ルドベキアは真夏の炎天下でも暑さに負けずに花を咲かせてくれる植物です。
草丈が高くなる品種(ルドベキア タカオ)を低くして咲かせる方法など栽培記録をまとめました。
ルドベキアの特徴
ルドベキアは、北アメリカ原産、キク科の植物。
世界中に約30種類あり、一年草と多年草があります。
草丈:30~150cm
開花期:6~10月
花色:黄色、オレンジ、複色など
種類によって、草丈、花の大きさ、花姿はさまざまです。
暑さに強く夏場の直射日光にも負けません。西日が当たる場所でも育てることができます。
寒さにも強く屋外で冬越しできます。
病害虫もほとんどなく丈夫で育てやすい植物です。
代表的な品種には大輪の花を咲かせる「プレーリーサン」、コンパクトな「トトゴールド」、草丈が高くなる「タカオ」などがあります。
ルドベキア タカオの栽培記録
※東北地方北部で栽培。
夏から秋にたくさんの黄色い花を咲かせる多年草。
秋になると地上部が枯れてしまいますが、春になれば芽吹きます。
草丈は約1m。花の大きさは3~4cm。
植え付け場所
夏場も直射日光が当たる場所に地植えしています。
4月中旬~下旬。ソメイヨシノが咲き始める頃になると新芽が出てきます。
植え替え・株分け
3年ほど植えっぱなしにしていると大株になり混みあってきます。
春に株分けを兼ねて植え替えしています。
前回の植え替えから1年しか経っていない株。
植え付け場所を変えるために掘り上げました。
株が小さいので簡単に分けることができます。
根元に小さな新芽が出来ています。
草丈を半分ほどに切り詰めて植え直しました。
こちらは3年目の株。混みあっています(2025年5月9日)。1株だけ株分けしました。
大きく育った分、分けるのに手間取りました。
3年植えっぱなしの株と5月上旬に株分けした株(2025年5月22日)。
左の株は密集しているので、この後、細い茎を間引きました。
切り戻しで草丈を低くして咲かせる
放っておくと草丈は1m以上。
強い風が吹くと倒れてしまいます。
支柱を立ててればよいのですが、手間がかかって面倒。
切り戻しをすると草丈を低くして花を咲かせることができると知り試してみることにしました。
一般に、切り戻しをするタイミングは花がひととおり咲き終わったころ。
草丈が3分の1~2分の1くらいの高さになるように茎を切ります。
脇芽が伸びてきて2~3週間後に再び花を咲かせるようになります。
草丈は30~40cmくらい。
6月9日、ツボミをつける前。左側の株だけ切ってみました。
1週間ほどして脇芽が出てきました。
約10日後。脇芽が10~15cmくらい伸びました。
7月26日(約1ヶ月半後)
切り戻しをした左側の株は7月下旬に咲き始めました。
お盆のお墓参りに使いたかったので、ちょうよいタイミング。
放っておいた右側の株はすでに咲き終わったので切り戻ししています。
挿し芽で増やす
・新しく伸びた茎を切り取る
・数時間、水を入れた容器にさして水あげする
・土をポットに入れて挿す
・乾かさないようにして風通しのよい日陰に置く
以下、挿し芽を試してみたときの様子。
2019年7月16日に挿し芽。
3週間くらいで新しい葉が出てきました。
9月4日。ポットから取り出したところ。
発根しているのが確認できたので、すぐに地植えしました。
しかし、晩秋に枯れてしまいました。
もっと早い時期に挿し芽をして寒くなる前に株を大きく育てる必要があるようです。
タネの採取とタネまき
例年、咲き終わると早々に茎をバッサリと切っています。
なので、こぼれダネから発芽したことはありません。
2025年はタネまきから育ててみることにしました。
2024年秋、花が枯れた後に残った黒い芯の部分を切り取りました。
黒い小さなタネが取れました。春まで袋に入れて保管。
・発芽温度は20~25℃
・育苗ポットにまくか、育てたい場所に直接タネまき
・発芽には光が必要なので土はかぶせない
2025年5月22日。
5月1日にタネまきをして1つしか芽が出ていません。
ただ、数日後にはさらに4つほど発芽しました。
こぼれダネで容易に増えるときいていたのに。
発芽まで時間がかかるのは何故?と思ってしまいました。
考えられる理由は以下のとおり。
・タネをまくときにうっかり土をかぶせた
・発芽適温になる前にタネまきした
・発芽する前に土を乾かしてしまった
2025年5月29日。
発芽率はかなり低く30%くらいでしょうか。
6月4日。地植えしました。
6月26日。
さいごに
ルドベキアの特徴と栽培記録をまとめました。
もらった苗を地植えしたのは2009年の秋。
「名前が分からないけれど植えっぱなしにしておいても心配ないよ」と言われ、ほったらかし。
ホームセンターで販売されているのを見かけ「ルドベキア タカオ」だと分かりました。
暑さにも寒さにも強く丈夫な植物で、夏場にたくさんの花を咲かせてくれるのはありがたい。
ただ、放っておくと、とんでもなく大きくなります。
草丈を低くして花を咲かせるには切り戻しが欠かせません。
毎年、切り戻しをしてみた結果
「ツボミをつける前、5月下旬に3分の1~2分の1くらいに切る」
のが理想的なタイミングのようです。
ただし、これは私が住んでいる地域の場合。
その年の天候に左右されることもあります。
例えば、2019年は7月中旬から30℃以上の真夏日が3週間ほど続きました。
7月にしては記録的な暑い夏です。
その影響でしょうか、ぐんぐん伸びて130cmくらいになり草丈を抑えて咲かせることはできませんでした。
とはいえ、どの程度切ればよいのか見当がつくようになったのは進歩です。
今では台風シーズンに慌てて支柱を立てるということはなくなりました。
【追記/ルドベキア アマリロゴールドを育てる】
・鮮やかな黄色の花弁と中央の緑色の花芯が美しい大輪品種
・草丈は30~50cmにおさまるので倒れにくい
2024年7月中旬、苗を購入。
しおれた花を切り取り、地植えにする。
7月下旬、ツボミをつける。
8月上旬、咲き始めるが30℃を超える日が多く花数は少なめ。
9月中旬、気温が25℃前後になると次々とツボミがつく。
10月上旬、満開。
寒さに強い宿根草だときいていたのに翌年の春に芽吹くことはありませんでした。
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