ラベンダーは初心者でも育てやすいハーブといわれています。
しかし、花後、梅雨が明けて夏場の暑さがやってくる時期になると枯れてしまうことも少なくありません。
今回はラベンダーが枯れる原因と対策、基本の育て方を紹介します。
ラベンダーの特徴
ラベンダーはシソ科の常緑樹で地中海沿岸が原産地です。
開花期:5~7月頃
花色:紫色、白、ピンク色
紫色の花が一面に広がる北海道のラベンダー畑が有名ですよね。
観賞用・ハーブティー・アロマセラピーなどラベンダーにはいろいろな楽しみ方があります。
特に、香りには多くの効果効能があり「万能精油」「万能ハーブ」とも呼ばれています。
種類
大きく5つに分けることができます。
・イングリッシュ ラベンダー系
・ラバジン ラベンダー系
・フレンチ ラベンダー系
・デンタータ系
・レースラベンダー系
一般的に知られているのはイングリッシュ ラベンダー系です。
「トゥルー」「コモン」などと呼ばれることもあります。
ラベンダーの種類ごとの特徴についてはコチラの記事に書いています。
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ラベンダーの種類と特徴!初心者が育てやすい品種は?
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ラベンダーが枯れる原因と対策
◆過湿
ラベンダーは乾燥した環境を好むので日本の高温多湿は苦手です。
水はけが悪い場所で育てていると枯れる原因になります。
鉢植えでは水の与えすぎで過湿となり根腐れを起こすこともあります。
地植えの場合は水はけの良い場所に植え付けることが大切です。
鉢植えの場合は土が乾いてから与えるようにします。
◆蒸れ
枝が混みあうと風通しが悪くなり株が蒸れて枯れることがあります。
特に大株になると蒸れやすいので注意が必要です。
花が咲き終わる頃に混みあったところは枝を透かしたり切り戻しをして風通しをよくしましょう。
梅雨が明ける前までに剪定を終わらせるようにします。
◆剪定
刈り込みが強すぎると新芽まで切ってしまい枯れることがあります。
強剪定をする時に枝を切りすぎてしまわないように気をつけてください。
◆根詰まり
鉢植えを植え替えしないと根詰まりで枯れることがあります。
2~3年に1回を目安に植え替えをしましょう。
◆気候に適した品種でない
北海道で育てられているラベンダーは暑さに弱い品種です。
暖かい地域では環境が合わないので夏に枯れてしまうことがあります。
気候に適した品種を選びましょう。
◆肥料の与え過ぎ
やせ地で育つ植物なので基本的に肥料を与えなくても育ちます。
与える場合は気温が25度~15度くらいになる成長期に少量与えます。
休眠期に当たる夏と冬は与えません。
与え過ぎると「肥料焼け」で根が傷み、枯れてしまうことがあります。
◆株の老化
株自体が古くなり枯れ込むことがあります。
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ラベンダーの基本の育て方
日当たりと風通しのよい場所で育てます。
植え付け適期は春と秋。
地植えの場合は、水はけをよくするため盛り土をして地面よりも少し高い位置に植え付けましょう。
鉢植えの場合は、ラベンダー用かハーブ用の専用土を使うと簡単です。
花が咲き終わったら剪定をして風通しをよくしておきます。
大株になると蒸れやすいので株の中心部の込み合っている枝を間引きます。
水やり
地植えの場合は特に必要ありません。
鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
肥料
肥料はほとんど必要ありません。
さいごに
今回は、ラベンダーが枯れる原因と対策、基本の育て方について調べたことをまとめました。
ラベンダーの寿命は10年以上と言われています。
しかし、日本の高温多湿の夏は蒸れやすく枯死する危険も高いそうです。
地域によっては3~4年で株に元気がなくなり枯れてくることもあるとか。
枯死した時に備えて増やしておきましょう。
2~3年毎に挿し木で株の更新をしていくと安心ですよ。
はじめてのラベンダー栽培【2007年】
弘前市の北大通り中央分離帯にラベンダーが植えられるようになったのは10年以上も前のことです。
市道路維持課によると、藤崎町の福祉施設「玄輝門」の元法人理事長成田極見さんが1995年に苗木3200本を市に寄付したことをきっかけに植えられた。
出典:陸奥新報web版(2020/6/21)
今では、毎年、春と秋にきれいな花を咲かせています。
延々と続く紫色の帯は、その距離なんと約1900m!
花の時期になると新聞やテレビのニュースで紹介されるほどです。
気のせいか、分離帯がある付近の庭にはラベンダーを植えているところも多い気がしますね。
そんな訳でハーブを植えるならラベンダーかなと思っていました。
2006年、分離帯に植えられているのと同じヒドコートという品種の苗が販売されているのをみつけて購入。
庭に植え付けました。
【ヒドコート】
イングリッシュ系のラベンダー。「ヒドコーテ」と呼ばれることもあるようです。
シソ科ラバンデュラ属の常緑小低木
英名は Lavender ‘Hidcote’
葉はグレーがかった緑色。
濃い紫色の花穂をたくさんつけます。
ツボミが膨らんだ頃が一番香りが強いのでドライフラワーにするときは花が咲く前に収穫します。
ところが、特に手入れもせず放っておいたせいか花があまり咲きません。
剪定を行なうと新芽の数が増え花穂も多くなるということを最近知りました。
今年は花後の剪定にチャレンジしてみるつもりです。
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