ハナミズキの花が咲かないといっても、いろいろなパターンがあります。
・植え付けてから一度も咲かない
・去年までは咲いていたのに今年は咲かない
・たくさん花を咲かせる年と咲かない年がある
それぞれの原因について調べてみました。
ハナミズキが一度も花を咲かせない理由は?
ハナミズキを庭に植えてから何年経っても花を咲かせてくれないと心配になりますね。
実は、ハナミズキは根が付いていないと花が咲かない木なのだそうです。
一般に、根が土にしっかりと根付くまで3年ほどかかるといわれています。
地域や環境にもよりますが、5~6年経ってから花が咲き始めたというケースもあります。
日当たりや養分など生育環境が整っているのであれば、花が咲くまで気長に待ってみるのがよいかもしれませんね。
ハナミズキの花が今年咲かない原因は?
去年までは咲いていたのに今年は咲かないという場合、原因として考えられるのは次のようなものがあります。
【剪定】
ハナミズキは自然に樹形が整うので、特に剪定する必要はありません。
しかし、大きくしたくない場合や枝が込み過ぎた時は剪定が必要です。
剪定するなら、花後すぐか、落葉期に行いましょう。
ハナミズキは夏に花芽ができます。
花後、すぐに剪定をすれば、間違って花芽を切ってしまう可能性は少なくなります。
花芽は直径1センチ弱の丸型で、秋になれば目で見てすぐに分かります。
落葉時期の剪定は、花芽を確認しながら行うことができるので間違って切ってしまう失敗は少なくなると思います。

ハナミズキのツボミ
【肥料分】
栄養分が少ないと、花付が悪くなります。
2月と9月に、油かすや骨粉などの有機肥料を施します。
【日照不足】
半日陰でも育ちますが、花の数は少なくなります。
もともと、日光を好む木です。花を楽しみたいなら日向に移植しましょう。
ハナミズキの花が咲く年と咲かない年がある
花が多く咲く年とほとんど咲かない年があるというケースもあります。
毎年、花の咲く数が違っている場合の原因は何があるのでしょうか?
花の中には1年おきに開花する「隔年開花」という性質を持ったものがあります。
これは、剪定の時期を間違ったとかの理由ではなく、そういう性質を持った樹木があるということのようです。
調べてみると、ハナミズキは、この隔年開花の性質が出やすい木らしいですね。
(コブシも同じ性質があるそうです)
ハナミズキの場合は10年くらいは生長をする事を優先して出来るだけ大きくなろうとします。
開花のためには相当な体力が必要です。
その開花のための体力も生長の方に回されるので、どうしても隔年開花になってしまうのだとか。
毎年、同じように花を咲かせたい場合は、花芽が極端に多くついているのを見つけたら秋~冬にかけて花芽を半分くらい摘み取りましょう。
すると翌年からは毎年開花する場合が多いといわれています。
さいごに
今回は、ハナミズキの花が咲かない原因と対策について調べたことをまとめました。
ハナミズキは、木が大きく生長すれば隔年開花は解消され、毎年、花が咲くといわれています。
花が咲かなかったり花数が少ないと気になるものですが1年おきの開花を楽しむというのもよいかもしれません。
家の近くにハナミズキの街路樹があるのですが、満開のもの、花が少ないもの、花の付き方にずいぶんと差があります。
同じ環境であっても同じように花が咲くというわけにはいかないものなんでしょうね。