ルドベキアの特徴と育て方、草丈を低くして花を咲かせる方法【栽培記録 2009年~】

切り戻し後に開花したルドベキア タカオ

ルドベキアは真夏の炎天下でも暑さに負けずに花を咲かせてくれる植物です。

直射日光にも負けないので夏花壇にピッタリ!

ルドベキアの特徴と育て方について調べたことをまとめました。

切り戻しで草丈を低くして花を咲かせる方法も紹介します。

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ルドベキアの特徴

ルドベキア

ルドベキアは、北アメリカ原産、キク科の植物。

世界中に30種類ほどあり、1年草タイプと多年草タイプがあります。

草丈:30~150cm
開花期:6~10月
花色:黄色、オレンジ

寒さに強く、マイナス10℃程度になっても地植えで冬越しできます。

【主な品種】
◆ルドベキア プレーリーサン
 ヒマワリに似たレモンイエローの花を咲かせる大輪種(10~15cm)。

◆ルドベキア トトゴールド
 コンパクトな草姿が人気の品種。

◆ルドベキア チェリーブランディ
 花色は赤、赤茶、オレンジ。

◆ルドベキア タカオ
 草丈:1m程度
 寒い地域では秋になると地上部が枯れてしまいますが、春になれば芽吹きます。
 暖かい地域では地上部が枯れずに越冬します。

ルドベキア タカオの生育サイクル(東北地方)
ルドベキア タカオ
※5月10日。芽吹き

ルドベキア タカオ
※5月19日。新芽が伸びはじめる

ルドベキア タカオ
※6月21日。草丈がどんどん高くなる

ルドベキア タカオの花
※8月30日。満開

ルドベキアの育て方

ルドベキア

日当たりと水はけの良い場所が適しています。

夏場の直射日光にも負けないので西日が当たるような場所でも大丈夫です。

半日陰でも育ちますが花付きが悪くなります。

水やり

地植えの場合は、特に必要ありません。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと与えましょう。

乾燥には強い方なので過湿にしないように気をつけます。

肥料

もともと多くの肥料を必要としない植物です。

地植えでは特に必要ありません。

鉢植えの場合は緩効性固形肥料を少なめに与えます。

植え替え

適期は、3~5月と10~11月。

地植えの場合は、3年に1回が目安。

株が大きくなって混みあっていたら株分けも一緒に行いましょう。

生育が旺盛なので、鉢植えの場合は毎年植え替えます。

増やし方

株分け、種まきで増やすことができます。

株分け

適期は植え替え時期と同じです。

掘り上げたルドベキアの株
ルドベキア タカオの株。

前回の植え付けから1年しか経っていませんが植え付け場所を変えるために掘り上げました。

ルドベキアの株分け
株は小さいので手で簡単に分けることができました。

ルドベキアの根元に新芽
根元に小さな新芽が出来ていました。

草丈を半分ほどに切り詰めて植え直しました。

種まき

ルドベキアの花びらが枯れた後

花後に種を採取してもいいですし、こぼれ種でも毎年新しい株ができます。

花弁が枯れた後に黒い芯が残るので、ある程度乾いてから切り取りましょう。

さらに乾燥させると黒い小さな種が取れます。

種まきに適した時期は3~4月もしくは9~10月。発芽温度は20~25℃。

育苗ポットに種まきして苗を育てるか、育てたい場所に直接種まきします。

土はかぶせません。そのまま芽が出るのを待ちましょう。

秋に蒔いた場合は冬に凍らないように注意しながら春に鉢や花壇に植えます。

挿し芽

挿し芽でも増やせるらしいので試してみました(2019年)。

やり方は一般的な挿し芽の方法と同じです。
・新しく伸びた茎を切り取る
・数時間、水を入れた容器にさして水あげする
・土をポットに入れて挿す
・乾かさないようにして風通しのよい日陰に置く

