ガマズミの特徴と育て方

ガマズミの実

ガマズミは初夏の白い花、秋の赤い実、紅葉と長い期間楽しむことができるのが魅力。

特徴と育て方、ガマズミの仲間(ビバーナム)の代表的な種類について調べたことをまとめました。

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ガマズミの特徴

ガマズミの花
ガマズミは、日本原産のガマズミ科ガマズミ属の落葉低木です。

※レンプクソウ科 、あるいはスイカズラ科とされる場合もあります。

学名:ビバーナム(Viburnum)
和名:ガマズミ(Viburnum dilatatum)
別名:アラゲガマズミ

ガマズミの仲間は世界に約150種が分布。

日本には16種が自生し、北海道~九州の山野で普通に見ることができます。

樹高:1.5~4m
開花期:5~6月
花色:白色

【生育サイクル】
春に芽吹き、初夏に花を咲かせ、秋に赤い実をつけ、紅葉後に葉を落とします。

常緑性ガマズミの代表的な種類

日本原産のガマズミの仲間の多くは落葉性です(ミヤマガマズミ、コバノガマズミ、オオデマリなど)。

常緑性のガマズミは外国産が多く、学名(Viburnum)からビバーナムと呼ばれます。

●ビバーナム・ダビディ 
 中国原産。青い実をつける。樹高は大きくても1mほど。

●ビバーナム・ティヌス
 地中海沿岸原産。青い実をつける。花は甘い香り。
 葉が落ちないことからトキワガマズミ(常緑ガマズミ)の別名がある。

●ハクサンボク
 日本原産。主に西日本に自生。やや寒さに弱い。

赤い実は食用になる

ガマズミの実
果実は秋になると赤くなりますが初めは酸味と渋みが強いです。

晩秋の霜が降りる頃になると白い粉を吹いて甘くなります。

とはいえ、種が大きくて果肉が薄いので食べられる部分は多くありません。

漬物を赤く染めるための着色料や果実酒などに利用されます。

栄養素としてはビタミンCやポリフェノール、アントシアニンが豊富に含まれているのが特徴です。

生活習慣病の予防に役立つといわれガマズミの実を使ったジュースや果実酒、ジャムなどの商品が販売されています。

ガマズミの育て方

ガマズミの葉

日本に自生しているだけあって丈夫で育てやすいです。

土質も特に選びません。

植えつけてしまえば、あまり手がかからない樹木です。

半日陰でも育ちますが日当たりが良い場所に植えると花と実が多くつきます。

挿し木や種まきで増やすことができます。

水やり

地植えの場合、特に必要ありません。

鉢植えの場合は、土が乾いたらたっぷりと与えましょう。

肥料

特に必要ありません。

剪定時期と方法

自然に樹形が整います。

枯れた枝や混みあった枝を切り落とす程度の剪定でかまいません。

生長スピードが遅いため、2年に1回のペースで花が咲き終わった6月上旬~7月に行います。

夏の終わりには翌年の花芽ができます。

夏以降に剪定すると花芽まで切ってしまうので気を付けましょう。

さいごに

小学生のときに学校の観察会で山へ行きガマズミの実を食べたことがあります。

甘酸っぱくておいしかったですね。

機会があれば自宅の庭に植えてみたいと思っている樹木です。

というわけで、特徴と育て方について調べたことを書いておくことにしました。

低木なので地植えでも手入れしやすいし、鉢植えでも育てられるのは魅力。

ただ、食べられる実にこだわらなければ常緑ガマズミ(ビバーナム)を育てるのもよいかもしれません。

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