鉢植えの植物は正しい方法で水やりをしないと枯れてしまうことがあるので注意が必要。
「水やりを控えめにする」の正しいやり方や旅行中の水やり対策について調べたことをまとめました。
植木鉢の水やりの基本
基本的に鉢植えの水やりのポイントは以下の通りです。
・受け皿の水は捨てる
・花には水をかけない
鉢植えに水を与える主な理由は2つ。
・水分の補給
・根が呼吸するのに必要な酸素を送り込む
鉢底から流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。
水の量が少ないと土の中の古い空気を追い出すことはできません。
「葉に付着した埃を落とす」「夏場には株や土の温度を下げる」という役割も果たします。
植物が必要とする水の量は、季節や環境、生長の時期などによって変わってきます。
◆春は朝の時間帯に水やり
回数:1日~2日に1回
時間帯:朝
新芽がぐんぐん伸びる成長期です。
水分量が不足しないようにたっぷりと水やりを行いましょう。
◆夏は気温の高い日中を避ける
回数:1日に2回
時間帯:早朝と夕方
日中、水切れを起こしてグッタリしていても、すぐに水を与えてはいけません。
30℃を超す炎天下に水を与えると鉢の中の水の温度も上昇し根を傷める原因になります。
水を与えると一時的には温度は下がりますが、日差しが強い時は蒸れてしまいます。
夕方の涼しい時間になるまで待ってから水をあげましょう。
ただし、既に水切れを起こしてグッタリしている場合は夕方まで我慢させたりせず日陰に移動させましょう。
その後、バケツに張った水に鉢ごとつけて株を冷やすと同時にしっかり吸水させます。
夏の暑い時期は水枯れの心配をするだけでなく水のやりすぎにも注意が必要です。
暑さが厳しい時に水をやりすぎると根腐れしてしまうことがあるからです。
◆秋は少しずつ回数を減らす
回数:1日~3日に1回
時間帯:朝
夜間の気温がグッと下がるようになるので夕方以降の水やりの回数は少しずつ減らしていきます。
◆冬は控えめにする
回数:週に1回~2回
時間帯:9:00~12:00
休眠期に入る植物は回数を控えめにします。
春~秋は気温が上昇する前の早朝に水やりを行うのが基本です。
それに対し冬場は少しずらして午前9時頃に行います。
寒さが厳しい地域では日中の暖かい時間に行うとよいでしょう。
「水やりを控えめにする」とは?
土が乾いた状態になってから数日後(3~7日くらい)に水やりをするという意味です。
1回に与える水の量はたっぷりというのは同じです。
少量の水を与えただけでは根に水分が届かないので注意しましょう。
寒くなって休眠期に入った植物は水をあまり必要としません。
なので、冬の水やりは控えめにする場合が多いです。
多肉植物やサボテンなど乾燥気味にして育てる植物の場合も同様に控えめにします。
「水を多めに与える」とは?
常に土の表面が湿った状態で乾かさないようにすること。
種まきをしてから発芽するまでの間、乾燥させてはいけない場合に水を多めに与えます。
そのほかでは、湿地に自生しているものなどに行います。
一般の植物では、ほとんど行わないやり方です。
旅行中は自動水やり器で水やり対策
ペットボトルを利用した自動水やり器は1~2日の短期間におすすめ。
タイマー式自動水やり器は長期間の旅行や鉢植えがたくさんある場合におすすめです。
水を入れたペットボトルの口の部分に付けて、土にさすと先端から水が少しずつしみ出して給水する仕組みです。
【メリット】
・値段が安い
・簡単に使える
・鉢の大きさ以外に場所をとらない
・1~2日なら充分使える
【デメリット】
・小さな鉢だと根を傷める可能性がある
・土から抜いたあとに穴があく
・日当たりなど場所によっては1日しかもたない
・遠出して1週間くらい留守になる
・たくさんの植木鉢を管理している
自動水やり器は、旅行以外のときにも役立ちます。
家庭用のジョーロの容量は4リットルから8リットルが一般的。
これは重さにすると4~8kgです。
たくさんの鉢植えに水やりをする場合、この重さのジョーロをもって何度も往復しなければなりません。
体力がない女性や高齢者にとっては重労働です。
自動水やり器は、そんな水やりの負担を軽くしてくれるメリットがあります。
さいごに
鉢植え植物の水やりについて調べたことを書きました。
・受け皿の水は捨てる
・花には水をかけない
・季節によって時間と回数を変える
水をやりすぎて根腐れさせてしまったことが何度かありました。
「とりあえず、日課だから鉢植えに水やりをする」というのがいけなかったのでしょう。
それぞれの鉢植えの土が乾いているかどうか確認してから水やりをする習慣を身につけたいですね。
・毎日の水やりが負担に感じられるようになってきた…。
・うっかり水やりを忘れてしまうことが多くなった…。
こんな場合は、自動水やり器を使うことも検討するつもりです。