ガウラは小さな花が咲いている姿が蝶が舞っているように見えることから別名ハクチョウソウとも呼ばれる植物です。
切り戻し時期・方法、株分け、冬越しなど育て方のポイントと栽培記録を紹介します。
ガウラの特徴
ガウラはアカバナ科の耐寒性多年草で北アメリカが原産です。
暑さにも寒さにも強く丈夫な性質で手間がかかりません。
たくさんの花を咲かせますが、実は、ひとつの花の寿命は短くて3日ほどで散ってしまいます。
しかし、次から次へと開花するので長い期間花を楽しむことができます。
草丈は60センチから1メートル以上にもなり大株になると見ごたえがあります。
植える場所は花壇の後方がよいでしょう。前の花が引き立ちます。
初夏から秋口まで咲き続けるので、夏の間はシンボル的な存在になってくれるでしょう。
小花が風に揺れる様子は、名前のとおり白い蝶が群れて飛んでいるようです。
草丈の低い品種なら鉢植えやコンテナの寄せ植えでも楽しめます。
花言葉
花言葉:負けずぎらい・我慢できない・清楚・繊細な心を傷つけない・神秘・舞姫・ゆきずりの恋
「負けずぎらい」「我慢できない」は生育が旺盛で地植えすると他の花に負けまいと大きく広がって花をたくさん咲かせることが由来となっているそうです。
「ゆきずりの恋」という花言葉は花から花へと飛んでいく蝶のような形の花姿にちなんでつけられたそうです。
名前の由来
ガウラの和名、白蝶草(ハクチョウソウ)は長く伸びた花茎に小さな蝶々が止まっているように見えることに由来します。
山桃草(ヤマモモソウ)という別名は桃色の花にちなんだもの。
属名のガウラとも呼ばれます。
ガウラ(Gaura)はギリシャ語で「gauros(堂々たる、華麗な)」の意味。
花の美しさに由来しています。
ガウラの育て方
ガウラは関東以西の温暖地では秋に種まき(8~11月)します。開花期は6~9月です。
東北地方などの寒冷地では春に種まき(4~5月)します。開花期は8~9月です。
発芽までには約2週間かかります。
1m以上と大きく育ち横幅もとるので地植えする場合は広い場所を確保するようにしましょう。
日当たりがよければ土壌を選ばすよく育ちます。
茎が長く伸びて倒れやすいです。
草丈を低くして咲かせたい場合は4月から5月に摘心するとよいでしょう。
水やり
やや乾燥気味の環境を好みます。
庭植えでは水やりは特に必要ありません。
鉢植えでは土の表面が乾いてから水を与えます。
肥料
植付ける時に元肥を施す程度で少なめにします。
肥料が多かったり湿っている場所では徒長しやすくなるので気をつけましょう。
増やし方
主にさし芽で増やしますが、こぼれダネでも自然に増えます。
株分けも可能ですが、さし芽やタネで株を更新していくのが確実です。
植え替え・株分け
地植えは3~4年に一度、鉢植えはできれば1~2年に一度行ないます。
適期は3月上旬~4月中旬です。
太いゴボウのような直根があるので切らないよう注意しましょう。
切り戻し
花が咲き終わったら花茎を半分ほどに切りましょう。
茎の途中から新しい花茎が伸びてきて次の花を咲かせます。
株全体が大きく茂ったものは、一度、地際近くで刈り込んで仕立て直しをするとよいでしょう。
ガウラの冬越し方法
ガウラは冬になると地上部分が枯れてしまいます。
秋になって地上部の葉が枯れたら株元から10cmぐらい残して切り取りましょう。
寒さに強いので特に防寒対策は必要ありません。
春になると新芽が出てきます。
ガウラの栽培記録
ガウラの鉢植えをもらいました。
鉢植えのまま花を楽しむのもよいですが…。
植え替えの手間を考えると庭植えにしたほうがよいのかなと迷っているところです。
地植えしたら、しばらくの間は放っておいても大丈夫そう。
翌年の夏のようすです。
放っておいても問題なく育ちます。
6月に入ってから一気に草丈が伸びて1mを超えました。
倒れそうだなと眺めていたら、案の定、強い雨で花茎が横倒しに…。
3分の1ほどに刈り込みました。
まだ7月上旬なので、秋になったら、もう一度花が楽しめると思います。