ターシャテューダーさんの庭について

ターシャテューダーの庭

絵本作家のターシャ・テューダーさんはガーデナーとして有名ですね。

その他、生活に必要な物のほとんど手作りする自給自足の19世紀風ライフスタイルでも知られています。

この記事では、ターシャさんの本を読んだ感想や生誕100年 ターシャテューダー展に行った時のことを書きました。

ターシャテューダーさんの庭について

実は、ターシャテューダーさんという女性のことは全く知りませんでした。

きっかけは、年末にNHKで放送された番組の予告編。

あれほど、見ようと思っていたのに見損なってしまいました(T_T)。

●ターシャからの伝言~花もいつか散るように~
2008年12月27日(土)総合 午後2:00~3:00

今年6月、アメリカを代表する絵本作家、ターシャ・テューダーが亡くなった。

バーモント州の山奥で19世紀風の暮らしを貫き、自ら手がけた庭の最も美しい季節に、自宅で最期を迎えた。

4人の子どもを女手一つで育てあげ、57歳のときに理想の庭を作るという夢に着手、望んだ通りの暮らしを築いていったターシャ。

92歳で亡くなる前、孫のウィンズローには、こう語っていたという。

「私たちは同じ道を同じ方向に向かって歩いているのよ。
私は死ぬことを決して畏れていないわ。
花がいつか枯れていくように、それはすべての命がたどり着くことなのだから、悪いことのはずがない。
だからあなたもしっかり生きて。自分が望むように。」

最晩年の日々、ターシャは子や孫たちにどんなメッセージを残したのか。

そして生涯にわたって絵本や庭づくりを通し、彼女が発してきたメッセージとは何だったのか。

亡くなって半年、家族や友人たちへの新たなインタビュー、この秋の庭の様子も含め、ターシャが私たちに残してくれたものをあらためて見つめる。

出典:NHKホームページ

心を惹かれたのは、57歳のときに理想の庭を作る夢に着手したということ。

そして、その広大な庭。

理想の庭を作り始めるのに年齢は関係ないのかもしれません。

「ターシャ テューダーの言葉」の感想【2013年】

ターシャ・テューダーの言葉

著作を読んでみたかったのですが写真集は値段が高い。

図書館で借りようと思っているうちに行きそびれてしまい、数年が経ちました。

2013年、偶然、再放送(再々放送?)を見て、読みたい気持ちが再燃。

自分はターシャさんの何に惹かれているのだろうと考えた結果、次の2冊を通販で購入しました。

古本だと手頃な値段で買うことができるのが嬉しいですね。

◆ターシャ・テューダーの言葉
「思うとおりに歩めばいいのよ」(2002年)
「今がいちばんいい時よ」(2004年)

写真が多く文章は少ないので、あっという間に読んでしまいました。

さいしょはとても感動したとか心を動かされたという事はなかったです。

ただ、何度か読み直しているうちにターシャさんの言葉がじわじわとボディブローのように効いてきました。

「ブレがない」生き方に魅力を感じます。

・89歳になっても「今がいちばんいい時よ」といえる。
・89歳になっても、いくつも計画をもっている。

新しいことに挑戦する気概が素晴らしい。

「思うとおりに歩めばいいのよ 」の最初の部分には次のように書かれています。

わたしは、ほかの方に「どう生きなさい」とアドバイスすることはできませんが、自分がどう生きてきたか、どう生きたいと思っているかという哲学はもっています。

この哲学こそが「ブレがない」と感じた理由なのかもしれません。

ターシャさんは、思想家ヘンリー・デイヴィッド・ソローがウォールデン湖のほとりで自給自足の暮らしを実践した著書『ウォールデン-森の生活』からソローの思想に大きく影響を受けたそうです。

「ウォールデン-森の生活」は20代に一度読みましたが今でも記憶に残る一冊。

同じ本を読んで影響を受け自給自足の暮らしを実践してしまうターシャさんには尊敬の念を覚えずにはいられません。

他の著作も読んでみたくなりました。

生誕100年 ターシャテューダー展に行く【2016年】

生誕100年 ターシャ・テューダー展

11月、「生誕100年 ターシャ・テューダー展」が開催されているさくら野百貨店にいってきました。

※上の写真はターシャさんの庭の一部を再現したもの。展示物のなかで唯一、撮影OKの場所です。

ターシャ・テューダー展 チラシ

展示品について

絵本の原画が展示されていました。

私がターシャさんのことを知ったのはNHKの番組がきっかけ。
ガーデナーというイメージが大きいです。

絵本作家だと知ったのは随分と後のこと。

絵本や挿絵をじっくりと見たのは初めてでしたが、見ているだけで暖かい気持ちになる絵ですね。

そのほか、愛用の食器や家具、雑貨、ガーデニンググッズなどの数多くの品々が展示されていました。

手作りのロウソクもありました。秋に1年分をまとめて作るのだそうです。

自給自足とはいいますが、いったい何十本作ったんでしょう。

彼女が作ったという縫いぐるみや人形も飾られていました。

毛糸のポンポンで作ったようにみえるウサギもあって、私も作ってみたくなりました。

また、日本初公開だというドールハウスも展示。

写真でみたことはありましたが本物が見られて感動です。

実物の4分の1のサイズで作られたというドールハウスは思ったよりも大きく、精巧に作られていて素晴らしかったです。

ドールハウスの中にいた2体の人形は、関節がちゃんと動くような作りになっているということ。

洋服も丁寧に作られたもので素敵でした。

さいごに

絵本作家、挿絵画家、ガーデナー、人形作家、そして動物たちに囲まれながら自給自足の生活をしていたターシャさん。

自給自足は無理としても憧れる部分は多いです。

ガーデナーとしての彼女も素敵ですが「楽しみは創りだせるもの」というブレない生き方に特に惹かれます。

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