ロウバイ(蝋梅)は、冬に黄色で香りのよい花を咲かせる花木です。
中国では、ウメ・スイセン・ツバキとともに「雪中の四花」として尊ばれているそうですよ。
ロウバイの剪定時期など育て方のポイントを紹介します。
ロウバイ(蝋梅)の特徴と種類
中国が原産地の、ロウバイ科の落葉低木です。
冬に咲く花木の代表種と言えます。
名前の由来は諸説あり、
・花が蝋細工のように美しいからという説
・花弁の色が蜜蝋に似ているからという説
・蝋月(旧暦の12月)に梅に似た花を 咲かせるからという説
などがあります。
別名、カラウメ(唐梅)、トウバイ(唐梅)とも呼ばれます。
名前に梅の文字が入っていますが、植物学的には梅の仲間(バラ科)ではありません。
日本では古くから庭木や盆栽などで栽培されてきました。
耐寒性に優れ、花の少ない時期に開花するので、お正月の生け花や茶花にも良く使われます。
花の咲く時期は1~2月ごろ。
花色は淡黄色で、ジャスミン系の甘い香りがします。
種類
・マンゲツロウバイ(満月蝋梅)
・ソシンロウバイ(素心蝋梅)
・トウロウバイ(唐蝋梅)
・クロバナロウバイ(黒花蝋梅)
ロウバイ(蝋梅)の育て方
ロウバイは、寒さにも強く丈夫で初心者にも育てやすい庭木です。
ただ、庭に植えると、あっという間に大きくなって放っておくと木の高さが2~4mくらいになってしまいます。
植え付ける場合は、大きくなっても大丈夫な場所を選ぶことが大切です。
大きく育てたくない場合は、鉢植えにしたほうがよいかもしれません。
植え付け適期は、落葉期間中の11~3月頃。
寒冷地では、12~2月の厳冬期は避けます。
植えつける場所は、水はけの良い、肥沃な土壌が適しています。
2~3時間以上の日光が当るところなら大丈夫です。
しかし、日当たりのよい場所のほうが花芽がつきやすいです。
冬に花が咲くので、寒風の当たらない場所を選ぶようにしましょう。
肥料は、4~5月と、寒肥として12月に、緩効性化成肥料や固形の油かすなどの有機質肥料を与えます。
病害虫の心配はほとんどありません。
ロウバイ(蝋梅)の剪定時期・方法
放任していても樹形はある程度整うので、剪定はあまり必要ありません。
ロウバイは、春から伸びた枝に、夏~秋、花芽がつきます。
そして、徒長枝には花が少ないです。
なので、花後、新葉が出る前の3月に、花芽のない長く伸びた枝を選んで剪定をします。
木をこれ以上大きくしたくない場合や小さくしたい場合には、徒長枝の根元から切り落としましょう。
また、根元から「ひこばえ」と呼ばれる長くて勢いのある枝がたくさん出てきて株立ちになりやすいです。
ひこばえをそのままにしておくと今までの充実した枝や幹の勢いが弱くなってしまいます。
2~3本くらいを残して、あとは太くなる前に切ったほうがよいでしょう。
ロウバイ(蝋梅)の鉢植え盆栽の管理ポイント
植え替えは、花後の3~4月と秋の10~11月初旬が適期です。
2年に1回を目安に行いましょう。
用土は、赤玉土(小粒)6・腐葉土4などの水はけの良い土を使いますが、赤玉土だけでも大丈夫です。
水やりは鉢土の表面が乾いたら、たっぷりと与えます。
春と秋は1日1回、冬は2日から3日に1回、夏場は朝晩2回ぐらいです。
さいごに
ここ数年、ロウバイを購入しようと思っているのに気がつくと完売しているということが続いています。
お店に一番たくさん入荷するのが1月らしいので、来年こそは、見つけたら迷わず即効で買いたいと思っています。
買い逃したら通販で、ということになるのかもしれません。