ローズマリーはグラントカバーや虫除けなどガーデニングでも活用できる植物です。
特徴と育て方について調べたことをまとめました。
栽培していたローズマリーが枯れてしまったので原因と対策についても調べてみました。
ローズマリーの特徴
ローズマリーは、地中海沿岸原産、シソ科の常緑性低木。
樹高:20cm~2m
開花期:11~5月
花色:青、青紫、白、ピンク
耐寒性:普通/耐暑性:強い
料理の香りづけ、殺菌作用や血行増進などの効果があり、古くから利用されてきたハーブです。
●料理用:ハーブティー、肉や魚の臭み消し、料理の香りづけなど
●香料用:アロマテラピー、ポプリ、入浴剤など
●鑑賞用:生け垣、グラウンドカバー、トピアリーなど
虫が嫌う成分であるシネオール・カンファーが含まれています。
蚊、ハエ、蛾(ガ)などへの虫除け効果も期待できます。
カンファーは樟脳(しょうのう)に似た香りが特徴。衣類の防虫剤としても利用されます。
アオムシが嫌う香りでもあるので害虫被害を防ぐコンパニオンプランツとしても使用できます。
樹形タイプによって3つに分類されます。
2mになる品種もあり垣根に利用されることも多いです。
●匍匐性(ほふくせい):地面を這うように成長する
約20~30cmくらいでグランドカバーとしてよく利用されます。
●半匍匐性(はんほふくせい):横にも上にも伸びていく性質
ハンギングなど色々な用途に使えます。
ローズマリーの育て方
日当たり、水はけ、風通しの良い場所で育てます。
水やり
地植えの場合は植え付け直後や真夏以外は水を与える必要はありません。
鉢植えの場合は土が白っぽく乾いたら、たっぷり与えます。
湿気が苦手なため、水のやりすぎには注意しましょう。
肥料
肥料は特に必要ありません。
やせた土でも育つので植え付ける時に元肥を控えめに与える程度で十分です。
剪定
剪定は毎年行いましょう。
一般的に花が咲き終わって半月ぐらいからひと月後ぐらいが適期。
地域にもよりますが4~6月ころが目安です。
花が付いた少し下、葉を残して切るのがポイント。
木質化している部分で切ってしまうと新しい葉が生えてきません。
枯れてしまうこともあります。
ローズマリーが枯れる原因と対策
葉や茎が黄色く変色して枯れるのは、水の与え過ぎや根詰まり、病害虫が原因として考えられます。
水の与え過ぎ
水をあげすぎると根腐れを起こしてしまいます。
できるだけ早く植え替えを行いましょう。
根詰まり
何年も植え替えをしないでいると鉢の中が根でいっぱいになり新しい根の生長スペースがなくなります。
このような状態が「根詰まり」で、そのままにしていると枯れ始めることがあります。
新しい土を使って一回り大きな鉢に植え替えましょう。
病害虫の被害にあった
病気や害虫に強いですが、それでも害虫によって葉が黄色く変色することがあります。
ローズマリーの栽培記録
苗から育てる
グラントカバーにするために、ほふく性の品種の苗を庭に植え付けたことがあります。
秋までは順調に育ちました。
寒さに強いというので冬になっても防寒対策なし。
雪に埋もれたままにしておいたところ、春になっても新芽が出ず枯れてしまいました。
原因は、防寒対策をしなかったことだと考えています。
株が大きく育てば寒さに強くなります。
しかし、マイナス5℃を下回る地域では霜に当たったり凍ったりして枯れることがあるそうです。
若い株だったので、霜が降りる前に鉢上げして屋内で冬越しさせればよかったのかもしれません。
タネから育てる
蚊など虫除け効果を期待して立ち性タイプをタネから育てることにしました。
2024年8月22日にタネまき。
1週間ほどで発芽。
10月下旬。発芽から2ヶ月経ち本葉が4枚ほどになりました。
もうすぐ霜が降りる時期なので室内で冬越し。
2025年4月19日。
冬の間、日光不足で枯れるのが心配で1日3時間ほど育成ライトを使用。
枯れなかったものの、大きさはほとんど変わりません。
霜が降りる心配もなくなったので屋外で管理することにしました。
7月中旬。6月1日に地植えしてから1ヶ月半経った苗。
ひとつはまっすぐ。もうひとつは茎が斜めになったまま。
8月上旬。タネから発芽してそろそろ1年経ち、草丈は10cmほど。
さいごに
ローズマリーの特徴と育て方、枯れる原因と対策、栽培記録をまとめました。
はじめての栽培で失敗したのは10年以上前。
2025年8月現在、地植えにしていますが苗は十分大きく育ったとはいえない状態。
秋になったら鉢上げして屋内で冬越しさせようかと考えています。