アサガオは丈夫で育てやすいので小学校で育てる植物の定番になっていますよね。
しかし、葉は茂っているのに花があまり咲かなかったり、場合によっては全く咲かないことがあります。
今回は、アサガオの花が咲かない原因として考えられることと対策を紹介します。
アサガオの花が咲かない原因【日照時間】
アサガオは「短日植物」です。
一日の日照時間が短くなることを感知して花を咲かせる性質をもっています。
街灯や玄関の灯りなど夜も明るい場所で育てると、いつも昼間だと勘違いしてしまい花を咲かせません。
アサガオの開花条件とは?
アサガオは、朝、明るくなるから花が咲くのではありません。
暗さを感じて約9時間後に花が咲きます。その時の明るさは関係ありません。
暗くなってから約9時間後、朝顔の花が咲く時刻が、ちょうど朝だからアサガオと呼ばれるようになったということです。
季節によって日没の時間は変わってきますから、当然、アサガオの開花時刻も変わってきます。
日が暮れる時間が一番遅いのは、夏至の頃。
なので、アサガオの咲く時間も一番遅く、その後、徐々に早く咲くようになります。
最終的に、秋には夏より2時間程早く開花するようになるようです。
では、暗闇の時間が短いとどうなるのでしょうか?
暗闇の時間が短いと、開花する時刻は大幅に遅れ、ツボミが開かないこともあるそうです。
ちなみに、周囲温度を一定にして照明をつけっぱなしで育てた場合、ツボミは大きくなりますが何日経過しても咲くことはないといわれています。
対策
約9時間、暗い時間を作ることで花を咲かせることができます。
目安は、新聞が読めないくらいの暗さだそうです。
街灯など光をコントロールできない場合は、夜にダンボールを被せるなど光を遮る工夫をしてください。
アサガオの花が咲かない原因【肥料】
肥料は必要ですが、多ければよいというわけではありません。
肥料が多すぎるとツルや葉っぱが茂りすぎてしまい、ツボミがつきにくくなります。
また「窒素」が多い肥料を与えていると茎や葉が茂りすぎて花芽が作られません。
花芽を作る「リン酸」が不足している可能性があります。
肥料を与え過ぎない、リン酸が多い肥料を与えるといったことを見直してみましょう。
アサガオの花が咲かない原因【水やり・摘芯】
生育期には1日2回水やりが必要です。
水が足りないとツルを伸ばすことができず、しだいに枯れていってしまいます。
しかし、水を与えすぎて土が常に湿っている状態では根腐れを起こして枯れてしまいます。
水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと与えることを心掛けましょう。
摘芯
ツルが伸びすぎてツボミをつけるための栄養がツルにいってしまっていることも考えられます。
ある程度の草丈に生長したらツルの先端を摘み取りましょう。
最後に
アサガオは、小学校で育てる植物の定番なので育て方が簡単というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?
実は、花が咲かないというケースは意外と多いらしいですよ。
短日植物という性質、朝に咲くからアサガオというわけではないなど、なかなか奥が深い植物ですね。
暗さを感じて約9時間後に花が咲くという性質を利用すると、アサガオの花を好きなときに咲かせることができるそうです。
方法は、まず、花を咲かせたい時間の9時間前に、アサガオを暗い部屋などに入れます。
そして5時間ぐらいたてば、そのあと明るいところに置いておいても、観察したい時間に花を咲かせることが出来るそうです。
夏休みの自由研究に使えそうですね。
今年は、久しぶりにチャレンジしてみようかなと考えています。
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