ゼニゴケ(銭苔)の特徴と退治方法!簡単に駆除する方法は?

ゼニゴケ

コケの仲間には、ビロードのようなコケや星形がきれいなコケなど見るだけで癒されるコケがたくさんあります。

しかし、ゼニゴケは雑草のように庭にはびこり見栄えが良くないので嫌われることが多いです。

地面に深く張りつくので駆除するのも大変ですね。

今回は、ゼニゴケの特徴と駆除する方法、専用の除草剤について調べたことをまとめてみました。

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ゼニゴケの特徴

ゼニゴケの雌株

ゼニゴケはゼニゴケ科の植物です。

葉のようにみえるものは葉状体(ようじょうたい)と呼ばれます。

この葉状体の表面に六角形の穴があり全体の形が昔の穴あき銭に似ていることがゼニゴケ(銭苔)の名前の由来といわれています。

初夏のゼニゴケ
雌株と雄株の2種類があり、雌株は傘に切れ目が入ったような形、雄株は傘のような形をしています。

生育環境が整えば、雌株と雄株でたちまち有性生殖をおこない胞子を飛ばして繁殖します。

また、ゼニゴケの雌株の近くに雄株がない場合は雌株のみだけで勝手に自己増殖します。

直射日光は苦手、日陰の湿った涼しい場所を好みます。

梅雨時期など雨の日が多いときは、特に繁殖活動が活発になります。

胞子を飛ばすので、適した環境であれば、あっという間に広い範囲に繁殖するのが特徴です。

寒さと乾燥に強く、冬になっても枯れずに年を越すことができます。

【ジャゴケについて】
漢字では「蛇苔」と書きます。

名前の由来はコケの表面がヘビのウロコに似ていることから。

ゼニゴケにちょっと似ていますが穴がないことで見分けられると思います。

ゼニゴケ同様、見た目が悪い、気持ち悪いと感じる人も多いようです。

ゼニゴケを駆除する方法

ゼニゴケの雄株

少量のゼニゴケなら草取りと同じように鎌を使えば簡単に取り除けます。

草取り鎌を寝かせた状態にすると取りやすいですよ。

ただ、雨が続いて草取りができず放置していると一面ゼニゴケだらけになることもあります。

びっしりとゼニゴケで埋め尽くされた地面は、見るだけでもユウウツになりますね。

鎌で取り除く以外の方法を調べてみました。

石灰をまく

ゼニゴケは酸性の土を好みます。

そこで、アルカリ性の石灰を使って酸性の土を中性にすることで駆除します。

近くに酸性の土を好む植物を植えている場合は枯れる可能性があるので注意してください。

食酢や木酢液をまく

2~3日中に黒くなって枯れ、簡単に駆除できるといわれています。

酢の変わりに酢酸を水で4%程度に薄めたものも有効ということです。酢酸は薬局で購入できます。

植木鉢の場合は、布に酢を浸して雑布掛けのようにゼニゴケを濡らすと植物を傷めずに枯らせるそうです。

熱湯をかける

熱湯をかけるときれいにとれるといわれます。

ゼニゴケを取った後は水はけをよくして過湿に気をつけましょう。

ゼニゴケ専用の除草剤で効率的に駆除

ゼニゴケは一般的な雑草用の除草剤では効果が期待できないため専用の除草剤を使う必要があります。

除草剤の種類は、液体を薄めて使うもの、そのまま使えるスプレータイプ、粒状のものなどさまざま。

液体を薄めて使用する除草剤は即効性があり早期の駆除が期待できるようです。

ただ、効果は短期間なので、繰り返して使う必要があります。

ゼニゴケの駆除まとめ

ゼニゴケの葉状体

ゼニゴケの特徴と駆除する方法、専用の除草剤について書きました。

ゼニゴケが育ちにくい条件は次の3つ。

①日当たりが良いところ
②乾燥している
③土が酸性

駆除した後は、その場所の土壌環境を変えることもゼニゴケ対策として有効です。

ただ、じめじめした土壌を変えるのには手間も時間もかかりそう…。

日陰の湿った場所を好む植物を植えるとか、なにか別の方法で対策できたらいいですね。

我が家ではゼニゴケを駆除したあとに防草シートを敷きました。

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