7月16日に挿し芽をして3週間くらいで新しい葉が出てきました。

挿し芽したルドベキア
9月4日。ポットから取り出したところ。

挿し芽したルドベキアの根
発根しているのが確認できたので、すぐに地植えしました。

朝晩は涼しくなってきたとはいえ、9月上旬は日中の気温が25~29℃くらいあります。

寒くなるまでに、しっかり根を張って育ってくれるといいのですが…。

【追記】
晩秋に枯れてしまいました。

挿し芽を成功させるにはもっと早い時期におこなうべきなのでしょう。

そうすれば秋までに株を大きく育てておくことができるというわけです。

ルドベキアの草丈を低くして花を咲かせる【栽培記録】

※栽培しているところ:東北地方北部
自宅のルドベキア タカオ

「ルドベキア タカオ」は草丈が高くなる品種で放っておくと1mを超えるほどに成長。

強い風が吹くと倒れてしまいます。

支柱を立ててればよいのですが、手間がかかって面倒だなぁと思っていました。

ルドベキアの切り戻し
切り戻しをすると草丈を低くして花を咲かせることができるそうです。

「切り戻し」とは伸びすぎた枝や茎を切り取る作業のこと。
草丈を抑えるほかに次のような目的のために行います。
・風通しを良くして蒸れを防ぐ
・わき芽を出して花の数を増やす
・樹形を整える

一般に、切り戻しをするタイミングは花がひととおり咲き終わったころ。

草丈が3分の1~2分の1くらいの高さになるように茎を切ります。

すると、わき芽が伸びてきて2~3週間後に再び花を咲かせるようになります。

最初から花を低い位置で咲かせたい場合はツボミをつける前に切り戻しをします。

草丈が30~40cmのところまで切りましょう。

ただし、2回目の花を楽しむことはできないかもしれません。

ルドベキア切り戻し
6月9日、ツボミをつける前。左側の株だけ切りました。

ルドベキアの脇芽
1週間ほどすると脇芽が出てきます。

ルドベキア、脇芽が伸びる
約10日後。脇芽は10~15cmくらい伸びました。

ルドベキア切り戻し後
7月26日(約1ヶ月半後)

切り戻しをした左側の株は7月下旬に咲き始めました。

お盆のお墓参りに使いたいと思っていたので、ちょうよいタイミング。

放っておいた右側の株はすでに咲き終わったので切り戻ししています。

さいごに

5月のルドベキア タカオ

ルドベキアの特徴と育て方、栽培記録をまとめました。

もらった苗を地植えしたのは2009年の秋。

「名前が分からないけれど植えっぱなしにしておいても心配ないよ」と言われ、ほったらかし。

ホームセンターで販売されているのを見かけ「ルドベキア タカオ」だと分かりました。

草丈を低くして花を咲かせるには切り戻しが欠かせません。

とはいえ、茎を切るときは、いつもドキドキ。

理由は、ドウダンツツジなど庭木の剪定で何度も失敗してきたから。

・切りすぎたかな?
・花が咲かなくなったらどうしよう…
と心配になるのです。

2015年、失敗した場合に備え、株分けして3つに増やしました。

はじめて行う切り戻しは2つの株だけ。

仮に切りすぎて花が咲かなくても、もう1株残っていれば安心というわけです。

2016年から毎年切り戻しをしてみた結果
「ツボミをつける前、5月下旬に3分の1~2分の1くらいに切る」
のが理想的なタイミングのようです。

ただし、これは私が住んでいる地域の場合。

その年の天候に左右されることもあります。

例えば、2019年は7月中旬から30℃以上の真夏日が3週間ほど続きました。

7月にしては記録的な暑い夏です。

その影響でしょうか、ぐんぐん伸びて草丈は130cmくらい。

草丈を抑えて咲かせることはできませんでした。

とはいえ、どの程度切ればよいのか見当がつくようになったのは進歩です。

最近は台風シーズンに慌てて支柱を立てるということがなくなりました。

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