パンジーとビオラは、春が近づくとよく見かける定番の園芸植物。
品種改良が進んで秋咲きが出回り、今では秋から春の花として人気があります。
今回はパンジーとビオラの特徴と育て方のコツを紹介します。
パンジーとビオラの特徴
パンジーとビオラはスミレ科の一年草でヨーロッパ産のスミレを改良したものです。
別名、三色スミレ、遊蝶花とも呼ばれます。
草丈は、10~30cm。
開花期は、10月下旬~5月中旬。
花色は、白,赤,ピンク,オレンジ,黄,青,紫,茶,黒,複色。
ほかの植物にはないような花の色も多くあり、長い期間咲き続けるのが特徴です。
丈夫で育てやすく必要最低限の手入れで長期間育てる楽しみが味わえるのが魅力。
初心者におすすめの植物です。
パンジーとビオラの違い、見分け方
一言でいえば、パンジーとビオラの違いは花の大きさです。
一般に花の大きさが5cm以上のものをパンジー、それ以下のものはビオラと呼ばれています。
学術的には同じで明確な違いはないといわれています。
最近では「パノラ」というパンジーとビオラの中間の品種もあるそうです。
パンジーとビオラの育て方
パンジーとビオラは、種からも育てられますが苗を購入して植え付けるのが一般的で簡単です。
園芸店やホームセンターなどでは10月になるとポット苗が販売されるようになります。
しかし、気温の高い時期から育てると徒長したり蒸れたりすることがあるので気を付けましょう。
10月下旬から11月になってから購入して植えつけるのがおすすめです。
日光を好むので日当たりが良い場所で管理しましょう。
日照不足になると徒長したり花つきが悪くなります。
植え付け
苗は、枝元がしっかりしていて枝数が多く葉や花が生き生きしていて株が大きめのものを選びましょう。
植え付け時には、ピートモスや腐葉土、堆肥など有機質資材を多めに混ぜるようにします。
株と株の間隔は15~20cmくらい、間にもう1株入るくらいのスペースをあけます。
ポットから取り出したら根鉢はくずさずそのまま植え付けます。
水やり
鉢植えの場合は表土が乾いたらたっぷり与えます。
花壇の場合は特に必要ありません。乾燥が続くようであれば土の具合をみて水やりしましょう。
肥料
植え付けの際に元肥として緩効性化成肥料を与えます。
10月~2月は、月に1~2回程度。
3月~5月は、週に1回程度、草花用の液肥を与えるとよいでしょう。
肥料不足になると、葉色や花色が褪せ、花つきも悪くなります。
花がら摘み
種ができると養分が取られ花付きが悪くなってしまいます。
花がらはこまめに摘み取りましょう。
花だけを摘むのではなく花茎の付け根から茎ごと摘み取るのがコツです。
切り戻し
6月頃になると茎が伸びて株が乱れてくるので切り戻しをしましょう。
茎元1~2節目の脇芽の出ている少し上から切ります。
半日陰の涼しい場所で管理すると夏越しできて、秋まで楽しめます。
うまく管理すれば、1株が何倍もの大きな株に成長し、たくさんの数の花を1年近く楽しめます。
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さいごに
今回はパンジーとビオラの特徴と育て方のコツについて調べたことをまとめてみました。
雪が積もらない暖地ではギボウシなど宿根草が枯れてしまう晩秋から冬の間は庭が寂しくなってしまいます。
空いた場所に可愛い花を咲かせるパンジーとビオラを植え付けてみるのもよいかもしれませんね。
丈夫で育てやすい定番植物は初心者におすすめです。
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