ヤブランの特徴と育て方!花が咲かない原因と対処法も紹介!

ヤブランの花

ヤブラン(藪蘭)は美しい葉と花、そして実が楽しめる植物です。

丈夫で育てやすく手間がかからないので初心者にもおすすめ。

今回は、ヤブランの特徴、育て方のポイント、花が咲かない原因について調べたことをまとめました。

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ヤブランの特徴

ヤブランの花

ヤブランは、日本・東アジア原産、キジカクシ科(ユリ科)の常緑性多年草。

名前に「ラン」とつきますがランの仲間ではありません。

藪などに自生し葉がランに似ていることが名前の由来となっています。

別名、リリオペ(学名)とも呼ばれます。

草丈:20~40cm
開花期:8~10月
花色:紫
耐暑性:強
耐寒性:強(-15℃前後)

日本に自生するだけあって丈夫で育てやすい植物です。

暑さ、寒さ、乾燥に強く、植えっぱなしにできるので手がかかりません。

美しい葉と花を楽しめ和風の庭で使用されることが多いですが洋風の庭にも合います。

グランドカバー、寄せ植え、花壇やアプローチの縁取り、日陰の通路などさまざま場所で利用されます。

ヤブランの実
草姿が似ている植物にジャノヒゲがあります。

ヤブランの実は黒、ジャノヒゲの実は青紫なので実の色で区別できます。

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主な品種

日本で自生しているのはヤブラン・ヒメヤブラン・コヤブランの3つ。

最も多く栽培されるのはヤブランで、緑葉と斑入りの品種があります。

ヤブランの育て方

ヤブラン

午前中の日光が当たる半日陰が適していますが、日なたや日陰でも育ちます。

1日中、日光が当たる場所では株がしまった感じになり花数が多くなります。

ただし、強い直射日光に当たると葉焼けをすることがあります。

斑入りヤブランは緑葉のヤブランよりも葉焼けしやすいので注意しましょう。

一方、日陰では葉がやや徒長し花数が少なくなります。

水やり

地植えの場合は、特に必要ありません。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。

ただし、冬は生育が止まるので水やりは控えめ。土が乾いてから2~3日くらいしてから与えてください。

肥料

地植えの場合は、植え付ける時に堆肥や腐葉土を混ぜ込んでおくだけでよいです。

鉢植えの場合は、春と秋に緩効性化成肥料を与えます。

植え付け

適期は3~6月、9~11月。

特に土質を選びませんが、堆肥や腐葉土を混ぜ込んでおくと生育が良くなります。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使います。

植え替え

適期は植え付けと同じです。

鉢植えの場合は、2~3年に1回が目安。

一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けを行います。

地植えの場合は、3~4年を目安に混み合っているようなら株分けを兼ねて植え替えを行います。

増やし方

株分けで増やすことができます。

1株に3~5芽がつくように分けるのがポイント。

ヤブランの花

切り戻し

冬の寒い時期は葉が枯れたりして見ばえが悪くなってきます。

3月頃、新芽が出てくる前に古い葉を根元から切り取っておくとよいでしょう。

春になると新しい葉がきれいに出そろいます。

病害虫

発生はほとんどありません。

冬越し

関東地方以南では防寒対策をしなくても戸外で冬越しできます。

霜で葉が傷むことがありますが枯れることはありません。

寒冷地では葉の傷み方が大きくなる可能性もありますが傷んだところをカットしておくと春には新芽がでてきます。

鉢植えの場合は、軒下など霜を避けられる場所に移動すれば、葉が傷むのを防ぐことができます。

ヤブランの花が咲かない原因と対処法

ヤブランの葉

日光不足、肥料切れが原因として考えられます。

日光不足

日陰でも育ちますが、日光不足で開花しないことがあります。

花を咲かせたい場合は半日陰で育てましょう。

カラーリーフとして楽しむのであれば日陰でかまいません。

肥料切れ

鉢植えの場合、肥料切れを起こすと花が咲かないことがあります。

春と秋に緩効性肥料を与えてください。

さいごに

ヤブラン

この記事では、ヤブランの特徴、育て方、花が咲かない原因と対処法について書きました。

・暑さ、寒さ、乾燥に強い
・葉と花と実が楽しめる
・日陰でも育つ

氷点下でも耐えられるそうですから寒冷地での冬越しも大丈夫そうですね。

斑入りの品種を地植えすれば日陰の庭が明るくなりそうです。

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