ミョウガ(茗荷)の特徴と育て方!【2007年 栽培記録】

ミョウガ

爽やかな香りと食感が魅力のミョウガ(茗荷)は薬味に欠かせないという人も多いのではないでしょうか。

スーパーでいつでも買うことは出来ますが自分で育てられたら便利ですね。

ミョウガの特徴と育て方について調べたことをまとめました。栽培記録も紹介します。

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ミョウガの特徴

ミョウガ

ミョウガ(茗荷)は東アジアが原産の多年草。ショウガの仲間です。

古くから香味野菜として親しまれていますが、実は、食用に栽培しているのは日本だけ。

そうめんや冷や奴などの薬味に欠かせない野菜ですが、他にも天ぷらや味噌汁の具、甘酢漬けなどレシピがたくさんあります。

独特の香りの正体は「アルファピネン」という香り成分。

夏バテ防止や風邪の予防、ストレスの緩和など、さまざまな効果があるといわれます。

ミョウガの育て方

ミョウガの新芽

一度植えてしまえば、特に手入れをしなくても育つので初心者にも向いている野菜です。

あまり土壌を選びません。半日陰を好み、夏の高温・乾燥を嫌います。

植える場所が決まったら1ヶ月くらい前までに堆肥と石灰を少しまいて耕しておくと良いでしょう。

地下茎でどんどん増えていくので、地植えにするときは他の植物に影響を与えないような場所を選ぶことがポイントです。

頂芽のついた地下茎を植え付けます。

適期は、3月~4月(11月でも可)で5cm程度の深さに植えます。

ミョウガ栽培

苗を植える場合は6月頃がよいですが、収穫は翌年からになります。

乾燥や雑草の生えるのを防ぐために、落ち葉や稲わらなどを敷きます。

一度植え付けると数年間はそのまま収穫できますが根茎が混み合ってくると収量はだんだん少なくなります。

ミョウガの葉

3~4年に一度は、適当な間隔で根茎を掘り起こして空地を作るか植え替えをするとよいでしょう。

掘り起こした根茎(自宅の庭)
掘り起こした根茎(自宅の庭)

ミョウガの収穫時期と方法

ミョウガの花

種類によって収穫時期が違います。

【夏ミョウガ(早生種)】
7月中旬~8月下旬の夏に花を付ける

【秋ミョウガ(晩生種)】
8月中旬~9月下旬頃の秋に花を付ける

地下茎に花蕾ができて地上に出て開花します。

株元から、花蕾の頭が地上にでかけたところを収穫しましょう。

出来るだけ花茎のつけ根近くを持ち少しねじるようにすると取りやすいです。

珍しいミョウガの実

食べる部分はツボミが集まった花穂です。

花穂の内部には開花前のつぼみが3~12個程度あるそうです。

収穫するのを忘れて放置しておくと、いつの間にか花が咲いていた、というのはよくあることですね。

しかし、ミョウガの実はみたことがない人が多いのではないでしょうか。

2016年10月30日付の陸奥新報で珍しいミョウガの実の写真が掲載されていました。

弘前市の「みどりの協会」によると、
食用のものはツボミのうちに収穫されるため実を目にする機会が少なく栽培者から時々問い合わせがあるそうです。

それくらい珍しいものなんですね。

また、2022年11月11日付の東奥日報では
・小指の先ほどの大きさ
・三つの硬い真っ赤な花びら状のものが付いている
・真ん中に白い柱頭のようなものが確認できる
というミョウガの写真が載っていました。

今まで、ミョウガは花が咲いてしまえば、もう食べられないので取っていました。

花後は、そのまま枯れてしまうのだと思い込んでいたのですね。

まさか、実がなるとはビックリ。

「グッドぐんま」というサイトで紹介されていた文章を一部紹介します。
(ちなみに、群馬県は全国有数の夏ミョウガの産地だそうです。)

ミョウガが実を付けるには、花が咲き、空気中の湿度が98%に保たれた状態で、虫が花粉を運ぶという条件が必要なうえ、受粉から50日もかかってやっと実がなります。

このようにミョウガは結実するための条件が厳しいので実はめったに見ることができないのです。

滅多に実を付けないような植物は増やせないのでは、という心配は無用です。

ミョウガは地下茎を伸ばして増えていきます。

もちろんタネをまけば芽が出ます。

ミョウガの花が咲いたら、そのままにして実がなるかどうか様子をみるというのも楽しいかもしれません。

ミョウガの栽培記録

※栽培しているところ:東北地方

庭で秋ミョウガを育てています。

他の草花が苦手な日当たりの悪い湿った場所で栽培できるところがいいですね。

肥料を与えず、ほったらかしにしておいても毎年収穫できるので重宝しています。

害虫もついたことがないので本当に手間いらずです。

ミョウガ
※秋に植え替えしたミョウガ、翌年7月中旬

以下、植え替えしてから2年目のミョウガのようすです。
収穫量は増えましたがかなり混みあってきました。

ミョウガを植え替えしてから2年目の春
※6月12日撮影 植え替えしてから2年目の春

ミョウガを植え替えしてから2年目の秋
※10月3日撮影 植え替えしてから2年目の秋

ミョウガの花が咲く
※10月13日撮影 ミョウガの花が咲く

枯れ始めたミョウガ
※11月22日撮影 冬が近づき枯れ始めたミョウガ

さいごに

9月撮影 秋ミョウガ

この記事では、ミョウガの特徴と基本の育て方、栽培記録について書きました。

放っておいても収穫できるので庭の片隅に植えておくと便利。

一度、育ててみると、スーパーで売っているのをみても買おうという気がしません。

我が家では、刻んで味噌汁に入れる、酢の物にする、というのが食べ方の定番。

たくさん収穫できたときは、保存がきく甘酢漬けにすることもあります。

ちなみに、冷凍すれば2ヶ月は保存が可能だそうです。

使いきれないときは試してみようと思っています。

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