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「植物はヒトを操る」の感想:いとうせいこうさんと育種家さんの対談集

投稿日:2013年10月28日 更新日:

変化朝顔(青打込弱渦柳葉白采咲)

「植物はヒトを操る」(いとう せいこう×竹下 大学:著)の感想です。

植物を育てるのが楽しいのは、
実は、植物に使われているのかも!?
などと視点を変えてみるのも面白いかもしれませんね。

植物はヒトを操る
植物はヒトを操る【電子書籍】[ いとう せいこう ]

作家、クリエーターとして多方面で活躍、
ベランダ園芸愛好家としても知られている、
いとうせいこうさん。

そして世界的な花の育種家(ブリーダー)の竹下大学さん。

このおふたりの対談集です。

本書のタイトルは、
人類は植物を利用して文明を発展させてきたが、
実は植物の方が種の繁栄のために人間を利用
しているのではないかという発想によるもの。

育種家という職業目線からみた、
人類の歴史と植物にまつわる興味深い話が
たくさんでてきます。

ガーデニングに関しては、
いつの時代も西欧のほうがレベルが上かと
思っていたのですが…。

意外なことに、江戸時代はヨーロッパより
日本の方が園芸レベルは高かったという話
には驚きですね。

【斑入りの美意識】
例えば、私が好きな植物のひとつに
斑入りのギボウシがあります。

この「斑入り」、実は日本人が最初に見つけた
美意識なのだそうですよ。

産業革命の時代にイギリスからやってきた
プラントハンターが日本の斑入りの植物を
持ち帰って紹介したことで、ヨーロッパで
斑入りの植物がブームになったのだそうです。

【江戸時代に大ブーム!変化アサガオ】

同じく江戸時代に大ブームになった
アサガオ栽培の話も興味深かったです。

アサガオといえば、小学生の観察日記の定番。

最近では緑のカーテンとしても注目されている、
お馴染みの1年草ですね。

しかし、江戸時代にブームになったのは
変化アサガオ(変わり咲きアサガオ)というもの。

突然変異でできた珍しい花色や花姿、
なかには一見しただけではアサガオとは
思えないものに変化したアサガオが
珍重されるようになったそうです。

そういえば、歴史小説の中に、
そんなアサガオがでてくる場面がありました。

竹下大学さんも高校生のときに、
「数咲き作り」「切り込み作り」という
仕立て方でアサガオを育てていたそうです。

ツルを伸ばさないで小さく育てることも
できるなんて、この本を読んで始めて知りました。

アサガオ

花が咲くと嬉しいと思うのは、
植物が生き残るために人間を
使った戦略かもしれない…など、

植物の見方についていろいろと考えさせてくれる本です。

読了後、切り込み作りでアサガオを育ててみたいと思った私でした。

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