アサガオ(朝顔)栽培のトラブルまとめ【芽が出ない・花が咲かない】

アサガオのツボミ

「種まきをしたのに、いつまで経っても芽がでない」

「葉ばかり茂って花が咲かない」

アサガオ栽培のトラブルについて調べたことをまとめてみました。

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アサガオの芽が出ない原因

アサガオの発芽

一般に、種をまいてから4~5日、遅い品種でも2週間くらいで芽が出ます。

発芽に必要な3条件は「温度・水・空気(酸素)」
種はこの3つがそろってはじめて発芽する環境が整います

アサガオの場合は「光」も発芽の条件に加わります。

気温が低い

種まき適期:5~6月
発芽適温:20~25℃

アサガオは熱帯~亜熱帯地域原産の植物なので発芽に適した温度は比較的高めです。

気温が低いと発芽しません。

5月に入り夜間の気温が下がらなくなる頃に種まきをしましょう。

暖かい地域では5月中旬、寒い地域では5月下旬が目安。

種まき後に急に冷え込む日がある場合も芽が出にくくなります。

気温が低い日が続くようなら時期を遅らせたほうが安心です。

発芽処理をしていない

種の皮は硬く水分を吸収しにくい性質をもっています。

そのまま種をまくと発芽しなかったり、そろって発芽しません。

種をまく前に水分を吸収できるように「発芽処理(芽切り)」をしましょう。

※市販の種は発芽処理をしているため、そのまま種をまいても発芽します。種の袋に記載されている説明書きを確認しましょう。

アサガオの種

【発芽処理のやり方】
・種の丸みのある部分に傷をつける
 内側の先端にある「へそ」は根が出る部分なので傷をつけない

・傷は、中の白い部分が少し見える程度
 爪切りのヤスリの部分を使うとナイフよりも簡単・安全

※傷つけた種は十分吸水できるため、水に浸ける必要はありません。

※発芽処理以外に、一晩水に浸けて膨らんだものをまく方法もあります。

水やり不足や与え過ぎ

アサガオの双葉
・種まきの直後はしっかりと水を与え、日陰に置く
・その後は、土の表面が軽く乾いてきたら水やりをする
・発芽するまで、乾かさないように管理

発芽に水は欠かせません。土が乾燥すると発芽しづらくなります。

しかし、与え過ぎると種が水に浸かったままの状態になり酸素不足で発芽できないことがあります。

水はけと水もちが良い種まき専用の用土を使い、土がいつも適度に湿っている状態を保つようにしましょう。

種の上にかぶせる土が少ない

多くの植物の種は光に関係なく発芽(中性種子)しますが、光が発芽に影響する種もあります。

・好光性種子(こうこうせいしゅし)は、光が当たらないと発芽できないタイプ
 ⇒土をかぶせない、または、薄く土をかぶせる

・嫌光性種子(けんこうせいしゅし)は、光が当たっていると発芽しにくいタイプ
 ⇒種が隠れるように土をかぶせる

アサガオの種は嫌光性なので、1cmくらい土をかぶせます。

反対に深くまきすぎても発芽しにくくなるので注意しましょう。

種が古い

アサガオの種
種には寿命があり、古くなるほど発芽率は悪くなります。

また、高温多湿な場所での保存は寿命が短くなる原因になります。

あまった種や自分で採った種は以下の方法で保存します。

・十分に乾燥させる
・乾燥剤といっしょにビンや缶などに入れる
・ビニールテープで密閉する
・冷蔵庫の野菜室(5~10℃)に入れる

アサガオの花が咲かない原因

アサガオのツボミ

葉は茂っているのに花があまり咲かなかったり、場合によっては全く咲かないことがあります。

日照時間、肥料、水やりが原因として考えられます。

日照時間

アサガオの葉
アサガオは「短日植物」です。

朝、明るくなるから花が咲くのではありません。

一日の日照時間が短くなることを感知して花を咲かせる性質をもっています。

街灯や玄関の灯りなどで夜も明るい場所で育てると昼と勘違いしてしまい花を咲かせません。

【アサガオの開花条件】
・暗さを感じて約9時間後に花が咲く
・開花時の明るさは関係ない

季節によって日没の時間は変わってきます。

当然、アサガオの開花時刻も変わってきます。

日が暮れる時間が一番遅いのは、夏至の頃。

なので、アサガオの咲く時間も一番遅く、その後、徐々に早く咲くようになります。

最終的に、秋には夏より2時間程早く開花します。

では、暗闇の時間が短いとどうなるのでしょうか?

暗闇の時間が短いと、開花する時刻は大幅に遅れ、ツボミが開かないこともあるそうです。

周囲温度を一定にして照明をつけっぱなしで育てた場合、ツボミは大きくなりますが何日経過しても咲くことはないといわれています。

【対策】
約9時間、暗い時間を作ることで花を咲かせることができます。

目安は、新聞が読めないくらいの暗さだそうです。

街灯など光をコントロールできない場合は、夜にダンボールを被せるなど光を遮る工夫をしてください。

◆参考サイト
ウェザーニュース/アサガオ
(https://weathernews.jp/s/topics/201807/120195/)
東山動植物園オフィシャルブログ/長日植物、短日植物、中性植物
(https://www.higashiyama.city.nagoya.jp/blog/2020/05/post-4163.html)

肥料

アサガオの葉
肥料は必要ですが、多ければよいというわけではありません。

特に窒素が多いと、葉ばかり茂って、ツボミがつきにくくなります。

与え過ぎないように気をつけましょう。

水やり

アサガオの葉
生育期の水やりは1日2回が目安。

水が足りないとツルを伸ばすことができず、しだいに枯れていってしまいます。

逆に、水の与えすぎは土が常に湿っている状態になるので根腐れを起こして枯れてしまいます。

土の表面が乾いたらたっぷりと与えるようにしましょう。

さいごに

アサガオの葉

大人になってからアサガオの種まきをしたら発芽率が悪くてガッカリしたことがありました。

発芽適温になる前に種まきをしたことが原因だったようです。

というわけで、アサガオの栽培トラブルについて調べたことをまとめてみました。

アサガオの花

2023年のアサガオの花。猛暑日が続く中、咲いてくれました。

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