方と保存方法
山菜のコゴミとして食べられるのは、芽が丸まっているうちだけ。
採取のタイミングを逃さないことが大事です。
芽の成長は大変早く、一週間で葉が開ききってしまいます。
ただ、大量に取ってしまうと株が衰弱してしまうので注意しましょう。
コゴミは、ワラビやゼンマイと違いアクが全くないので、料理が簡単です。
軽くゆでて、おひたし、あえもの、天ぷらなどにして食べます。
味噌汁の具にしても独特の「ぬめり」があって美味しくいただけます。
コゴミは生のままで冷凍保存できます。
たくさん手に入った場合は小分けにして冷凍しましょう。
さいごに
コゴミをスーパーの食品売り場でみかけると春がきたんだなと実感させられますね。
まさか、山菜を自宅で育てることができるなんて思ってもみませんでした。
観葉植物として楽しめるなら一石二鳥です。
というわけで、今回はコゴミの特徴と育て方、増やす方法、食べ方を調べてみました。
春になれば地元のホームセンターでも販売されるのかもしれません。
ただ、販売期間は短そう。タイミングよく出会えるかどうかは運しだいといえそうです。
確実に購入したいなら通販ということになるのでしょう。